和平交渉へ(3)
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少なくとも俺はフォロットル王国に何の魅力も感じていないし、ここを拠点にレベルバグを解く手掛かりを探そうとは考えてはない。
頼りの【奇跡の石】も 鉱山に詳しいドワーフがそんなものは実際に存在しないインチキ商法で宗教詐欺の一環で【タダの石ころ】でそんなアイテムは存在と教えられたからだ。
一言で済ませてしまえば、唯一の希望が無くなったということだ。
そもそもの話だが、俺は自分がこの異世界で生き抜くために障害になっているレベルバグを解く為に旅をする決断をしたのだ。
まぁ、目当ての【奇跡の石】が宗教詐欺で当てが無くなったのは事実だが、ここを拠点に手掛かりを探そうとは思ってはないしな。
だって、フォロットル王国周辺は真面目に広大な土地と豊富な鉱山がある程度で領土拡大で砦を広げて鉱山や農作物を狙う魔物討伐を生業する手段もあるからだ。
そもそも黒猫は真なる魔王に必要らしいが、今の所、魔王・ガオーンの強化に繋がってないからだ。
実際にもし、魔族の王・魔王なるのに必要な相棒になる事で圧倒的な力をえることが出来るというレイラの話が本当ならば、ガオーンが真なる魔王になっている筈だろう。
どうにも【真実】が見えてこないからこっちも困って手詰まり状態であるのは間違えない。
この異世界ライフにはチートは仲間達が高レベルであることぐらいで自身は最低ランクのレベル15で成長が止まってしまっている。
今後の事を考えるとフォロットル王国に何らかの利益を産み出す貸しを作って後ろ盾になって貰えるのは俺らにもメリットがある。
もしも、他の魔王領土で戦争になっても数千規模の軍隊とワーウルフに鋼鉄の殺人からくり兵である魔道騎士兵にドワーフの武具など強力な戦力になるに違いない。
ちなみにだが、俺らはここに留まるつもりもねぇし、ダンジョン攻略をしつつ、ほかの魔王領土にも行くつもりだ。
女神・ヴィッセルの導きが俺とって有益だったのはこのベンケイと契約出来たことだけだ。
それにうちは破戒僧もいるから神の言葉に逆らってオレらなりの平和のやり方を提供しただけである。
どうするかはこの国の未来を決めるあんたらの仕事である。
追々、生まれてくる次の世代まで枷を背負わせるか、次のステップに挑戦する志があるかの2択だ。
前の世界だと舌の俺らに重い重い足枷や重りを荷重させてたからコイツら同じなら別の方法を考える。
「先に行っておくがこれはあくまでも俺の提案でそれを受け入れろとはいってねぇからな?
魔王ガオーンのほかにも魔王はいるし、厄介なダンジョンも存在するみたいだしな。
俺らは国政には関わらねぇでそっちを優先する。
まだ争いを再開するなら勝手にしろ。俺らは降りさせておらうぜ? アァ、三人の活躍に応じた金は払えよ? 」
「ぶ、ブランドン国王どうなされますか?」
フォロットル王国の国王であるブランドン国王はガルシア将軍の父親であり、武骨な性格であるが民を優先する国王だとレイラから情報は得ていた。
俺の提案を受け入れる可能性は正直な所6:4で部が悪いと思っている。
少なくとも傭兵らに金を払えば間違えなくこの国が金欠になる事と俺の提案した事が全て成功する確証がない事が挙げられる。
つまりは未来を見越しても旨味が産まれる確証をみせれていないからだ。
なら次のステップに行こう。
「なら、こうしよう。俺らがドワーフとワーウルフらに仕事の方法を伝授する。その間はガルシア将軍らが視察にきても良いぞ?」
なら行動で示して言葉に重みを与える。
テーブルで自分がやりもしないことを討論した所で結局はやる側の者が結果を産み出さなければ信頼は得られない。
前の口先だけでは不満や嫌悪感を相手に与えるだけだと教えてくれたダメな大人達はこれは感謝しなければならない。
異世界で同じ過ちを犯したら間違えなく争いは収まらず、チート頼りの人間性を欠落した勇者に搾取される気がするからだ。
だが、ナタリアはそれに不満そうな顔をしていた。
「ナタリア~そう不満そう顔をするな。ドワーフの秘蔵の酒や飯は旨かった。 つまりはそれを作る為に必要な対価の労働が発生するって事だ」
「マジで!?ドワーフの秘蔵の酒と飯が食えるのか!?」
「勿論、全部上手くいく確証はない。人手も欲しい。だからフォロットル王国から農民を何人か貸し出して欲しい。
勿論、そいつらはベンケイを護衛につけるし、ガルシア将軍らの軍も手伝って構わないが?」
「父上、この者は争いを無くして違う道を歩ませようとしてます。争いではなく未来への投資をするべきなのでは?」
少なくとも、ナタリアは旨い酒と飯で何とかなるがレイラにはワーウルフやドワーフらの根城にしていた鉱山洞窟を指揮して貰いたい為にナタリアにはその護衛について貰いたい。
ワーウルフ達には他の魔王の情報をフォロットル王国に提供することや作物など狙う魔物の討伐を任せる趣旨を伝え、ドワーフには農業・鉄鉱などに役立つ道具作りや家屋の建築等を任せると現在やろうとしている事情を提案した。
ガルシア将軍からの後押しもあった為にブランドン国王から了承を得てフォロットル王国の新たな門出を手伝う事になったのであった。




