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第四魔導

_________________


村の端。木造建築の戸を開く。ギギィと音を立てて扉を開き、声をかけたのは初老の男だ。


「…ただいま。」


「おう、遅かったなミル。…!またあいつらか?」


男はミルニィを一目見ると、すぐに怪訝そうな顔になる。この顔を見るのも、過去一度や二度の事ではなかった。


「…ううん。ねえ、ディールさん…わたし、ほんとにまどうしになれるかなぁ…」


先程の事を思い出す。再び目を滲ませ、嗚咽交じりの声を絞り出す。


「何があったかは分からねえが、それはお前が決めることだ、ミル。」


ミルニィの近くに座り直し、親指で頬を流れる涙を拭く。


「自分よりできないやつらの言う事なんて聞かなくていい。この村じゃお前は一番強い。」


「…ゆびくさい。」


「なっ!?…せっかく人が慰めてやってんのに。まあ、なんだ。気分転換になるか分らんが、明日エルグラントに行く。何か土産でも買ってきてやろう。」


「ほんと!?まちにいくの!?おみやげはいらないからさ…その…」


「はいはい分かってるよ。はぁ…。また明日も着いてくるんだろ。まったく。皆には内緒だからな。」


「ありがとうディールさん!」


「さて、飯食って早めに寝よう。明日は早いからな。」


笑顔で感謝をするミルニィは、もう涙を忘れてしまったようだ。


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