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もう一度。  作者: ななこ
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6

リリィさんが部屋に案内してくれた。

リリィさんは薄いピンクの髪の毛にアメジストのような瞳。

とっても綺麗、立ち居振る舞いもどことなく上品だ。

「今日はお疲れでしょうから、ゆっくりしてください。夕食時にお迎えにあがります。」

出て行こうとするリリィさんに慌てて声をかけた。

「あっあの着替えが欲しいんですが。」

今、私が着てる服は王子様が用意してくれたもので、とても上等な事が分かる。

これではゆっくりできない。

リリィさん達と同じような服を着たいと言ったら、とても変な顔をされた。

「これは使用人の服です。貴方はアレク様の招かれたお客様のようなものです。

同じ服を用意は出来ませんが。」

途中で言葉をきると、上から下まで私を見た。

「確かに、その洋服ではくつろげませんね。確認してまいります。」

失礼しますと言って出て行った。


案内された部屋は思っていたよりも、広かった。

ベット、机に椅子、ソファーを置いても十分な広さがあった。

机の引き出しを開けてみた、何も入っていなかった。

クローゼットも何も入ってなかった。

下着とかも欲しいな。

リリィさんが帰ってきたら、また聞いてみよう。

ソファーに座ってボーっとしていたら背中が痛くなってきた。

あのお医者様はなんていってたかな。

確か傷は外側しか治っていない、内側の深い部分がまだ完治してないから気をつけなさいとか。

今日は朝から準備やら移動やらで、忙しかったからかな。

いつもより痛いなぁ。

少しぐらいなら大丈夫かな。

ソファーに上半身を預けて横になった。


あっ、あの声だ。

ささやくような、歌っているかのような心地よい声。

さっきまで重かった身体がふわふわと浮いているような感覚。

それに暖かい。

気持ちよくてぎゅっとくっついた。


















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