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地球ダンジョン  作者: 涼夜
21/39

21、家


黄瀬のレベル上げ遠征から数日……

学校にも色々と変化が起きていた。


ここ数日で多くの人がこの安全地帯へ避難してきたことで生徒も合わせると400人ぐらいの大所帯になったことだ。

新たに避難してきた人達もパーティを組んで遠征に参加してくれたり、自分にあった仕事をしてくれたりなどして、ますます活気が溢れてきた。


人も増えたこともあって安全地帯内にある住宅に移ることもできるようになっていた。

一応

・一軒あたり4人以上でないとダメ。

・移りたい場合は学校の方に申請して許可をもらう必要がある。

・水道、電気を無駄遣いしない。

──等の条件がある。




また、銃の生産も着々と進んできたことも大きな変化だ。

拳銃に散弾銃、ライフルまで作りだす【職人】の生徒も現れだした。

まだ数が少ないので避難住民の中から【農家】【酪農家】の人などの重要なスキルを持ってる人が優先して使っている。


そのおかげもあって畑の野菜も後少しで収穫できる位まで成長していた。

【植物成長促進】スキルは本当に素晴らしい。

畑も拡張予定らしいのでもう、食料に困ることはないだろう。


家畜に関してもそうだ。

家畜の世話をしていた住民が職業【酪農家】を選択できるようになったことで、その職業で得られた【家畜管理】によって家畜の健康状態がよくなった。

そのおかげでより繁殖しやすい環境になったらしい。



そして一番いい変化は皆の顔にだんだん笑顔が増えてきたことだ。

少し前までは、疲労や今後の不安などで暗い顔が多かったからな。

風呂の癒し石の効果や視聴覚室での映画の上映やゲーム大会などの娯楽イベントなどのおかげだろう。


志雄子小、正忠大の方も安全地帯拡大や畑や浴場の完成など着々と進展していっている。



そして最近、一番驚いたのが一年建築家の【獣の牙】とかいうパーティが【テイム】スキルで鉄顎狼を5匹程従えてたことだ。

あれには本当に驚いた。最初、安全地帯に鉄顎狼が侵入してきたと思ったからな……



それと、後で気づいたことなんだが、あの《通信の指輪》の入っていた宝箱、あれもマジックアイテムだった。

黄瀬が鑑定したところ"状態保存、収納(極小)"の効果があるらしい。

極小と言ってもあの小さな宝箱に4畳分の収納量があったのでオーク肉をよく持ち帰って来てくれる【美食隊】パーティに譲ってあげた。

もちろん【色】メンバー全員の総意で決めた。【色】には不要だからな。



俺達【色】も他のパーティの活躍を見てばかりいたわけではない。

ちゃんと活動している。

変装して廃墟となったスーパーや家電屋から物資を回収して回り、それを志雄子小や正忠大に運んであげたりした。


そして現在俺達は全員Lv18になっていた。

黄瀬は職業【プロ銃士】から【魔法銃士】へ転職

第四職業を【狩人】へ

それによって【氷纏(銃)】と【潜伏】を獲得した。

────────

氷纏(銃)

→MPを消費して銃弾に氷を纏う

────────


まぁ、概ね順調に進んでいるのだが悪い出来事……いや、めんどくさい出来事もあった。


あの口の悪い野球部っぽい人……名前を大石というらしい。そいつに実習場裏に呼び出されて「青景とどういう関係だ」とか「【投擲】スキルを持ってる俺の方があの短剣を上手く使えるから譲ってくれよ」とかいいよられた。

青剣に関しては俺しか使えないと説明して納得してもらったが、夏子との関係のときは、「友達の彼女繋がりで顔見知りなだけだ」と何度も言ってるのに「なんで下の名前で呼びすてなんだ」とかなんとかしつこく絡まれたことだ。

とてもめんどくさかった。





そして今日

魔物発生10日目────


今日も朝から俺達は生徒会室に集まっていた。


夏子「遠征に行く前に報告があるの…………」


夏子は真剣な顔で言った。


「……皆、薄々気づいてると思うけど前の大蜥蜴の時に生徒会長である私がこのメンバーと話してたことで噂になってるの…」


黄瀬「なってましたね……」


明良「俺達がパーティを組んでるかもって噂だよな」


夏子「ええ……」


「あー、だからか。昨日大石ってやつに"青景とどういう関係だ!"って絡まれた原因は」


俺は昨日のことを思いだして言った。


夏子「そんなこと言われたの?」


「うん、一応顔見知りなだけだって言っておいた」


夏子「本当にしつこいわね……大石君……」


夏子は呟くように小さく言った。


「なんか言ったか?」


夏子「何でもない!それよりごめんなさいね……」



「もう、俺たちがパーティくんでることバラしてもよくないか?」


「「え?!」」


黄瀬「赤井先輩が秘密にするよう頼んだんじゃないんですか?」


あれ?そうだったけ?


