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129 とんでもない物を・・・

 クイナ商会の商品の模倣品が出回る事件が解決してから数ヶ月が経過した。その間、レオンハルトたちは毎日多忙の日々を送り、如何にか今日まで乗り越える事が出来た。


 この数ヶ月彼らが何をしていたかと言うと、学業やクイナ商会の規模拡大による事業拡大の対応、レカンテートの開拓、冒険者としての依頼の受注及び完了などだ。後飛躍的に改良されたのが一般的な道具や魔道具、服装などの装備品である。


 トルベンとアンナの二人が商会に加わった事はかなり良い方向へ進んだのだ。


 これまで、仲間の武器や防具の大半は、トルベンの工房で購入していたのだが、これからは専用装備から手入れまで無償で行ってくれるそうだ。当然材料の持ち込みは必要だけれど。


 金銭をしても構わなかったのだが、トルベンが仲間に加わるなら金は受け取れないと頑なに拒否したので、彼の言葉に甘える事となる。とは言え、最初からかなりの破格の値段で卸してくれていたのだが・・・。


 ハンナのお店も似た様な物で、デザインは相変わらずシャルロットやティアナたち女性陣が考えてくれているが、それでもかなり良い生地から服を作ってくれている。使用人たちの服・・・特に給仕係(メイド)の服に関しては、他所の給仕係(メイド)より良質な物となっている。


 先日、この二人とハンナの両親は、それぞれの街に帰りお店にいる従業員へ指示を出しに行き未だに戻って来ていない。


 使用人や彼らには、転移魔法の事を伝えているので、王都に来る事になれば連絡をする様言いつけてもいる。


 どうやって?と尋ねられるだろうから、先にネタ晴らしをすると、トルベンや他の者たちと共に遠距離連絡用魔道具を作り、如何にか試作品を完成させた。冒険者ギルドや各大規模ギルド、それに国の重要拠点に設置された通信魔道具に似ているが、それよりも遥かに高性能な魔道具で、従来の通信範囲の約三十倍から四十倍に上がり、感度や消費魔力量も大幅に改善されている。そして何より凄いのは、従来型の通信魔道具は固定している物だったが、遠距離連絡用魔道具は超小型・・・それこそ手のひらサイズの物になっているのだ。


 因みに形としては家庭用の電話機の子機の様な感じで液晶画面はない。本当は、前世のスマートフォンのような物を作りたかったのだが、それに関連する知識や技術を持ち合わせていたなかった。まあ仮に作れてもインターネットが無いので、本当に電話をするだけの機械になりそうだが・・・。そもそも、この世界で通信魔道具は制作不可と言われる魔道具の一種だ。


 今ある既存の魔道具も遺跡などから発掘された状態の良い物のみで、分解して解析を試みている魔道具開発ギルドですら何十年かけても作れていない代物。


 古代聖遺物(アーティファクト)と呼ばれる。遥か昔に魔法が今よりも栄えていた時代に作られた遺物。高度な技術が使われていた為、今ある魔道具を量がする品が多い。しかも、出土品でも希少な遺物や一般的な遺物など様々なランクに分けられている。通信魔道具は希少性が高いが、武器などは幅広く存在する。


 忘れているかもしれないが、エッダの持つ魔装武器も遺跡で発掘された武器で、ランクは最低から一つ上に当たる。


 まあ、話がそれてしまったが、古代聖遺物(アーティファクト)と呼ばれる誰も作れない代物をレオンハルトたちは作ってしまったのだ。


 制作に携わったトルベンたちは、あまりの偉業に暫く放心状態だったのは記憶に新しい事だろう。


 まあ、欠点も当然ある。それはコストの問題だ。


 如何せん使用した鉱物や魔石といった物が貴重過ぎる。ミスリス鉱や白銀、金、Aランク以上の魔物の魔石などを沢山使用したのだ。


 不足した分に関しては、レオンハルトが夜な夜な転移魔法で取りに行った。如何にかアンネとトルベン、仲間たちに、使用人へ行き渡らせた。使用人は、筆頭執事のフリードリヒやクリスハイト、ディートヘルム、ゲレオン、料理長や給仕係(メイド)長、屋敷の警備をしている者たちに後は最初に購入した奴隷たちにも渡している。これだけでも二十台以上作ったのだが、流石に全員に一台は出来なかった。


 これで、突発的な連絡はスムーズに行くだろう。


 試作品をこんなに作って良いのか?という疑問については、試作品だが後から手が加えられるように設計している。つまり、殆ど完成形で、不具合やアップグレードに対して調整が出来るようにしているのだ。


