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五十七 祐介の思い


 祐介は国会の地下で発表を聞いた。覚悟はしていたがショックだった。

ここは三百度に耐えられるか不安だった。


両親の事が気になり連絡した。


母親が電話に出て臨時行政府で父親と一緒に地下で保護して貰えることに

なったと聞き安心した。 


佐藤は臨時政府の総裁になり祐介を含む十人の自衛隊員が交互で警護していた。

やはり、地下施設に入った隊員が多かった。


臨時政府は大国の息の掛かった政治家Hを副総裁にしたが明らかに大国人と

思われる十人を議員とした。


総裁は全国から民間人の三十人を議員にして、臨時政府が動き始めた。


兵士の募集で五千人程選ばれたが、一人で五百人を教えるのは困難だった。

優秀な百人を選び訓練して、その一人が五十人を訓練する方法にした。


総裁の警護は三人だったが副総裁は何時も十人の警護が付いていた。


「無理を言って臨時政府に残って貰い悪かった。災害が来る前で百人の訓練が

終わったら何時でも地下施設に戻っていいから」総裁は祐介に伝えた。


「上官にもそれは言われましたが私は総裁を信じています。災害が去ってから

地下施設に行きます。それに両親も臨時行政の仮施設にいるので私だけ地下施設

に潜る訳にはいきません」


「良く言ってくれた。実は地下施設も国民点数を発表する時には、子供と政府

の要人、民間大手の役員などでほとんど決まっていたのが現実だった。国民の

手前を考えて国民点数として残りを選んだが、直ぐ決まって後半はうやむやに

なっていた。国民を騙していたようなものだった。災害が過ぎた時に、祐介君

に千名の兵士を率いて地下施設に行って貰う予定がある」


「それは大国との戦闘ですか?」


「そうなると思う。恐らく災害の状況次第だが地下にある政府を攻撃するだろう。

無政府状態にするために」


「でも臨時政府があるのではないですか?」


「恐らく、その前に臨時政府は副総裁が支配する計画だと思う」


「それは総裁を失脚させるか、または言いにくいですが暗殺ですか?」


「そうだと思う。出来るだけそれは避けたいから宜しく頼む」


「はい、分かりました」祐介は答えた。


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