「確かに俺はレアスキルがばれて変に目立ちたくはないとは言ったが……【色】メンバーがばれたところでそこから俺が【収納】とか使ってるなんて気づく人なんていないだろって思ってさ。変装もしてたし」


変にこそこそして昨日みたいに絡まれるよりいっそ公にした方がいいかもしれない

別に生徒会長がいて4人だけって以外変な要素ないし


青景「涼夜君がいいなら……」


明良「そうだな。活動内容さえばれなかったらいいだけだしな!」


黄瀬「でも、人数が少ないことはどうごまかします?普通のパーティーは5人以上って決まりでしたよね?」


そういえばそんな決まりもあったな。


夏子「それはもう、気にしなくていいわ。最近避難してきた大人なんかそんなの気にせず4人や3人組で遠征してしまってるしね……」


「そんなのでいいのかよ……」


俺らが言える立場でもないが……

まぁ、それならそれでいい




黄瀬「あっ、夏子先輩!それならあの件どうします?」


夏子「あー、あの件ね!」


明良「あの件?」


夏子「昨日、桃ちゃんと"私達の4人で安全地帯の家に住みたいよねー"って話してたの」

黄瀬「でも、申請するには住むメンバーの名前が必要だったから諦めてたんだけど……ばれていいなら!」


「いいね!俺達の家!」

明良「賛成!」


ということで俺達は今日の遠征は午後からにして午前は家探しとなった。





俺達は4人で学校を中心とする直径1㎞の安全地帯内にある家をどれにするか周りながら考えた結果

学校の裏門から出て150mほどの所にある家に決めた。

築5年ぐらいの新しい家で4人が住むには十分な大きさの家だ。

庭はなく車が二台停めれるスペースがあるだけのどこにでもありそうな家



夏子「じゃあ私、この家の申請して必ず許可取ってくるから、もう家の片付けしておいていいわ!」


と言って夏子は学校へ向かって行った。

そして残された俺達はその家へ入って行った。


黄瀬「ひどい状態ですね」

明良「かなり荒らされてるな……」


家の中に入るとしょっぱなから床にこびりついた血の跡が目に入り、窓ガラスは割れ、棚は倒れまくりだった。

それと食料品や布団がないのは多分初期の頃に遠征で学校に持っていかれたのだろう


「まぁ、この家にあった遺体はちゃんと処理されてるようでよかった」


もし気づかれずに放置されたままだったら腐敗臭で住めたものじゃなかったろうからな……


明良「そうだな……」


黄瀬「それより、さっさと片付けを始めますよ!」


そして黄瀬がてきぱき俺と明良に指示を出して片付けが進んだ


明良と黄瀬は床や壁に飛び散った血を雑巾で落とし、俺は収納を使って倒れた棚や割れたガラス片の片付けをしていく


その最中、父母子供二人の幸せそうな姿が写った写真立てが目に入った。


気負うつもりはもうしないつもりでいたが無意識に「ごめんなさい……」と、口から出てしまっていた……



まぁ、色々思うとこれもあったが一通りは物が片付いて綺麗な空間にする事ができた。

割れた窓ガラスに関しては代わりにホームセンターで手に入れたアクリル板を【溶接】で取り付けて対処した。


夏子「お待たせ~!許可もらってきたわ!うわっ!もう綺麗になってる!」


玄関のドアが開き夏子の声が聞こえた


明良「え?もう許可出たのか?」

「早いな。そんなもんなのか?」


夏子「普通はまだまだ色々と時間かかるけど、私が申請したからね!」


「なるほど」


確かに夏子は先生方や他の大人からも信頼されている。その上、今の状況があるのは夏子の今までの働きが大きいからな。

誰も文句を言わなかったのだろう。


その後、俺達は部屋割りや風呂の掃除当番などの役割決めた。

そして、今日から4人の共同生活が始まるのだった。



午後───


俺達は学校へ昼食を食べに戻った後、生徒会室へ来ていた。



明良「それで今日の午後からの遠征はどうするんだ?」


夏子「今日は山へいくわよ!」


明良「やま?」

黄瀬「山ですか?」


夏子「涼夜君に指摘されてきづいたのだけど、建築科棟に沢山あった木材がもうほとんどなくなってたのよ」


「家畜小屋や牧場の柵、浴場作りにかなり使ってしまってたからな」


黄瀬「確かに!」


明良「つまり木材集めに山へ行くってことか!」


夏子「そうよ。木材はバリケードだったり設営や色んな所で必要になってくるからね!」


ということで俺達は山へ瞬間移動した。




山────


俺達は高い木々が、ひしめく山の森に瞬間移動していた。

ここは小学低学年の頃にバスで遠足に来た山だ。


今のところ魔物は見当たらない


