表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旦那様が愛していたのは、私ではありませんでした……   作者: 藍川みいな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/44

41、アンダーソン公爵家との決着 前編



「食事だぞー! 君の好みが変わったから、苦手なものがあったら残していいからな」


「ありがとうございます。ルーク様」


この子を身篭ってから、すっかり味覚が変わってしまいました。酸っぱいものが食べたくなるのは、本当のようです。

つわりであまり食べられなくても、私が食べられるような料理を工夫してくれる優しい旦那様。

アンダーソン公爵家のことで、毎日忙しくしているのに申し訳ないです。だけど、楽しそうに料理を作るルーク様をお止めすることも出来ません。


「ルーク様、例の方からまた手紙が届きました」


食事をしていると、兵士がルーク様に手紙を渡しました。例の方って誰だろう? どうして名前を言わないのか、少し気になりました。

ルーク様は封を切り、手紙を読むと……


「アナベル、ゆっくり食べていてくれ。少し気になることが出来たから、執務室に行く」


慌てた様子のルーク様。


「わかりました。あまりご無理はなさらないでくださいね?」


「ああ……」


ちゅッと、おでこにキスをしてから執務室へと向かいました。

いつもなら、食事の時間は一緒にいてくださるのに、今日のルーク様には余裕がないようでした。

私に出来ることがあったらいいのに……





「アンダーソン公爵が助けを求めたのは、タジガナルだけではなかったようだ……

父上にこのことを伝えてくれ。俺は、ここに書かれた国に書状を出す!」


手紙に書かれていた国は5カ国。タジガナルは除外するとしても、さすがに全部を回るわけにはいかない。他国に行っている間に、他から攻められることになりかねない。

幸い、タジガナル以外の4カ国は小国だ。タジガナルが協力するからとアンダーソン公爵に手を貸す気になったのだろう。

タジガナルがアンダーソン公爵に協力しないことを知れば、思いとどまってくれるとルークは考えた。


しかし、どこまでも卑怯なやり方だった。

タジガナルは別として、他の国は貧しく、国民は飢えていた。アンダーソン公爵はそれを利用した。援助するとでも言ったようだ。だが、この企みが成功しても、アンダーソン公爵が援助出来るはずがない。4カ国もの国に援助出来るほどの財力などないからだ。

国王が王太子だった頃は、アンダーソン公爵家がこの国で1番裕福だったが、今の当主に変わってからは金を湯水のように使い、金が底をついていた。

娘が王太子の婚約者だからと、安心していたのだろう。権力を握ったら、他の貴族から回収するつもりだった。


ルークは丁寧に書状を書き、4人の兵士に渡した。4人の兵士達は早馬に乗り、それぞれ別の国へと書状を届けに向かって行った。


「これで、何とかなればいいが……」


4つの小国が攻めてきたところで、ドラナルドが敗北することはないだろう。だが、そのきに乗じて、アナベルの命を狙いに来る。

それに、罪もない民が犠牲になるかもしれないことを考えると、無用な戦は回避したいのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