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よくあるクラス転移ってヤツになったぽい

なろうぽく書いてみようと初挑戦です。一人称での小説はなれてないので誤字脱字等やコメントでアドバイスの方よろしくお願いいたします。



幼い頃に『負けるが勝ち』や『長いものには巻かれろ』と母親から教えられて育てられてきた為に負けることや自分よりも地位のある権力者には最低限度の敬意を払って上手い事立ち回る事には慣れていた人生であった筈だ。


我が儘で負けず嫌いですぐに怒る弟に、それに説教を垂れ怒り八つ当たり気味で自分に愚痴る母親とそんな弟と母親の行動に余計な事をいって口喧嘩をして面倒事を増やす祖母に長年振り回されてきた。


あ、自己紹介が遅れたが、俺の名は川口知哉(かわぐちともや)といい歳は18歳で高3だ。


地元である愛知のとある県立の総合高校の生徒で看護・福祉科を専攻していた。普通の男子生徒だと思っている。


今、目の前に憎たらしい顔をしたおかっぱの金髪の神官から異世界転移というものをクラス事されてしまったみたいだ。


周りには甲冑に槍を持った騎士か親衛隊かわからないがそんな感じのヤバイのと王様が目の前にいるのだ。


 「うわぁ…絶対面倒事に巻き込まれたパターンじゃん…」


「いや、川口。もうちょっと慌てなよ。そこさ…(汗)」


俺に声を掛けてきたのは森田和恵(もりた かずえ)という女生徒で小学校5年生の頃に転校してきて半年ほどクラスが同じで席が近かっただけの関係であった。まぁ、6年生の時は別のクラスで中学校も別区内で違ったが『気の合う女友達』という感じだった。そして、たまたま受けた高校で3年間クラスが同じで何かと腐れ縁のあるヤツだ。


確かに、森田のいう通りだろう。


周りは今置かれてる状況に混乱しているが、騒いだところで帰れる訳でもないし、こういう系は面倒事と決まっているのだ。


「み、皆!取りあえずは一旦落ち着いて話を聞きましょ?」


「けど、ルイちゃん!!!」


担任である山本瑠依(やまもとるい)が自分達を落ち着かせようと声をあげると皆は先生に注目を集めた。

ぶっちゃけ騒いだところでどうしようもないのは事実である。


だが、いきなり呼び出されて落ち着けといわれても無理な話だろ。大柄でクラスで一番の身体のデカい及川勝矢(おいかわ かつや)宮坂琴音(みやさか ことね)金森亜梨沙(かねもりありさ)速水梨央奈(はやみ りおな)と合流して三年間クラスがおなじだった事や長いこと席が近く比較的声をかけやすい奴ら元に合流した。


「及川、琴音、亜梨沙、梨央奈はどう思う?」


「川口、受け入れるが早すぎるだろ?俺まだ混乱してるぞ? 」


「えー…けど、話聞かない事にはお手上げなのは事実だろ?武装した騎士相手に俺らが勝てると思うか? どのみちコイツらの話を聞いて言うこと聞くしか今は道はねぇよ。

それにおれのモットーは『長いものには巻かれろ』だ。取りあえずは従っておこうぜ?」


俺と及川はわざと大きめの声で現状を話した上で他のクラスメイト達もお互いに顔を見合わせてそれしか選択肢が無いことに諦めたように俯くと、室内に静寂が流れ始めたのだ。


すると、憎たらしい顔をしたおかっぱの金髪の神官が咳払いをして注目を集めた。


おかっぱの名は『アルムニス』といい、王の名は「グラード3世」というらしいがこっちとしては用件をさっさといって欲しい。


アルムニスの話を聞き大方は理解はしたが納得はしてない者が多い。何故ならこの世界にいる魔王から娘、つまりは王女を奪還する為に召喚されたらしいのだ。


「なんで、俺らなんだよ!?うちのクラスは介護・看護科でただでさえ、男子が8人しかいねぇんだぞ!?」


「それにまともに闘えるヤツはウチのクラスにはいねぇんだぞ!?喧嘩なれしてるやつなんて謹慎か退学処分になってるし…」


うちのクラスでも他クラスのワルと付き合いのある西崎アキラ(にしざきあきら)石浜拓磨(いしはまたくま)が抗議し始めたのだ。


確かに、この意見にはごもっともな意見であると思う。俺を含めてこのクラスは男子は8人しかいないのだ。


しかも、残りの大半は女であるのだ。

これで魔王を討伐するなら、もっと男女比の取れたクラスを選ぶのが妥当だろう。


すると、アルムニスはそれにも理由があるというのだ。自分らは女神によって勇者に選ばれた者とそれを支える力を持つに相応しい人材であると神から認められた為に異世界にに召喚されたというのだ。



「そこは大丈夫です。これから女神様から適正を委ねて貰いますが…

残念な事にお一人はハズレの様でして…」


アルムニスが梨央奈(りおな)の方を見つめてきたので何となくわかったが、俺らの世界であるハズレスキルの主役が流行ってると森田や琴音らから聞いたこともあるし、スマホの漫○ア○リで読んだパターンだ。


つまりは速水梨央奈(はやみりおな)が主役ということだろう。


「この世界では、小猫族(リトル・キャット)の黒猫は悪魔の使いや不吉な前触れとして意味嫌われるのです…」


「えっ…じゃ、じゃあこの中にひとりは…」


と担任が怯えながら尋ねる。


「そうですね。小猫族(リトル・キャット)の黒猫になったものには城から出ていって貰ます。無論ですが、外でもこれは一般常識な知識なので…

以前にも訳のわからないことをいっていた異世界人を呼び出した経験があり、その勇者達は未だに元の世界に戻れていません。

そして、黒猫になった者は悪魔払いとして殺されてしまいましたので… 」


アルムニスの言葉に梨央奈は琴音と亜梨沙にしがみついた。確かに此方を見ていた為にこの3人もしくは俺か及川、森田辺りも怪しいだろう。


すると、床に魔法陣の様なものが浮かび上がってきたのだ。


これから女神によって転職とスキルを授ける儀式を行うと簡潔に説明された。


しばらくすると意識が遠退いていってしまったのであった。

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