七十八 降伏か否かの会議
首相は九州の地下施設から九州の沖合に大国の大艦隊が集結していると
連絡を受けた。そして、相模湾沖に大国の空母1隻と護衛艦二隻がいると情報
が入った。相模湾沖の艦船の目的が不明だった。
また気象科学者から今回の恒星の接近で地表五十度の気温が長く続いたので風速
百メートル級の台風が連続して発生する可能性があると報告を受けた。
それと生物学者からは五十度の気温が続いたので海藻の成長が激しく港などでは
スクリューに絡まり船が停泊出来なく沖にいる現象が各地で発生している。
それと藻が異常発生していて色々なものに影響が出てくる可能性が出てきた。
僅かだが突然変異の藻も発生しているらしい。まだ特徴は不明で検査を
続けていると報告を受けた。
そのような色々な検討事項もあって首相は地下政府の議員と臨時政府の総裁達と
会議をするために地上の国会にやって来た。
議事場には首相、総裁、地下政府の議員、臨時政府の議員が集まっていた。
首相は大国の艦隊が九州沖に集結している事を話した。議事堂内は騒然とした。
「それは日本を占領するためですか?」議員が聞いた。
「そうです。大国の計画は恒星の接近で周辺国が一時無政府状態になる。そこを
狙って占領する。各国は恒星の接近で地下施設を作る。でも膨大な工事で自国の
作業員だけでは追いつかない。そこで人口が多く労働者が余っている大国から
出稼ぎ労働者を受け入れた。でもそれは兵士だった。地下に入った政府を潰せば
楽に占領できるはずだったが外に臨時政府を作られて、国の機能が少しでも動き
始めたのは誤算だった。そこで総裁の暗殺を謀ったが失敗した。臨時政府の
乗っ取りにも失敗した。地下政府の爆破も失敗し大国の兵士が最後の攻撃を
したが全員戦死した。先日、大国の代表から連絡があった。降伏すれば自治区
としてある程度の権利は認めるとの条件だった。降伏するかどうかをこの場で
話し合い決めたいと思います」首相は話した。
「あの強気の大国の代表が降伏を進めて来るのは何か訳があると思いますが?」
総裁が聞いた。
「予定なら船団はもう別れて北上しているはずだが、空母一隻と護衛艦二隻が
相模湾沖にいるだけです。私の推測ですが海岸沿いに海藻が繁殖していて兵士
が上陸出来ないからだと思います。それにヘリコプターによる上陸もあるけど
今回は用意してなかった。輸送しようにも大国も海藻で接岸できず上陸が困難
になったと考えられます」首相は答えた。
そして、降伏か否かの議論は続けられた。




