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大柄な騎士はいい人で安心したけど、自分の事を楽観視しすぎてた

前回のあらすじ、163cmから110cmに縮みました

*********************


異世界の女神・ ヴィッセルに|頼みこんで《セクハラ&脅し》梨央奈と職業を入れ換えて貰い、こちらの世界では『悪魔の使い』や『不吉な前触れ』を起こすと言われる小猫族(リトル・キャット)の黒猫になり、城から摘まみ出されてしまった。

だが、俺にはそんな事よりも(・・・・・・・)重要な事に涙を流していた。


「身長を返してくれぇ~!!!!163cmよりも下がってるーー!!!!」


「ええい、喧しいわ!!!というか、身長のが重要なのか!? 」


城から摘まみ出す役目を受けた無精髭をはやした大柄な騎士に身長の事を言われたが、身長がコンプレックスから大きな問題なのだ。


ぶっちゃけ、黒猫にされたよりも重要なのだ。


気がつけば、城に通じる城門を既に出ており堀に掛けられた橋の前で卸されたのだ。


「えっ?そこは投げ捨てる所じゃねぇの? 」


ぶっちゃけ、片手でこの体格差があって嫌われている黒猫ならそれくらいはされると思っていたからだ。


「当たり前だろ?こっちとら別世界から誘拐してるのに『悪魔の使い』だとかしょうもねぇ迷信を信じてるのがうちの王様と神官なんだよ」


「あんたいい騎士だな。俺のクラスメイト宜しくな…後あの2人には黒猫の呪いで真ん中からハゲますようにって呪っておくわw」


大柄な騎士は豪快に笑うと、拳を自分の胸に当てて「武運を祈る」と言い残して城へと戻ってしまった。


「さて、異世界転移して追い出され系で最初にする事は冒険者ギルドに行くか森とか洞窟で魔物(モンスター)を倒すのがセオリーなんだよなぁ。けど、その前に・・・うん。やっぱりかぁ~」


身長以外にも気になる部分を見ると、案の定あそこも縮んでおり毛も失くなっていたのを見て憂鬱な気分になってしまった。男として大事な『ナニか』を失った気になってしまったのだ。


「うん。くよくよしても仕方ない!!!ないもんはない!!!潔く諦めて同族の女の子探そう!!」


ようは小猫族(リトル・キャット)の黒猫が『悪魔の使い』や『不吉な前触れ』を起こす元凶みたいな言い伝えが残ってるから嫌われてる様なもんだと楽観視していた。


そして、同じ種族の小猫族(リトル・キャット)ならサイズ的にもOkだろうと特に何も気にする事なくフラフラとしていた。


*********************


はい。やらかしました。街中フラフラしてたら石投げられたからスキル使ってみたら案の定偉いことになってしまった。


「この固有スキル一定の相手の【目】を合わせてないと奪い取れないのか?」


俺の黒猫の固有スキル【生命強奪(エナジードレイン)】は一定時間見つめた相手の体力・魔力を強制的に奪い取る事が出来る能力で魔力を持たない一般人からは体力しか奪い取る事が出来ない。

つまりは魔力持ちなら魔力→体力と奪っていく原理らしい。


「にしてもステータス画面便利だな。スマホの画面みたいで・・・」


固有スキル:【生命強奪エナジードレインレベル:1】


能力:一定時間見つめた相手の体力・魔力を強制的に奪い取る事が出来る



選択スキル:なし



 筋力+0 敏捷+0 体力+30 魔力+15



 器用+0 知能+0 幸運+0


経験点:0ポイント


先ほど石を投げてきたおっさんを睨み付けたらにらみ返してきたが、そのうち意志が飛んだように倒れてしまったのだ。


まぁ、殺したと思われても仕方無いので言い訳をせずに街から逃亡してきた。


これで暫くは追手の心配はないが冒険者ギルドに懸賞金を掛けられて討伐対象にされるかもしれない。


冒険者ギルドに行くのはリスクがデカいし、あの騎士の人がいい人でこの国自体が迷信に踊らされてるのではないと疑問に思ったのだ。


「前の世界の魔女狩りみたいなもんだよなぁ~洗脳教育?この場合は集団洗脳か?無宗教でよかったわ~」


楽観視していたが、考えてみたら相手の目を見て体力と魔力奪う以外何も取り柄がねぇのに夜の森に身を潜めてしまったのだ。


こんな状態で魔物(モンスター)を倒すとか無理ゲーだろう。


せめて、動かずに目だけを合わせてくれる都合のいい魔物(モンスター)ならば何とか出来るかもしれないが大抵の魔物(モンスター)は動くし、攻撃してくるだろう。


「ヤベェな。固有スキル以外にもスキル覚えてある程度戦える術がないとカッコつけて死にましたじゃあ笑えないし、何とかしないとなぁ~」


いや、真面目に何とかなるだろうと楽観視していたが、現実はそう簡単ではなかったのだ。


頭はいい方ではないが、アイデアをいかして何とかしようそれしか生き残る道はないのだ。


「まぁ、死んだら死んで御愁傷様って開き直って女神・ヴッセルの所に逝くと思えばいいか?何か死んで○俗のお気に入りの娘に会いに行くおっさんみたいな最後にはなりたくねぇなぁ~ 」


話相手がいないから独り言を呟きながら暗い森を彷徨っていると後頭部に強い激痛が走り、急に意識が失いかけたのだ。


これ目ぇ覚ました時に女神ヴッセルの所に逝ってなきゃ良いけどなとそのまま意識を失ったのだ。

小さくなったら某人気アニメみたいに下も確認すると思う。男なら絶対気になる

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