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恋が叶うチョコレート  作者: 上条ソフィ
恋が叶うチョコレート
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3

ピンポーン


夜はインターフォンの音もよく響く。


うーん、出ないかな。私なら具合悪かったら出ないかな。


もう一度押そうかどうしようか迷っていると、「…はい」というしゃがれた声がスピーカーから聞こえた。


「あのっ夜分遅くに申し訳ありません。隣の清水と申します。具合が悪そうだったので食べ物を持ってきたのですがっ。手作りではなくて、市販のものです!」

市販のあたりを強調する。危なくないですよ、と言う気持ちを込めて。


「……」

「……」


「やっ…」

「…ありがとうございます。」

やっぱりなんでもないです!と言いかけたところで、先ほどよりもしっかりした声が聞こえた。

「えっあっお粥と!飲み物が入ってます!紙袋をドアの前に置いておきますので。もしいらなかったらそのまま置いておいてください。明日回収します!」


言い終えるか否かというところで、ダッシュで自分の家に戻る。


すっっごく不審者っぽい、私。


その日はどよーんと落ち込みながら眠りについた。



お隣さんは無事回復したようだ。数日後、ポストに『隣の佐々本です。大変お世話になりました。お礼はまた後日させてください。』と書かれたメモが入っていた。

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