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七十一 停戦
総裁は構内放送で副総裁が死亡した事、外と中で三千五百人の兵士が囲んで
いる事実を伝え戦闘を中止するよう話した。
そして、副総裁の次の代表に来るように伝えた。
暫くして、数人の警護を連れた男がやって来た。
「我々は、降伏する事は許されない。此処で死ぬまで戦うつもりだ。此処から
無事に出る事、追撃しない事を約束して貰えるなら休戦しよう」
たどたどしい日本語で話した。
祐介は男の決意を感じて総統に承諾するように助言した。
「分かった。停戦して君達の部隊は外に出て貰う」
代表は承諾して兵士三千人を外に出した。そして、何処かに連絡を取ると
地下政府方面に向かって行った。
総裁は不安に思い祐介に聞いた。
「このまま、地下政府を攻撃するのか?」
「いや、まだでしょう。指導者を失ったので何処かで部隊を建て直す必要が
あるでしょう。攻撃方法もこれから計画すると思います。後から来た千人は
日本人の部隊だと思います。暴徒が組織化した反政府思想で大国の思想とは
そのうち違うと気が付くと思う。何時かその隊長に連絡してみようと思います」
総裁は祐介が随分頼もしくなったと感じた。