 忘れてはならないのは、国王陛下への献上品と王城に暮らすレーア王女殿下やシルヴィア殿下、王城の敷地内にある迎賓館にいるローゼリア皇女殿下たちだろう。献上品は流石に一つとはいかないだろうから十個渡す。十個の内身内に何個か回すだろうが、レーアの分は此方で用意しておいた。


 問題はシルヴィア殿下とローゼリア殿下の分だろう。


 シルヴィア殿下は国こそ滅んでしまったが、彼の兄セドリック殿下は再建を考えているし、ローゼリア殿下はアバルトリア帝国の皇女様。彼女に渡してしまえば帝国側にもこの情報が流れてしまう。用意だけはしておいて、陛下たちと相談してから渡すか決めた方が良いかもしれない。


 それに先日王城から召喚状が届き、明日王城を訪問する事になっている。学園もあと数える程通えば夏季休暇に入るし、呼び出された理由は、数ヶ月前に言われた件についてだと言う事も想像がついている。


 それもあって、遠距離連絡用魔道具や他の物を用意しておいた。


「そう言えば、そろそろシノモリさんが戻って来るころか?」


 シノモリとは、勇者としてこの世界に召喚されたコウジ・シノモリの事。俺が当初この世界に来た頃、勇者は複数人いたが今は彼一人となった。他の勇者は、セドリック殿下やシルヴィア殿下がいたガバリアマルス王国が滅ぼされる直前まで魔王軍と激戦を繰り広げ命を散らした。


 勇者の血縁者は、多く居るが現役の勇者は彼のみとなる中で、懸命に世界の為にあっちこっち飛び回って魔族や魔物から人々を守っている。


 そんな彼が、近日中に戻って来ると言う話を冒険者ギルド経由で耳にした。


 直接会うのは何年振りだろうか・・・。


 翌日、レオンハルトは学園が終わってから王城へと向かう。


 同行するのは、何時ものメンバーに加えて王城入り口にてユリアーヌたちと合流した。そのまま何時もの様に応接室へ案内され、待機する事二十分。侍女と騎士が出迎えに来てくれたため、エリーゼたちを残して部屋を出る。


 あれ?先客がいるのか?


 案内された会議室から複数人の気配を感じ取る。陛下や宰相たち以外に余り感じた事が無い強い気配。誰だろうかと思っていると騎士の一人が扉をノックして用件を伝える。中から許可が出ると騎士は扉を開き俺たちを中へと誘導した。


「おや?君は・・・久しぶりだね。元気にしていたかい?」


 そこに居たのは、昨日ふと思い出した人物。勇者コウジ・シノモリの姿があったのだ。それに彼らの仲間たちも一緒に居る所を見ると昨日今日で王都に辿り着き、陛下に状況報告をしているようだ。


「お久しぶりです。勇者様」


 勇者コウジ・シノモリに声を掛けられたのでそのまま返答し、その後アウグスト陛下たちにも挨拶を行った。宰相に促されるまま席に移動する。ロの字に配置されたテーブルにそれぞれ座っており、その一辺にレオンハルトたちは腰を下ろす。全員は座れないため、ユリアーヌたちは壁側に設置されている椅子のみの所へ移動した。


 当然、彼らが座る場所は下座だ。対面する上座にアウグスト陛下やコンラーディン王太子殿下が座っており、上座から見て右側に宰相を始め、大臣や重鎮たちが座っている。その背後には、文官と思われる人物が数人待機していた。


 宰相たちの対面する席には、勇者コウジ・シノモリと彼らのパーティーメンバーが座っている。


 王族たちが出入りする扉とその他が出入りする扉の内側と外側に騎士を立たせているため、会議室内が広いとはいえ、大所帯となり少し圧迫感を感じる。たぶんそれだけではなく、雰囲気も少しだけピリついている感じだ。勇者コウジ・シノモリがレオンハルトたちに声を掛けた事で僅かながら和らいでいるように思えるが・・・。


「来てもらってすまないが、勇者コウジ殿。続きを願えるか?」


 アウグスト陛下が口を開くと、勇者コウジ・シノモリは真剣な表情に切り替わる。レオンハルトたちが来る前から勇者コウジ・シノモリはこれまでの出来事を報告していたようで、続きを話し始めた。


