83/86
八十三 祐介、円華のその後
円華と女優は地下施設を出る準備をしていた。もうじき電気も来なくなり
地下施設では生活が出来なくなるためだった。
大勢の人が出入口の箱から次々と出てきた。塀に囲まれた敷地の
中は人で溢れていた。
円華達もその中にいた。暫くすると門が開き人々は蜘蛛の子を
散らすように出て行った。
もちろん自動車などは動かず歩いて人々は市街地に向かって行った。
円華は暫く女優Sと自分のマンションで暮らすことにした。
祐介は上官と武内と新政府の要員として働いていた。
世の中は不便だけれど少しずつ生活も取り戻せてきたがデジタルで半導体
を使った機器は使用出来なかった。
ラジオ、テレビも有線で放送されるようになり、円華達も少しずつ
出演するようになった。
祐介と円華はあれ以来会うことはなかった。
祐介は政治家の道を進んでいた。その後三十二歳で政治家の娘と結婚した。
芸能界も除序に重要が増えて円華は一生女優を続ける事を決めていた。