夏子「魔物に気をつけて木を切り倒しましょう。涼夜君は3つ斧だして。桃ちゃんは私達が木を切ってる間、周りを見張っててくれる?」


黄瀬「わかりました」


黄瀬はそう返事して木の枝を足場にピョンピョンっと木の高い所に登って行った。


忍者みたい……



「はい、斧」


俺はホームセンターで手に入れた斧2本とオークの斧を一本収納から取り出した。


夏子「これって最初のオークの斧だよね……」


「ああ」


そう、今まで手にいれた魔物の武器は学校に寄付してきたが、家電量販店の時に俺の横腹を攻撃したあのオークの斧だけはずっと収納していたのだ。


明良「この斧使っていいか?」


明良はオークの斧を持って言った。

俺はそれを了承して俺達は伐採作業に入った。



…ガッガッガッガッガッガッ…………ドシーン


本当に今の身体能力だと全く疲れずあっという間に切り倒せるな

木を切り倒すなんて異世界以来だが、あの時と比べものにならないくらい簡単だ


そんなことを思っていると──


明良「おい!ちょっとこっち来てくれ!」


明良が俺を呼んだ


「どうしたんだ?」

夏子「どうしたの?」


夏子も来た。


明良「この斧!めっちゃ切れる!」


「まぁ、ホームセンターの斧より切れ味は良さそうだしな」


明良「いや違う!そんなレベルじゃない!見ててくれ!」


明良は斧を振りかぶり木にスイングした


ズバッ


その瞬間斧は直径30㎝ある木の半分まで入りこんでいた……


「え……」


夏子「なにこれ……ちょっちょっと貸してみて」


夏子はオークの斧を受けとり違う木に振りかぶった。


ズバッ……ズバッ……ズバッ……ドシーン


夏子はたった3振り同じ所を打っただけで木が倒れた


夏子「なんなの……この切れ味…………桃ちゃん!ちょっと来て~!」


夏子が木の上にいる黄瀬を呼びつけた


黄瀬「なんですか?夏子先輩」


夏子「ちょっと!この斧【鑑定】してみて」


夏子は黄瀬にオークの斧を渡した。


黄瀬「は、はい……………あっ!この斧に【切れ味増加】の効果が付与されてます!」


「「切れ味増加?!」」


黄瀬「はい」


夏子「魔物の武器に特殊効果が付与されてた物があったとは聞いてたけど……これもそうなのね……」


「すげえな……付与」


明良「これがあればすぐに大量の丸太をゲットできるな!」


「そうだな……じゃあ、人一倍、頑張ってくれよ伐採作業」


明良「おう!」



──────────


そして俺達はあっという間に大量の丸太を手にいれた。

まだ午後3時なのだが今日の遠征はここで終わって帰ろうとしたその時───


黄瀬「魔物を発見しました!」


黄瀬がそう言って木の上から降りてきた。


そして黄瀬が指差す方向を見ると─

丸い岩が5つ、両手、両足、胴体と組合わさったような魔物がこちらに向かって来ていた。



明良「岩の魔物?ゴーレム?」


夏子「まだ目撃例のない魔物ね……」


俺達はそのゴーレムに近づいて観察した


身長は俺らの半分ほどで動きは遅い


「こんなに近づいているのに全然攻撃してこないな」


ゴーレムは俺達が周りを囲もうがお構い無しに歩き続けるだけ……


黄瀬「スライムと同じで無害な魔物かもしれませんね!」


夏子「そうだといいのだけど……」


すると夏子は棒切れでゴーレムをチョンチョンっとつついた。


するとゴーレムが黒く変色し体をよじったかと思うとその瞬間、ゴーレムは腕の岩を夏子目がけて投げ飛ばしてきた



ドガッン……



岩はバリアに当たって落ちた

俺はゴーレムが体をねじり始めた瞬間嫌な予感がして夏子の前に出ていたのだ。


「あぶっなー」


夏子「ありがとっ!涼夜君」



明良「もう、一発くるぞ~気をつけろ~」


ゴーレムはまた体をねじりだしもう片方の腕を投げつけてきた─

が、これは夏子の手を引いて軽く避けた。






そして残ったのは両腕を無くした胴体と足だけのゴーレム


俺は収納からゴーレムに鉄アレイを何度か落として胴体を割ると核らしき球体が見えたのでそれを攻撃すると倒すことができた。


なにはともあれ丸太も手に入れて新しい魔物のことも知れたところで俺達は瞬間移動で帰った。




────────



学校に帰って俺は丸太をすべて材木置き場に収納からだした

建築科の生徒が機械とかで材木に加工してくれるだろう

というか……もう、確実に【収納】スキルを他の人に見られた。

変装してたしすぐに逃げたから誰かまではわからないだろうが……



───────


ガチャン


「ただいま~」


俺は安全地帯内の俺たちの家に帰って来た。


明良「あ、お帰り~」