「魔族の出現頻度がここ一年増加しているように思います。各地を回りながら魔族の動向を調べておりましたが、十二魔将やそれに匹敵する魔王幹部は発見に至りませんでした」


 元々、王都襲撃後から勇者コウジ・シノモリは、アウグスト陛下の命により各地を回って魔王軍を調べていた。


 特に消滅したガバリアマルス王国の跡地を尋ねたり、その周辺国へ足を運んだりしていたため、調査に一年以上費やす事となった。


 勇者の報告では、十二魔将や同等の魔族と遭遇した場合、勝てる確率はほぼ無いと言っても良い程、未だに十二魔将との差が開いている。


 そんな中で、気になる報告が上がった。


「単独で魔族を討伐する者か・・・」


「ええ、巷では有名な冒険者の様でして、『悪魔付き』とか『隻腕隻眼』、あとは『悪魔に取りつかれし者』など様々な通り名がありました」


 通り名・・・つまり二つ名と言う所で、レオンハルトなら『魔族殺しの英雄』とか最近では『凄腕の商人』とも呼ばれている。シャルロットたちも二つ名はあるが、複数ある者はまだ少ない。


「名前は・・・ヴォイド・グレイスと紹介されました。それと、虎人族の大剣使いで此方も侮れないかと、共に戦ってはいませんが、見ただけで強者と分かる風格を持っていますね。魔王軍の残党を単騎で撤退に追い込んだ凄腕です」


「ひょっとして・・・勇者殿、その者は頬と額に大きな傷がありませんでしたか?」


 同席していたアレクシス騎士団長が何かを思い出したのか。思い浮かんだ人物の身体的特徴を確認し始める。コウジ・シノモリも彼の言葉を聞いてじっくり思い出してみると確かにあったと回答する。


「『巨人殺しの英雄』セルゲイ・サフノロフ。とある国の元獣騎士団の副団長だった人物だ」


 「だからなのか・・・」と感想を述べる。勇者は共に戦った事は無いがすれ違った事はあり、間近で見た彼の風格や存在感はカリスマ性を肌で感じ取れるものだった。


 巨人・・・魔族の中の一つの種族で、正式には巨人族と言う。巨人族にも種族が異なるらしく、ゴレムマンやギガンテス、ジャイアントモーラ等である。魔族ではなく魔物に分類されるものだと、ゴーレム系や単眼の巨人サイクロプス、狂巨人ゴライアス等が代表的だろう。


 セイゲル・サフノロフはその中でもAランク越えと言われる狂巨人ゴライアスを単独で討伐した為、巨人殺しという異名を得た人物。古巣であった国を追放される形となったため、ローア大陸の北部で今は生活しているのだ。


 ○○殺しの英雄・・・親近感が沸くレオンハルト。


 この世界には自分を超える様な人物が多く存在する事に、嬉しい気持ちと同時に危機感を覚えていた。


(ヴォイド・グレイスにセルゲイ・サフノロフか、アバルトリア帝国の守護八剣に勇者コウジ・シノモリ、王国騎士団の団長アレクシス・フォン・グロスマン・・・)


 ガバリアマルス王国に勇者や強者たちが集結し、散って行ったとは言え、人族や獣人族等まだまだ実力を持った者が多く居る。


(勇者や団長の様に全員が全員善人ってわけでもないだろうから、俺ももっと鍛えておいた方が良いな)


 前世では神明紅焔流の免許皆伝まで習得していたが、この世界では奥伝までの技しか出せていない。と言うのも免許皆伝の技は肉体にかなりの負荷がかかる。成長しきっていない状態で何発も技を繰り出せないのだ。


 回復する事が出来る薬や魔法があったとしても、どう言う反動が来るか分からないからだ。免許皆伝の域にある奥義を含めた技は、最低でも十六か十七歳を迎えてからでないといけない。


「そう言えば、この位の年に出た裏剣術大会、トーナメント上位に出ていた選手も同じような枷を強いられていたっけか?」


 レオンハルトが前世で小学四年生の時に出場した十五歳未満の剣術大会。当時の名前、伏見(ふしみ)優雨(ゆう)もその大会に参加していた経緯がある。初参加にして準々決勝にまで上り詰めていた。準々決勝に上り詰めていたのは、三つ上の男の子と一つ上の女の子、同い年の男の子だった。三人とも神明紅焔流に匹敵すると言われる古流の流派だったそうで、当時はライバルと称された事もあった。皆それぞれに何らかの枷があったと言う事は、後に知ったのだが、共に高め合う存在がいると居ると言うのは良い事だった。


 まあ、今もかけがえのない仲間たちがいる。


 皆が話し合いをしている中、そんな事ふと思い出しついつい小声で言葉が出してしまう。周りの人もレオンハルトの発言を聞き取れなかったが、隣に居たシャルロットと数人は途切れ途切れに聞こえてしまった様だ。


「トーナメント・・・そう言えば、此処にいる三人は王都を救った者たちだったな」


「今年の武術大会は出ないのかな?去年は大会そのものが中止となったからね」


 一昨年は閉会式後の魔族の襲撃、去年はガバリアマルス王国の消滅による警戒態勢を数ヶ月行っていた事による中止で、今年は大臣内で賛否両論だったが勇者コウジ・シノモリを王都に待機させるという条件であれば実施できるようになった。


