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和平交渉(7)

あらすじ

ゲームでも情報収集と後ろ盾は強力な武器になるよね。

**********************


レイラは今後の旅の方針がノープランであることに疑問を感じていた。


「少なくともクロの目的はレベルバグの解除なんだからダンジョン攻略をメインに進めて行けばいいんじゃないの?」


「そういう訳にも行かないんだ。 蜥蜴人(リザードマン)・悪魔(デーモン)・巨人(ギガース)の魔王らは下手したらベンケイよりも高レベルで数も多いかも知れないだろ?


何よりもダンジョンの場所を知っていて提供する【情報屋】を引き入れねぇとな。


下手に好戦的な魔王領土に入るとめんどくさい事になるはゴメンだ。 情報収集は今後の旅の方針を決める上で大切になってるからな… 」


少なくともグスタフの話では蜥蜴人(リザードマン)・悪魔(デーモン)・巨人(ギガース)は好戦的で互いに牽制し合っている状態が続いているらしいのだ。


唯一森人(エルフ)だけは領土である千年樹の樹海から侵攻もしていない様子であるが、天敵である蛮族(バーバリアン)が近くに棲み着いている為に外の魔王勢力と争う暇がない様子だとグスタフから聞いていたからだ。


そう考えると下手にダンジョン攻略に出て魔王配下の種族と事を起こすのはこちらに取って分が悪いと思ったからだ。


先ず、何よりも場所がわかっているダンジョンは大方が国の軍隊を派遣して攻略できるかどうかという代物であるからだ。


本来の攻略レベルの【基準】かどうにも現実味がない。


下手をしたら余計なイベント事巻き込まれる可能性も否定出来ない。


「少なくともフォロットル王国で大方の実績を出して国に利益を出して人を集めて情報収集出来る場所を持っておくのは俺らにも利益はあるし、何よりもワーウルフ達の為にもなる。

下手に好戦的な魔王と事を好き好んで構える気は俺はネェからノープランなんだ」


「あー…つまりは下手に旅して違う魔王領土で揉め事がめんどくさい事になるって判断か?」


「少なくとも3人はレベルアップするだろうが、俺自身が身を守れる術がねぇし、悪知恵だけで乗り切れるとは限らねぇから情報を集めてどうするか判断した方が賢い選択じゃねぇかな~って感じなんだよなぁー 」


「んー…けど、他の魔王から取り引きとか持ち掛けられる可能性もあるんじゃない?

少なくとも一定の種族には魔王を名乗るだけの実力者はいるのは事実でしょ?」


確かにフォロットル王国と魔王・ガオーンとドワーフの一部族が共存国家を築き上げているのは事実である。


敵対する可能性がある他の魔王らの敵情視察や情報収集で小猫族(リトル・キャット)の黒猫の俺らがフォロットル王国にいるのは行き渡っているかもしれない。


少なくともグスタフの話ではワーウルフよりも強い魔王が率いる種族と事を荒立てるのはリスクがないと此方に利益面がないからである。


取りあえずはフォロットル王国に暫くは滞在して情報収集をする。仮に他の魔王から何らかの接触があってもフォロットル王国・ワーウルフ・ドワーフの後ろ盾は他の魔王への牽制にもなると見ているからだ。


「速ェ話したら、他の魔王の目的や動向を探るのとフォロットル王国での貢献を逆手に取って魔王から何かしらの利益を得るのが目的って訳か? 」


ナタリアがテーブルに脚を置き、ドワーフらから貰った酒瓶を口にあて飲み出した。


「実際にここで功績を出せば何らかの交渉を持ち掛けてる可能性もあるし、下手に喧嘩を売るよりも利益になる情報と後ろ盾を強化する。


少なくともナタリアも暫く討伐メンバーいたから40レベルにはなったろうし、レイラも50は行ったか?」


二人を鉱山の魔物(モンスター)の討伐メンバーに加えたのはレベルアップが第一の目的であった。


そもそもこの世界ではレベル30で将軍クラスとなると魔王を率いる種族は高レベルである可能性が高いからだ。


「因みにグスタフさん、ワーウルフの平均レベルてどんなもの? 」


「まぁ、大まかにワーウルフは群れのボスが強ければ共通してレベルアップする種族なのだ。

つまりはガオーン様がレベルが50だとすれば我らはその下の30後半から40前半となる訳だ。


まぁ、あくまでも仮説であるがレベル50になり、一定のレベルまで固有スキルを熟練させれば、進化するのではないかと個人的には思っているのだ。

それが人間にも影響が出る可能性は0ではないだろうが…


」


グスタフが腕組みをしてワーウルフの種族としてのレベルについて説明をしてくれ人間の仮説論も教えてくれたからでもある。


「なるほどな。 で?ぶっちゃけ50近いレイラとナタリアは何か身体に変化はあるか?」


「強くはなったと思うし、ステータスも上がったけど特には?」


「アタシらは固有スキルが特殊だからレベルこそ上がったけど固有スキルは上がってねぇぞ?」


お互いに顔を見合わせたがレベルアップはしても固有スキルを使う相手や状況ではなかった為に固有スキルのレベルアップはしていなかった。


だが、今後の旅を続ける上で他の魔王と接触した時の為にも戦力の強化はなるべくしておきたい。

実際にベンケイは契約者のおれの魔力量によってレベルアップに制限は無いというのだ。


それに万が一の場合に備えてレイラ達が生き残る確率をあげておくのが最善の策だろう。


少なくともフォロットル王国・魔王ガオーンが率いるワーウルフとドワーフらと密接な関係になった事で大きな後ろ盾を手に入れた事には違いはないのだ。


そして、その影響は直ぐ様現れるのをこの時の俺は知る訳が無かったのだ。


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