VSサイクロプス×3
あらすじ
ダンジョンボスが一体とは誰もいってない。ダンジョンボス・サイクロプス3体と交戦中…。
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クソタレが、あのド貧乳・爆乳女神達に騙された。 いや、もしかしたら【いいように利用された】パターンかも知れない。
明らかにこのダンジョンボスであるサイクロプス達を倒すのには平均でも20後半で前衛と後衛のバランスと的確な指示がなければ討伐するのは難しいだろう。
この世界の平均レベルが15前後の戦士にそれなりの装備を揃えて数を送り込んでも焼け石に水であろう。
「ええい!!!こうなりゃヤケクソだ!!!レイラ、ナタリア!!!手はず通りにやるぞ!!」
2人は俺が立てた作戦を実行する決意を決めて声をかけるとニヤつき返答をした。
対・サイクロプス戦はいたって単純なものであるのだ。 まず、手始めにサイクロプスを怒らせて土煙を上げさせてるのだ。
それに乗じて俺がレイラにおんぶされて忍び足を発動させてサイクロプスの背後に回り込んで脚の健をレイラが切り、体勢が崩れた所をナタリアが金砕棒でぶっ叩くというシンプルなものであった。
「取りあえずは3体も体力奪うのは時間も手間も掛かるから二体は始末する方向で!!!一体はあの作戦で頼む!!! 」
「あいよ!!サイクロプスを二体もブッ飛ばせって中々面白い命令してくれるねぇ~!! 」
「後でサイクロプスの角でもなんでも剥いで裏オークションでレイラに売りさばいて貰っていい酒勝って貰えるようにおねだりするから!!
つーか、俺のレベルでこの際、宝の山分けとかよりも俺は2人に助けてもらわねぇここで終わりなんだよ!!!?
この世界じゃ現段階では今即死亡確定なんだよ!!?
情けねぇけど作戦は俺が何とかするから手ぇ貸してくれ!!!」
そもそも、レベルアップだって2人がいてくれたから出来ている現状だ。
俺は勝てる最善の策をない頭を使って残虐非道で卑劣といわれようが最終的には勝てばいいのが異世界だ。
前の世界じゃ勝っても面倒事が増えるだけで、真面目にやるだけ馬鹿を見る世界だと思っていたからだ。
だが、異世界転移させれてクソみたいなイベントを【勇者】でもねぇ。
俺に強制イベントを押し付けてきたあのクソド貧乳・爆乳女神達のせいでレイラ達を巻き込んでしまった責任感や申し訳なさがあった。
みっともねぇ話だよなぁ。 アニメや漫画の主人公達ならこういった状況ならヒロインらを護ってこその主人公だろうが、俺は主人公なんて真っ平ゴメンだ。
冗談じゃぇよ。 親や大人の勝手の都合で振り回される人生なんて真っ平ゴメンだ。
俺はアニメや漫画の主人公みたいに心優しいヒーローが大嫌いなんだよ。
あんな綺麗事ばかり抜かして、チート授かってモテモテハレーム何てマジもん勝ち組にならなきゃ味わえねぇんだよ。
理想と現実には、どうしても越えられない壁があり、人はそれを才能だの努力などで乗り越えよう、乗り越えさせようとする。
そんなもん誰だって必死に努力してなりてぇ夢のために必死こいて頑張ってるのにそれを上の奴らは邪魔をして無下にする。
そんな奴らの見栄の為に努力なんてやってられるか。
こっちは少子高齢化で学力ねぇ俺でも資格がとれて就活に少しでも有利で給料に少しでも増えりゃいいと思って介護を選択しただけだ。。
まぁ、看護・介護系ならそれなりの女と付き合える特典のが目当てであったが、それも大ハズレで結局はネットゲームで知り合った子と初体験を済ましてそれっきりになった。
高校で○貞が捨てれればよかったし、多少我が儘でも可愛きゃいいと思ったが、美人も我が儘過ぎると叶えなれる限度を越えるとそれが面倒くさいと感じてしまった。
長い歴史で男は力と権力で女は美貌で人間社会はなりなっているが、金も権力も持つことができなかった俺には無理な話しだ。
女だって美貌でアイドルだのモデルなどになれるかも知れねぇが何時かは飽きられて裏アイドルだのに堕落するのが関の山だ。
夢や希望なんて生まれもって才能があってそこに努力して結果を認められる大人や親っていい駒が揃って成り立つもんだ。
俺は夢なんてみねぇ。目の前の現実を受け入れてその場しのぎで乗りきって生きるだけだ。
つまんねぇ人生も楽しい人生もようは金と人望で出来ている。
けど、何で2人ともこんなみっとねぇ事をいう俺の作戦で戦ってくれるのかわからなかった。
こんな状況なら、俺だけおいて2人でダンジョンを抜け出すことだって出来た筈だ。
なのに何でこんな最悪な展開になって笑ってられるんだよ。
本当に出会ってまだ数日にしか立ってねぇのに逞しくて頼りなる女達だよ。
「このデカブツが!!!効かねぇかもだけどこれでも食らっておけ!!!爪攻撃レベル1ッ!!! 」
土煙に紛れてレイラともに一体のサイクロプスの背後に回り込んで片足ずつ攻撃を入れる。
そして、計画通りサイクロプスが前のめりになった所をナタリアが金砕棒の先端を眼球に突き刺して血まみれになり、何なくサイクロプスを葬ってしまったのだ。
「うわっ~ナタリアさんエグいなぁ。上に温泉とかありゃ良いけど…」
「んー…まぁ、さっさと片付けて探索して見るわ♪ あったら混浴よ♪ 」
ナタリアがサイクロプスを葬った事で怒りで手に持っていた棍棒を振り上げたのでレイラとも拘束能力で棍棒と足首に縛り付けて動きを止める。
勿論、サイクロプスの怪力があれば、拘束し続けるのは無理な話だが、時間は稼げる。
「おっしゃ!!!いい感じ!!!左側のヤツの股間にアッパースイング決めてやれ!!!」
「おっしゃ、まかせろ!!!! 」
左側にいたサイクロプスは体勢が悪く、俺のレベルの低い拘束能力を力付くで振りほどいた為に片膝達の状態であったつまりは急所が狙いやすい体勢になっていたのだ。
ナタリアは容赦なくサイクロプスの股間目掛けて金砕棒で叩き上げる。
その激痛ゆえか、サイクロプスは地響きのような声を轟かせてその場に倒れてしまった。
「この範囲でこの拘束を解けば…ナタリアいったん門まで下がってくれ!!! 」
「あん?このまま、アタシが脳天かち割ってやりゃ良いじゃねぇか? 」
「余力残しておいて欲しいからな… 最後の一体から体力を根こそぎ奪いたいし…」
俺の指示に不服そうにするが、素直に門まで下がるとレイラに右側で拘束されていたサイクロプスの棍棒に絡み付いている縄を切るようにいうと、そこに蹲っていたサイクロプスの脳天を攻撃する形になり、残りは一匹だけだ。