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Name Less Story  作者: 雅風
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月夜仁

サイド月夜仁


二人が泣き止むのを俺と春は待っていた。二人に会話はなくただ二人を見守っているだけ。しかし、そのことに対して何の文句もなかった。なぜなら、完璧に理解することができるなどと偉そうに言えないが、二人の苦しみや苦悩を知っていたから。




俺はあの事故の現場にいたものとして、二人とは無関係でいることなどあり得ないし、あれ以来どこか笑顔に影が差す二人を心配してみていた。当然話かけもしたが、変に慰めることもなかった。なぜなら、これは二人で乗り越えるべき問題であると考えていたから。

 


それに、御堂春を親友として信頼していたということもある。



あいつが車に轢かれて意識がなくなった時は、信じたくない気持ちでいっぱいだった。



隣を見れば二人が泣いている。最初は二人にこの言われようもない怒りをぶつけたかった。しかし、それが見当違いだということも分かっていた。


今やるべきことは目の前にいる親友を助けることだと思い、急いで救急車を呼ぶ。さらに、警察にも連絡を入れる。


その次に、家にいるであろう春の妹の小百合ちゃんに電話で連絡を入れ、春のお母さんに代わってもらい、なるべく感情的にならないように事故にあったことや危険な状態であることを伝えた。

いきなりのことに戸惑う春のお母さんに現在地を伝えて、すぐに来てほしいと言い電話を切った。


その次は、学校に連絡をいれあとは同じような話を繰り返しした。


いま思えば、焦っていたはずなのによくあそこまで冷静に判断できていたなと思う。いや、冷静ではなかったかもしれない。

しかし、この状況の中では俺が行動できなければ春の命に関わることだと思っていたから、反射のようなものだと思う。



連絡し終えた俺はとりあえず春と二人を安全な場所まで移動させその場で待機することにした。


そこで、二人の親御さんも心配するだろうということに気が付き連絡を入れることにした。二人はずっと泣いていたが、何とか連絡先を聞き出した俺は連絡を入れ、事故のあらましと二人は無事だということを伝えた。

親御さんはすぐに来てくれるということだったので安心した俺は、地面にへたり込んでしまった。



やはり無理をしていたんだと思う。そこからあとは正直よく覚えていなかった。俺たちは警察の人に事件について聴取を受け、明日も学校があるとのことでその日は打ち切りになった。



ぼーっとしていたら、次の日を迎えていた。あれから事故のことばかりが頭に浮かぶ。正直学校にも行きたくなかったが、二人が気になったので行くことにした。


しかし、その決断は間違っていた。学校に着いて早々、野次馬精神か何かからか事故についていろんな奴らから聞かれた。正直うざったかった。春があんな状態になっているのにお前たちはなんだと叫びたくなった。でもそれは俺の都合でしかないことも分かっていたから、その日は早退し家に帰ることにした。


ちなみに、やはりというべきか二人も学校を休んだ。


そんな俺にとって空虚な日々が続いていた時、春が目を覚ましたという知らせを受けた。本当はすぐにでも駆け付けたかったが、面会は身内だけということで、もどかしさを感じながらもその日が来ることを待った。


その日が来た俺は学校帰りに病院に寄ったとき、いつもと変わらない春に安心した。


だけど、足が動かないって言う時の春の顔は今でも忘れられない。何がいつもと変わらないだ。安心していた自分を殴ってやりたくなった。

よく考えれば当たり前のことだった。あれほど大きな事故で軽傷なわけがない。俺はそんなことにも気づけなかったことが恥ずかしかった。


でも、その日を境にまた俺は普通の日常生活に戻ることができた。だが心配事はあった。それが、倉敷と泉だった。


二人は未だに見舞いに行けていないらしく、学校生活のなかでも、ふとした時に表情が暗くなることが多かった。そんな二人になにかできないかと考えたときに思いついたのがVRゲームだった。


そこからは行動は早かった。さらに、幸いなことに二人ともこのゲームのことは知っていて、やろうとしていたこともあり、あとは春がどうなるかだけだった。


こちらも幸運なことにプレー可能であったため、計画は順調だった。


その結果が今のこの状況だ。


俺は本当に春を尊敬する。すべてが分かったうえで、あの言葉を言った春を本当に誇りに思う。



そしてやっぱり思う、春は絶対モテるよなってな。


すまん、べつにふざけたわけではないんだ。だからそんな目で見ないでくれ!


と、とにかく!うまくいってよかった


正直うまくまとめることができませんでした。


うまくなれるように頑張りたいと思います。


では次回お会いしましょう!

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