 武術大会までまだ一月以上先になるのに既に勇者が王都入りしているのは早すぎるのではと考えたが、一度他国へ行ってから直ぐに戻って来るそうだ。


 雑談も少々含まれていたが、レオンハルトは此処でとある物を王家に献上したいと言って、魔法の袋から例の物を取り出して渡す。


 献上用に用意しておいた遠距離連絡用魔道具を十個取り出すと、そのまま傍に待機していた騎士が献上品を受け取りアウグスト陛下の元へ持って行った。


 渡される物を見てもいまいち分からない陛下たち。けれど、一人だけそのものを見て席を立ちあがった。


「それはもしかして、通信魔道具か?」


 勇者コウジ・シノモリの発言にアウグスト陛下たちは驚愕の表情を浮かべる。現在ある物に比べてかなり小さくなっているし、持ち運びも出来る。


「勇者様の言葉通り、其方は遠距離連絡用魔道具になります。従来型の物より更に高性能な仕上がりになっているかと」


 すると、エトヴィン宰相やリーンハルト侯たちが食いつく様に質問をしてきた。高性能とはどの程度のものなのかとかどれくらい離れていても使えるのか、通信中の制限、魔力消費量、使用時間等々聞かれ、一つ一つ回答しながらその魔道具の事を説明した。


「それほど離れていても使えるのか・・・」


「登録をすれば、同じ物から別の物に連絡が出来る・・・」


 大臣たちの熱狂は一気に遠距離連絡用魔道具へ向けられる。


「陛下、其方の十個の采配はお任せします。レーア王女殿下には、此方で用意したのでお渡しにならなくても大丈夫かと」


「ちょ、ちょっと待てッ!?これは、どうしたのだ?遺跡にでも行って見つけてきたのか?」


 混乱するアウグスト陛下に対して、申し訳なさそうな表情で返答をする。すると、陛下から言葉を失ったのか、何も話さなくなった。


「自分で作ったって言ったよね?商会の方で販売するのかな?」


 こんな画期的なものを商会で売ってしまえば、恐らくシャンプーやリンス、水薬(ポーション)類、水洗トイレ、食器類等の目玉商品の日ではない程売れる事であろう。


 それに、情報と言うのは強力な武器よりも脅威になる。そんな情報を容易にやり取りできるのだから、事と次第によっては争いの火種にしかならない。現にシャンプーやリンスですらあれだけの揉め事が発生してしまうのだから。


 水薬(ポーション)は、冒険者ギルドや商業ギルドでも販売している様な代物。効果は制作者によって異なるが、可笑しな差が出る様なものではない。ただうちの商会は水薬(ポーション)の種類が豊富と言う事だけ。


 水洗トイレと食器類特に硝子細工の食器は、何処のお店も手が出せない代物なので現在はクイナ商会が独占販売している様な物。


 リーンハルト候の問いに対して否定した。確かに沢山あればどれだけ生活が豊かになるか分からないが、その分トラブルもたくさん起きる事は目に見えて分かっている。それと、言っては何だがこの遠距離連絡用魔道具を制作するにあたり、かなりのコストがかかるのだ。と言う事は販売をしようとする時はより値段が上がる為、一般人が買えるような値段ではなくなってしまうのだ。そのあたりの事も説明するとその場にいた者たちが少し落ち込んだように見えたのだ。


「アヴァロン卿、この遠距離連絡用魔道具は従来の通信魔道具との連絡も出来るかね?」


 一早くその事に気が付く、もし可能であれば正に情報戦に於いて向かうところ敵なし状態になるのだ。だが、残念な事にこの二つの魔道具は構成理論が異なるためお互いが干渉できない様になっている。


「すみませんが、今の所できません」


 結局、アウグスト陛下に渡した遠距離連絡用魔道具は、自分用とコンラーディン王太子殿下、エトヴィン宰相にリーンハルト候、アレクシス騎士団長、勇者コウジ・シノモリ、後は重要な大臣職に就いている者に渡した。


 強いて言えば、追加の依頼が来たが「すぐには作れない」と言うと納期期日は問わないと言う事だ。手の空いた時にでも作ろう。


 遠距離連絡用魔道具を献上した為に武術大会の参加の事が有耶無耶になってしまったが、レオンハルトたち一行は今回の大会に参加する意思はなかった。

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[気になる点] トルベンとハンナ、ハンナの両親がそれぞれの街に帰って指示出ししているところですが、「それぞれの街に『帰り戻り』」となってますが片方消し忘れたとかでしょうか? 一応どちらを残した場合でも…
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