六十一 海底マンションの状況
英治は毎日が暇で海底マンションの海上の浮島か展望所に行こうとエレベーター
の前に立ったが、貼り紙がしてあり海上の浮島には行けませんと書かれてあった。
部屋に戻って来て事務局に連絡すると、浮島は漁船に乗った暴徒に占拠されている。
爆薬も仕掛けられて危険な状況だと言われた。
エレベーターが爆破されたら海水が入ってくると抗議したがエレベーターの
下層部分で遮断してあるから大丈夫だと言われた。
仕方なく、海底リニアに乗って地上側のホームに降りた。
やはり、貼り紙がありエレベーターは使用不可となっていた。
そこに居た警護隊員に事情を聞いた。
地上に暴徒が溢れ駐車場で激しい戦闘を繰り広げていて警備隊が此処まで
退却して来たと話した。
リニアを遮断するから至急マンションに戻るように言われた。
英治は状況が悪くなっていると感じて慌てて戻っていった。
地下施設と海底マンションの出入口部分には暴徒が群がっていた。
臨時政府、行政の防衛軍は徐々に人が集まり軍の形を成していった。
最初に、防衛軍は避難施設の出入口に群がる暴徒は警備隊に任せ、食料や物を
略奪する暴徒を取り締まった。
そのため社会の秩序は徐々に戻って来た。
ただ、出入口に群がる暴徒は政府や権力者対する恨みで集まっている思想を
共用している組織で手強い相手だった。
大国の息の掛かっている集団も多くあった。
銃、マシンガン、手榴弾、ロケット弾などを携帯している集団は明らかにそうだった。
大国の軍隊も少数でも全国に展開していた。
東京の工場では三千人の大国の精鋭部隊が待機していることは、総裁と祐介の
上官も分かっていた。
大国が動くのは災害が過ぎた後だと判断していた。