夏子「お疲れさま」

黄瀬「赤井先輩もします?」


そう言う三人はリビングのテレビでマリカーをしてた。


俺が出してあげてたスイッチだ。


「俺もやる!!」


そうして、俺達は楽しくゲームをしていた時のこと───


ピンポーン


家のインターホンがなった


明良「誰だ?」


「俺が行こう」


夏子と黄瀬は格ゲーで対戦していて手が離せないので俺が出た


ガチャ


「あっ…………」


ドアを開け俺の目に映ったのはあの大石の姿だ。


大石「はぁ?なんでおめぇーがこの家にいるんだよ!!」


なんで、こういちいち威圧的なんだ?こいつ


「なんでって今日からここに住むことになったからだ。それでなんの用?」


大石「は、なんだと!お前昨日、青景とはただの顔見知りって言ってたろうが!俺に嘘ついたのか?!」


もしかしてこいつ青景目的できたのか?


説明するのめんどくさいな……


「あー、あれね。ごめん、実は俺と夏子は同じパーティメンバーなんだ………」


もう、言ってもいいよな


大石「は!ふざけんなよ───」

夏子「涼夜君どうし…………げ、大石君……」


夏子がリビングから対戦を終えてやってきた。


大石「あっ、青景!……どうして俺らのパーティの誘い断っておいてこんなやつとパーティ組んでるんだ?」


こいつ、夏子が来て優しい口調になりやがった……


夏子「はぁ…………ねぇ、大石君、どうしてここがわかったの?」


大石「先生に聞いたら青景はここだって……」


夏子「わかった…………少し話しましょう。涼夜君は少し席を外してくれる?」


夏子がそう言うので俺はリビングに戻った。



明良「おーい、涼夜の番だぞ~。それで誰だったんだ?」


明良がコントローラーを渡しながら言った


「大石ってやつだった。青景になんか話しがあるみたい」


明良「へー」


黄瀬「また、あの人ですか……」


黄瀬が呟くように言った。


「ん?黄瀬はなんか知ってるのか?あいつのこと」


黄瀬「はい。あの人は夏子先輩のストーカーみたいな人です」


「「ストーカー?!」」


「実際にストーキング行為をしてるわけではないんですが、一度夏子先輩にフラれたのにもかかわらず何度もしつこく好意を寄せてくるそうです……最近ではパーティ加入をかなりの頻度で頼みに来てましたし」


明良「まじか……」

「モテるやつは大変だよな…………」


…………


「オッケー!俺の勝ち!」

明良「くそーやられた~!」


俺が明良に格ゲーで勝ったところで夏子が戻ってきた。


黄瀬「あっ、夏子先輩話し終わりました?」

明良「ちょうど涼夜と夏子の番だぞー」


そう言って明良は夏子にコントローラーを渡した。


夏子「ええ」


それを受けとり夏子は俺の横に座って対戦が始まった。


………………


夏子以外と強い……

あまりこの手のゲームはやったことはなかったがだんだん慣れてきたつもりだったのに……

あっ、また攻撃くらった!


夏子「ねぇ……涼夜君……」


夏子は対戦に集中しながら俺に言った。


「なんだ?」


言葉で集中を乱そうとする気か?


夏子「…………ちょっと私の彼氏になってくれない……」


………………


「えっ?」


俺の手が一瞬止まりかけたが持ちなおした


黄瀬「えっ!それって告白?!!」

明良「おー、アツいね~」


夏子「ん?……え?…………あっ、違うの!違うの!間違えた!いや、間違えてないけど」


夏子はコントローラーを離して真っ赤になって焦りだした。


夏子「涼夜君に彼氏のふりをしてほしいって意味!!」


「ん?本当にどういう意味だ?」


俺もコントローラーを置いて聞いた


夏子「さっき大石君に涼夜君との関係を聞かれた時につい"彼氏"って言ってしまったの!これで諦めてくれるかなって思って……だから……」


「だから……大石の前では彼氏彼女を演じろってことか?」


夏子「う、うん……」


別に断る理由もないし悪い気分でもない


「もちろんいいぞ」


夏子「ありがとう!」


明良「なーんだ……つまらんな」

黄瀬「そうね……告白だと思ったのに」


そんなことを言ってやるな……夏子がものすごく赤くなってるぞ


明良「……てっ涼夜ちゃっかり勝ってるし!」


テレビ画面を見ると俺にWINがあがっている


卑怯ではない。ゲームの最中でコントローラーを離した夏子が悪い


夏子「ふふ、負けたわ……」


夏子は笑っていた。



まぁ、なにはともあれ今日から俺と夏子は偽の恋人となった



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