めぐり眠り落ちたなら
生まれた手のひら
春の風蝶々
飛んでゆく青空の雲
誰かの声が空を舞う
ふっ…と
息を吐いた春の鳥
どこまでも遠くへ
地球一周分の風になる
空の隙間から眺めてる
背中をさする透明な空気
吸い込んでくれたなら
まだ眠っている体の中
やさしく呼んで
目覚めたおいしいご飯
食べるといいあったかさ
やさしく包まれた服
欠けてはいけない何ひとつ
送り届ける静まり返った夕暮れ時
必要なものすべて
消えてゆく吹き荒ぶ風雪
大雪と暴風の警報発令中
長い黒髪が凍りつく夜
後ろ姿に沈黙する
愛した人は見えない顔
還らない雪雲の中
埋もれてしまう目の前の白い壁
想い出の中に響く頭の中の声
精一杯なほど今日を生きる
渦巻いている胸に押し込めた
知らない内に見つからない
隠してほしい忘れもの
呼び出された誰かから生まれた地球
砂漠で願った会いたい人
焼かれる空も今は輝く
消え去る何処かを彷徨うなら
一緒がいい
みつめる空に昇った太陽
そこら中みえた生きる幻
誰?
「感じる」がいる時刻 午前2時
鏡みる姿みる
どなた?
あちら こちら
いたり きたり
ゆれて
そこに ここに
いない傍らにやってくる
後ろめたさが響き合う
頭の中めぐる未知の金属
飽きもせず組み合わせるオモチャ箱
退屈に掘り進める地中
深くなりつつある夢
目が眩む星
繰り返し無くして想い出す
大好きな君の愛してる