バグ解除と今後の方針
この歳で親の離婚騒動に巻き込まれるのはめんどくさいと思いました。また出来上がり次第あげていくのでよろしくお願いいたします。
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異世界に転移して勇者と黒猫と入れ替わったリスクと起こっているレベルバクを解除できるかもしれない僧侶・ナタリアは女盗賊であり、師匠兼身体の関係があるレイラの幼馴染であった。
女子特有のイチャイチャに巻き込まれたが、前の世界で看護・介護科で女子が多かった為に見慣れていたために体勢はある方が百合もありかもなぁと性癖を曲げられそうになっていた。
ある程度、楽しんだレイラから事情を聞くと、ナタリアがじっと見つめてくるが、先程の醜態を見てしまった為に恐怖心は感じなかった。
そして、ナタリアの固有スキルである【癒しの拳:レベル6】を使用するために軽めに拳骨を落とされた。
まぁ、対価として幸運か魔力が100必要でなければ発動しない固有スキルらしい。
俺自身も体力と魔力を奪えて経験点もその2つにしか割り振れない為に魔力を対価にして支払う形だが、これでバグが治れば安いものだろう。
だが、世の中はそう自分の都合よく回らないし、甘くはないものである。それは異世界でも同じであるのだ。
実際に僧侶のイメージ合わない様な相手を殴り体力と魔力を相手に求めてるナタリアの固有スキルである【癒しの拳:レベル6】を使用してもってステータス画面を開いて体力と魔力以外を挙げようとしたが無反応であり、恐る恐る体力と魔力に経験点をあげるとしっかりと上がってしまったのであった。
つまりはレベルバグは解除されなかった過酷な現実を叩き付けられたのであった。
「えぇ~…体力と魔力だけ上がってもスキルレベル上がらなかったら出きることが限られてくるじゃん。
これだと魔物倒せるのも雑魚に限られてくるなぁ… しかも黒猫だから人里や国にはいけんし…これヤバくね?」
「あー…ワリィな。 バグ治せなくてよ…」
「いや、こっちも急に押し掛けて悪かったわね?
…で、レベルバグの件もそうだけど、そもそも異世界からの転移者の事ってエデン側は知ってるの?」
「その辺は上の連中が勝手にやってるからあたしは知らネェ事のが多いし、信仰心が~ってエンドレスばっかりで流石にキレて司教様をぶん殴ってきたからアタシも行くツテもネェんだよ… 」
レイラとナタリアが話し込んでいる間に今の現状を受け入れて今後の自分の立ち回りに立ち回りについて思考を張り巡らせていた。
まず、頼みのバグ解除は不可能な状態である事だ。次に文化的に人里や大国に隠れて居座るのも小猫族の黒猫という枷がある上に魔族にも狙われるリスクも背負っている。
かといって、自身のステータスは誰がどうみても火力不足だろう。唯一の攻撃スキルは爪攻撃だけで残りは拘束系と強奪系のスキルのみだ。
今の俺個人のステータスだけなら通常のちょっと強めの魔物ともまともにはやりあえないのは明白であった。
まだ、これといった実戦経験は0であり、この異世界にどんな魔物がいて、どれ程の強さなのか検討も付かない。
正直な所、高レベルのレイラと教会の司祭をぶん殴って破門になったナタリアと行動を共にするのが現状ではベストな選択であろう。
前の世界のが周りのクソな大人の【都合】や【見栄】に振り回されたし、ぶっちゃけ黒猫で人里や国に入国できなら出来ないなりの生き方を探せばいいだけだ。
「…今後だけどレイラとナタリアはどうしたいん?俺は黒猫だし、一緒にいると不都合しかなぇのは事実だしここで別行動っていうのも選択肢の一つじゃねぇか? 」
「いやいや、結局アタシの固有スキルでバグ治せなかったのにどうやって生きてくつもりだよ!? 」
「んな事いわれてもなぁ…ぶっちゃけ異世界に転移されて特にしたい事はネェし、○貞卒業はレイラにして貰ったからこれといって目標がネェしな~…ぶっちゃけ生死に無頓着になってる感じ?」
「オイオイオイ!!!レイラ、コイツ大丈夫かよ!?バグ解けなかったから自暴自棄になってねぇか!? 」
正直な所、同族の小猫族の可愛い女の子とヤれてそこでのんびり過ごすのも考えたが、レイラ曰く小猫族は絶滅危惧種で数がいないし、探すのがめんどくさいのとレイラとの行為が前の世界で捨てたときよりもよかった為にハッキリいってもうどうでもいい気持ちになっていた。
まぁ、かといって魔族に加担して魔王を生み出すとかはない。
元々、何の関係もない梨央奈達がどうしようもない王族や貴族の為に駒にされるのは癪だし、迷惑を掛ける事だけはしたくない。
と言っても小猫族の黒猫である俺と行動を共にするのは2人にも迷惑を掛ける自負があったから別行動という選択肢を挙げたのだ。
「ぶっちゃけ他世界の平和なんて俺は微塵も興味ないし、こっちの都合で俺のツレが魔王と戦う通りはねぇし筋を通してねぇ目上の野郎に異世界転移してまでしたくねぇもん… 」
「… コイツ仮にも女神ヴィッセルが勇者に一度は選んだ人材なんだよな?マジで正義の心とかそんなもん持ち合わせねぇじゃん…」
「まぁね…初対面でベラベラとバカ正直に話すし、面白いし何よりも前の世界でのあっちの【知識】が良くてねぇ…それに猫で小さくて可愛いから好みでつい…」
「レイラはそれでいいかも知れねぇけどマジで今後の方針決めねぇとヤベぇんじゃネェのか?」
教会の司教様をぶん殴って破門された破戒僧に正論いわれても、この世界にはファンタジー定番の冒険者ギルドとかそう言うのはないし、そもそも人からも魔族からも狙われる立場であるのが現状であり、今の所頼れるのは高レベルのレイラとナタリアと行動を共にする以外道はないのだ。
まぁ、元の世界に生まれ変わりたいとかそういうのも目標にするのもありかもしれないが、異世界転移で女神が定めた職業を入れ換えて貰ったヤツが転生してもどうせクソッタレで不運に見回れた人生しか歩ませない事だって神なら出来るし、そもそも胸がデカい以外にヴィッセルを崇める理由がないし、破戒僧が仲間になって行動を共にするなら信仰もクソもねぇだろう。
「あー…なら、レイラの気分で俺かナタリアが夜の相手をするって決まりで取りあえずは明日考えようぜ?眠たくて思考放棄してる… 」
「あら、それなら三人で仲良くヨロシクしてもいいかも… 」
「ソッチの方針を決めンな!!!///////マジでヤル気ねぇ猫だな!!? 」
「睡眠は大事だろ~…今後の事考えたらしっかり休んでから決めた方が良いって…レイラも俺も移動で疲れてるし、ナタリアだって暴れて酒のンで冷静な思考じゃねぇし良くね?」
実際疲れて眠たいのは本能的に訴え掛けてきていたので眠くて仕方がなかったのだ。
そんな様子を見た2人は出入り口を木材や長椅子などを積み重ねて塞ぐと、レイラはマジック・バックから布団と毛布を取り出して寝る準備をすると抱き抱えれて寝床に連れ込まれると、ナタリアも溜め息をつき、酒瓶に残った酒を飲み横に胡座をかいて休息する事を選んだのであった。
翌日、目覚めるとレイラとナタリアの胸に挟まれていたというラッキースケベイベントが起こっていたが猫の為か特に息苦しくはなかったのと程よい柔さの為に二度寝をしてしまったのであった。