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爆乳の女神様を少し脅して友だちを助けてみました

*********************


目を覚ますと、近くにいた筈のクラスメイト達の姿が見当たらず、辺りからは神々しい感じがして肌に合わず居心地が悪い。そして何よりも、憂鬱な感情が頭を悩ませていた。


「あぁ~ めんどくさぇ~ 女神っつっても見たくれ良くても、性格がアウトパターンで生理的に無理なパターンもあるンだよなぁ~

マジで勇者と戦士はめんどくさそうだから【鍛冶職人】くらいにならねぇかな…」


「女神の判断前にそう願う人は初めてですよ?もう少し女性の扱いや見方を勉学された方がいいですよ? 」


この現状に一人で愚痴をいっていると、背後に金髪でファンタジー感のあるエルフの様な長耳と神様らしい衣服を纏った美女が目の前に現れたのだ。


「あぁ、おかっぱが言ってた女神様?やっぱりファンタジーだよなぁ…こんなスタイルのいい女がそうそういる訳ない。これは夢だな… 」


「現実逃避もやめて下さい。私はこの世界の女神の一人のヴィッセルです。早速ですが、川口 知哉さん。貴方の転職は勇者です」


「あ、この度はこの様な形になってしまい、誠に残念ですって事で職業変えられない?」


「貴方の国の不採用通知みたいな事は出来ません」


神々しい感じがして肌に合わず居心地が悪かった原因はこれか。


自分が勇者に選ばれるのが生理的に嫌だからだ。真面目に勇者はイヤだ。スリ○リンは嫌だって願ったポッ○ーの気持ちがわかるぞ。


女神・ヴィッセルは明らかに真面目そうで適当にかわせそうにない女神だろうなぁと顔ではなく、爆乳の谷間を見ながら考えていると、ヴィッセルに脳天チョップを食らった。


「谷間を見すぎです!!!破廉恥です!!」


「いや、普通に露出狂といい勝負の格好だろ?そいや、黒猫って誰か教えてくれるか?」


女神・ヴィッセルは両手で胸を隠しながら問い掛けに黒猫は速水梨央奈であると教えてくれたのだ。なら、話は早い方がいいだろう。


「なぁ、梨央奈と俺の職業変える事って出来る?」


「出来ないことは無いのですが、異世界(こちら)に来る際に職業は定められてるので変えるには…」


女神・ヴィッセルはいいずらそうにしていたので実力行使で口を開かせようと拳を鳴らし始めると速水梨央奈と交渉する必要があるというのだ。


「んじゃ、梨央奈呼んでくれよ。説得するから…」


「ですが、適正のない職種に変更するのにはリスクがあるのですよ?特に黒猫になる貴方に…」


「異世界呼ばれた時点で【死亡確定】みたいなもんだろ?俺はおかっぱとあの王様の為に勇者やるの気がねぇし、モチベーションにならん。だから、梨央奈と交渉するから呼んでくれよ な?」


ぶっちゃけ俺は端から見ると【優しい】分類の人間だが、一定多数の所に怒りのゲージが上がると暴力や破壊行動に走る傾向があるのだ。


森田に小学生の時にそのゲージがマックスになって窓ガラスを素手で叩き割ったり、蹴りでフェンスと壁など蹴りつけるなど荒々しくなる事がある。 そのせいで【ヤンキー】【ヤクザ】等と不名誉なあだ名を小学生時代に付けられた黒歴史があった。


「か、川口くん…?」


過去を振り返っていると、後ろには梨央奈の姿があったのだ。


「梨央奈、悪いけど勇者と黒猫変わってくれねぇか?」


俺の問い掛けに梨央奈は驚いた表情を見せたが顔を下に向けてしまい俯いてしまったのだ。


「川口くん、何で助けてくれるの…?私…」


「ん?元々どうでもいいヤツなら変わらんかっただろうけど、梨央奈のパパだからな~最初で最後の子どもの為に身体を張って守るってヤツかな~ 」


梨央奈とは、選択クラスで高2からの付き合いであったが、1学期は休みがちで身体の弱い女子生徒だと勝手に思っていたが、森田から同じクラスの女子生徒である前田明日香(まえだ あすか)から一年の時に虐められておりそのせいで学校にくるのが酷なのではないかと聞いていたのだ。


だから、あえて自分の側におき、同じ部活をしていた及川と森田に俺がどういう人間か前田に話して貰うように伝えたのだ。


そして、タイミング良く、ストレスボルテージがマックスでぶちギレて掃除道具に蹴りを入れたりゴミ箱蹴飛ばしたり荒々しい面を前田や他のクラスメイトに見せることより梨央奈にちょっかいを出しづらくなった過去があり、娘の様に甘やかしていた為に親父と呼ばれていたからだ。


「黒猫だとこの世界だと色々と不便そうだし、勇者なら王様とか他の奴らがフォローしてくれる。琴音や亜梨沙、森田らが守ってくれる筈だ…」


「け、けど、川口くんが…」


「そこは上手いことやるし、この女神に情報聞き出して上手いことやる 」


梨央奈の頭に手を置いて頭を撫でると、親指を立てて空気になっていたヴィッセルに向けた。


「取りあえず、俺はOKだけど…黒猫ってそんな嫌われてるか?この世界だと…」


「まぁ、不吉の前兆とか悪魔の使いといわれてるので・・・。多少は・・・」


「ちなみに入れ換えたステータスとかみれる?」



女神・ヴィッセルは2人の関係を知ってため息をつくと、ある程度協力と上書きをしてくれるといってくれたのだ。


本来の勇者のステータス


名;カワグチ・トモヤ 種族;ヒト 職業;勇者


レベル;1


固有スキル:【勇者の指揮レベル:1】

能力:仲間に鼓舞する事でそれぞれのステータスを上昇させる事が出来る


選択スキル:なし


 筋力+0 敏捷+0 体力+0 魔力+0


 器用+0 知能+0 幸運+0


 経験点:0ポイント らしいがこれを梨央奈に変えると…


名;ハヤミ・リオナ 種族;ヒト 職業;勇者


レベル;1


固有スキル:【勇者の癒しレベル:1】

能力:仲間の傷を完全に治すことが出来る


選択スキル:なし


 筋力+0 敏捷+0 体力+0 魔力+0


 器用+0 知能+0 幸運+0


経験点:0ポイント

となる。


そして問題の黒猫だが…


名;ハヤミ・リオナ 種族;小猫族(リトル・キャット)職業;?


レベル;1


固有スキル:【不吉の前兆レベル;1】

横切った場所や人に不幸を訪れさせることが出来る。


選択スキル:なし


 筋力+0 敏捷+0 体力+0 魔力+0


 器用+0 知能+0 幸運+0


経験点:0ポイント だが…これを俺にすると…


名;カワグチ・トモヤ 種族;小猫族(リトル・キャット)職業;盗賊


レベル;1


固有スキル:【生命強奪(エナジードレイン)レベル;1】

能力:一定時間見つめた相手の体力・魔力を強制的に奪い取る事が出来る


選択スキル:なし


 筋力+0 敏捷+0 体力+0 魔力+0


 器用+0 知能+0 幸運+0


経験点:0ポイント となるらしいのだ。

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