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神殿への道のり

ちょっと短め。

後半、桔梗の独り言(モノローグ)

ちなみに旅程はすっ飛ばしてます。

……朝だ。

今日もいい天気だな。


あれからすぐに町を出て、黒羽に乗って隣まで。

実際のところ、黒羽で飛んでっちゃえば一日もかからずに着いちゃうんだよな。なにしろ徒歩で2日が30分だから。

ただ、どうせなら色んな町を見てみた方がいいだろう、ってことになって、馬車での移動となったんだけど……。

同室のマリーを起こして、二人で一階の食堂へ。すると、他のみんなは、先に待ってた。

「おはよう」

挨拶して席に座る。

「おう、おはようさん」

「……ふたりとも、大丈夫?」

……御者さんとヤマブキさん。二人してまだぐったりしてる。

どうも、黒羽で飛ぶ高さと速さに負けたようだ。

ちなみに御者さんは高所恐怖症、ヤマブキさんは速度恐怖症になっちゃって……ないといいなぁ。

「……今日からは絶対に飛ぶのはなしでいこー」

「……お願いします。もう、飛ぶのは……」

「うん。よっぽどがなければ、馬車での移動でいこ」

深くうなずく二人。よっぽど怖かったか。


朝食のあと、軽く店などを覗いてすぐに出発した。

食糧は充分持ってきてるし、他の資材については、プレナイトの方が上だし。

「それはキキョウさんのおかげだって聞いてるけどねー」

ハテ?あたしが何かしたっけ?好き勝手した覚えしかないけど。


そうして、いくつかの町を通りすぎ、とうとう王都に到着した。

この旅で知ったことは、この国が意外と豊かだってこと。

孤児とかの保護もしっかりされてるしね。

森が多いってことは、狩りによる魔獣の確保もしやすい。

採取できるものも多い。

この国でそうして得られたものが、他国との貿易で使われる。

加工技術は他の国の方が上だから、一旦他国で加工してから戻って来るものもある。

農業も盛んで、小麦もいっぱい取れる。

……あたしとしては、米も食べたい!が、米は北のラピスラズリの特産で、こっちじゃあんまし出回んない。そのうち、みんなでいってみよってなってる。食い意地張っててスマン。

話がそれた。

つまり、食べるものが豊かだからか、おおらかな人が多いってこと。

犯罪や争いが少なくてすんでる。ま、しょーもない人間はどこにでもいっけどね。

だけど、わざわざ女神様はあたしに会いに来るように言った。

その必要がある、何かが起きてるってことだろ。

まずはそれを聞かなきゃな。


ーーもしかしたら、それによっては、もう、みんなと一緒にいられなくなる。

無意識に浮かんだそれに、気づかないふりをした。

次回はいつも調子に戻ります。


補足 魔道具について。

感想で質問があり、言葉が足らなかったということもあって、ここで補足します。

魔道具を作るには、「文字を書く」「魔力を込める」「イメージする」この3つを完璧にこなす必要があります。

何かをしながら、ほかのことも同時に理解する、行動する、ということは、意外とむずかしいものです。

特に、一点の集中力が必要となる魔術師には。

そういうことは得意でも、一般の人だと、魔力が足りなかったり、魔力をうまく込められなかったり、となります。

そのため、魔道具を専門で作っている人以外が複製とかをすることは難しくなっています。

以上、魔道具の作り方についてでした。


桔梗はこれが得意です。



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