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六十九 総裁の暗殺


 臨時政府内でも温度が低くて安堵していた。


総裁は地下の政府の首相と連絡を取り、これからの方針を相談した。

首相は前の会議の内容を説明した。


総裁は核攻撃については最終的には覚悟しているが、その前に、日本に潜伏して

いる大国の兵士が攻めてくると話して地下施設の警護隊は何人いるのか? 

と聞いた。首相は二千人と答えた。


総裁はその時が来たら優秀な隊長に千人の兵士を引き連れてそちらに派遣する

と約束した。


臨時政府内では地下政府との対応について対立していた。


臨時政府と地下政府と合同で新政府を立ち上げる考えの総裁と、地下政府は我々を

見捨てた。出入口を破壊して永遠に閉じ込め滅亡させる考えの副総裁だった。


大国の影のある副総裁の真意は日本を無政府状態にすることだった。何時副総裁

が仕掛けてくるか? 祐介達は神経を尖らせていた。


事件が起きたのは災害が過ぎた直後だった。


祐介達は総裁の護衛で会議場に向かっていた。総裁の前には、マシンガンを

持った二人の護衛、そして、後に祐介が付いて長い廊下を進んでいた。


その時、廊下の隅からマシンガンを持った三人の兵士が現れた。総裁の前の護衛

の二人が素早く反応しマシンガンを発砲して向かって来た2人の兵士は銃弾を

受け衝撃で倒れた。


しかし、後の兵士一人がその隙にマシンガンを発砲して護衛の二人は胸を撃たれ

血を噴き出しながら仰向けに倒れた。

総裁と祐介はその血を浴びて総裁は滑り床に腰を落とした。

祐介も顔に掛かり目が霞んだ。必死に目を拭き男の手を撃った。

男はマシンガンを手から落した。


(早く総裁を連れて逃げなさい)と女の子の声が微かに聞こえた気がした。


祐介は腰を落としている総統の腕を掴み、警戒しながら後に下がった。

倒れた兵士は起き上がりマシンガンを構えようとしていた。

撃たれても致命傷を負っていなかった。

その光景を見ながら、総統を連れて戻り始めていた。全てがゆっくり動いて

いるように感じた。撃たれると感じたとき、薄く影のようなものが見えた。


それは女の子のようだった。手に拳銃らしき物を持っていて早い速度で兵士の

マシンガンを撃って消えた。


二人の兵士はマシンガンをその場に落して手を押えその場にうずくまった。


直ぐに、応援の警護が駆け付けて来て三人を拘束した。


三人の兵士は金属のスーツを着ていたので銃弾は弾いていた。


祐介が兵士の手に銃で撃たれた跡が無いか確認したが無かった。


マシンガンを落としたのは肘の部分の金属スーツの伸縮性が悪く、金具で肘が

傷つきその痛さに思わず落したと判明した。

     

総裁に女の子を見ましたかと聞いたが見ていない。疲労で幻覚を見たのでは? 

と言われた。


疲れてはいなかった。生命の危機に関わる異常な状況なので幻想を見たと思った。

でも、何処かで見たことがあるハーフの女の子だった。


兵士の自供で暗殺は副総裁の命令だと判明した。


これで、臨時政府内での抗争が起きるのは明らかで、

戦闘準備を急がなければならなかった。

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