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遠い夢
夢を見た。土砂降りの世界で。誰かを待つ夢。
ずっと追いかけた答えを求めて。守りたい夢もないのに、そこに君はいないのに。
いつか、君が手を握っていってくれた言葉。
「大丈夫だよ。」
なんて、私の心が痛いだけなのに。
目指していたものが、あなたがいなくなったら。
私は、何を追いかければいいの?私だけ、一人ぼっちで生きていくの?
いつまでたっても霽れは来ない。巡り巡って、白に染まっても。
ただ一瞬だけの、合間を待つ。待ち続ける、そんな夢。
秒針の止まらない中目を覚ます。
もう、敗れた夢を追うことすらできない。
私を追いかけてくれたあなたにも、なにも返すことはできない。
何も、何もできないのに。手を伸ばしてくれた、あなたは。
輝いて見えた。最初からそうだった。憧れと期待に満ちた、まっすぐな目。
あのときの私と同じ。あなたになら、私の夢を任せられる。
あんなこと言って、ごめんね。
あなたなら大丈夫。きっと叶えられる。その眼に映る憧憬を。
信じて。自分を。
迷う必要なんてない。
だって、ずっと霽れを待っていた私の世界に、光を差してくれたから。




