8、職業
俺は神様の元から瞬間移動で帰って来て改めて実感する俺の部屋の懐かしさ……
……て、そんな干渉に浸ってる場合じゃない
まずは、魔物が入らないように玄関にバリケードだ!
俺はすぐさま玄関に鍵をかけ、家具などを集めてバリケードを作った。
この世界でもスキルが使えるようなので家具を【収納】で簡単に運べ、【溶接】で家具同士を接合したので簡単には崩れないだろう。
それにしても腹が減ったな……
やっぱり俺は1日以上気を失ってたんだろうな。腹の減りぐあいにも、外の光景や冷蔵庫の食品腐り具合的にも。
明良大丈夫かな……
俺はカセットコンロを使いインスタントラーメンと各種缶詰を食った。
「よし、お次は風呂だ!」
温水は出ないが、ありがたいことに水はまだ止まっていない。
まさに三日ぶりの風呂だ。
異世界では体を洗う余裕すらなかったからなー、水風呂でも疲れが取れて行くようだ…少しさむいけど
よし、さっぱりしたところで今まで保留にしていたステータスの【職業】を選択しよう。
こんな世界になったんだ。
今後のことを考えると無視できない。
俺はステータスの職業欄をタップした。
──────────
職業/(未選択)
→【一つ選択してください】
市民、学生、職人見習い、危険物取扱者、木こり、狩人、破壊者
──────────
そこには見覚えのない職業が3つ増えている。
木こり、狩人……破壊者?
木こりで思い当たるふしは丸太集めだが、でもたった20本程度だよな……
狩人もゴブリン20体狩っただけだよな?
取得しやすい低級職なのか?
破壊者……は俺が地球の平穏を破壊したから選択可能となったのだろう……不名誉な職業だし、これはできるだけ選びたくない……
どれを選ぶべきか……
………………
危険物取扱者の存在感が半端ないな…………これにしてみるか!
この中で一番強そうだし。
俺は危険物取扱者を選ぶことにした。
【危険物取扱者を選択しますか?YES/NO】
「YES!」
【危険物生成スキルを獲得】
頭にアナウンスが流れた。
そしてステータス画面には新しいスキルが追加された。
なるほど職業を選ぶとそれに関係したスキルを得られるのか。
────────
危険物生成SLv1
→MPを消費して危険物を少量づつ生成
────────
早速試して見よう。
俺は台所のシンクにボウルを置き、その上に手をかざし唱えた。
「灯油生成!」
すると、かざした手のひらからチョロチョロと液体が出てきた。
念のため確認っと
俺は着火マンで火を近づけた。
"ボゥッ メラメラ"
うん!灯油だ!
これは最高のスキルだな。
これさえあれば、ガソリンや灯油などが必要なバイクやストーブの燃料には困らない。
あと、JP110あるし危険物取扱者のJLvを上げとこう。
要領はSPと同じだな。
【危険物取扱者をJP1消費してJLv2にしますか?YES/NO】………………~~~~~………………
【危険物取扱者をJP9消費してJLv10(MAX)にしますか?YES/NO】
やっぱりJLvもMAXは10か……
そしてJLv3と6と9を上げたと同時に【危険物取扱者】のSLvが一つづつ上がりSLv4となった。
どうやらJLvが上がると関連したスキルのレベルも上がるらしい。
「YES」
俺は結果JP45使い危険物取扱者をMAXまで上げた。
その瞬間────
【危険物取扱者JLvMAXになった為転職が可能です。】
【上位職業、《放火魔》《ボマー》《消防士》から選択可能です。】
【条件を満たした為第二職業を選択可能です】
俺の頭の中を次から次へとアナウンスが流れた。
「なんだ!?転職?第二職業?」
ステータス画面を確認すると
─────
名前/赤井涼夜
Lv12
職業/危険物取扱者JLvMAX
→転職可能《放火魔》《ボマー》《消防士》
職業/(未選択)
HP610/610
MP359/360
力/155
防/150
速/165
SP48
JP65
固有スキル/
言語理解、神様の応援
スキル/
経験値倍SLv3
バリアSLv4
収納SLv4
瞬間移動
身体強化SLv3
加工SLv1
溶接SLv1
危険物取扱者SLv4
───となっていた。
まずは、転職
上位職業への転職か……どれにしよう。
《放火魔》
火を使うスキルが得られそう。
《ボマー》
爆破系スキルか?
《消防士》
戦闘系ではなさそうだが水系のスキルが得られるかも……
「放火魔かな……」
名前はあれだが、一番役立ちそうで扱い易そうなスキルが手に入りそうだしな。
【危険物取扱者から《放火魔》へと転職しました】
【火魔法スキルを獲得】
オッケー予測通りのスキルだ。
詳細は……
────────
火魔法SLv1
→MPを消費し、手から半径10cm内に自在に火を出せる。
────────
…あれ?思ってたスキル内容と違う……ショボい…
火の壁とか火球とか飛ばせないの?
SLvが低いからか?
ちょっと上げてみるか
俺はJP15使い【放火魔】をJLv6まで上げた。すると間接的に【火魔法】もSLvがあがりSLv3となった。
───────
火魔法SLv3
→MPを消費し、手から半径30cm内に自在に火を出せる
───────
範囲が20cm増えただけか……
まぁ、しょうがない、これはこれで使い用によっては便利だし、いっか。
お次は第二職業だ。
確か《条件を満たした》から第二職業を選べるようになったって言ってたよな?
条件……第一職業である【危険物取扱者】をJLvMAXにしたからだよな……他にもあるのかな?
まぁ、それは後々調べていこう。
俺はその後色々悩んだ結果、第二職業に【狩人】を選び、【潜伏】スキルを手に入れた。
ついでにJP15使い【狩人】JLv6まで上げた。もちろん【潜伏】のSLvも上がった。
──────────
潜伏SLv3
→物陰に隠れると見つかり難くなる。
──────────
職業はこれくらいでいいだろう。
後はスキルだ!
SPは48もあるのだからかなり上げることができる。
まずは、【収納】は今後重要となってくる物資の確保の為に絶対上げる。物資は魔物に荒らされる前に確保しなければ!
そして俺は──
経験値倍SLv3→5(2.8倍)
バリアSLv4→5(1日5回……)
収納SLv4→6(収納量増、範囲3m……)
身体強化SLv3→5(…+50)
加工SLv1→3
溶接SLv1→3
火魔法SLv3→5(…範囲50cm)
潜伏SLv3→5
──と上げた。
ステータスは──
名前/赤井涼夜
Lv12
職業/放火魔JLv6
職業/狩人JLv6
HP610/610
MP360/360
力/175
防/170
速/185
SP1
JP35
固有スキル/
言語理解、神様の応援
スキル/
経験値倍SLv5
バリアSLv5
収納SLv6
瞬間移動
身体強化SLv5
加工SLv3
溶接SLv3
危険物取扱者SLv4
火魔法SLv5
潜伏SLv5
───────
となった。