表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球ダンジョン  作者: 涼夜
14/39

14、上位職と第三職業

魔物発生5日目────


俺は朝からステータスの確認をしていた。

──────────

名前/赤井涼夜

Lv15

職業/放火魔JLv6

職業/狩人JLv6


HP640/640

MP390/390

力/190

防/185

速/200


SP21

JP55


固有スキル

言語理解、神様の応援


スキル/

経験値倍SLv5

バリアSLv5

収納SLv6

瞬間移動

身体強化SLv5

加工SLv3

溶接SLv3

危険物取扱者SLv4

火魔法SLv5

潜伏SLv5

精神耐性SLv3

───────────


凄い……


薄々感じていたが力、防、速の数値的にすでに元の2倍以上になってる。

この身体能力なら世界記録狙えるだろうな……


そんな事より、JP的に職業【放火魔】か【狩人】のどちらかをMAXにできるよな……

上位職転職と第三職業解放があるかもしれん。

これは、二人に相談してみよう。


俺は横で寝ている明良を起こして朝食を食べにいった後、生徒会室へと向かった。




生徒会室────


俺はステータスを紙に書き写しながら説明した。

一応、選択可能職業にある【破壊者】は書かないでおく。


夏子「─つまり【放火魔】か【狩人】どっちを上げるか悩んでるのよね?私は【狩人】にすべきだと思うわ」


明良「あぁ、俺もなんとなく【狩人】の方がいいと思う」


まぁ、これは俺も【狩人】だと思ってたが


「そうか……わかった。【狩人】にしてみる!」



【狩人をJP6消費してSLv7にしますか?】

【狩人をJP7消費してSLv8にしますか?】

【狩人をJP8消費してSLv9にしますか?】

【狩人をJP9消費してSLv10(MAX)にしますか?】


「YES!!」


【狩人がJLvMAXとなっった為、転職が可能です】

【上位職業、《ハンター》《スパイ》《探検家》から選択可能です】

【条件を満たした為、第三職業を選択可能です】


頭にアナウンスが流れた。


「上位職転職と第三職業が解放された」


やっぱり追加の職業解放の条件はどれか職業レベルをMAXにすることなのだろうな。


夏子「それで今回はどれが転職可能なの?」


「《ハンター》《スパイ》《探検家》だな。どれがいいと思う?」


俺的には強そうな《ハンター》かな。狩人とハンターの違いがわからんけど。


明良「《ハンター》なんてカッコいいし、それにしてみたら?」


明良も同意件のようだ。


夏子「私は《スパイ》にしてほしいな」


「何でだ?」


夏子「だって《ハンター》を選んで得られるスキルって多分戦闘系でしょ?《スパイ》なら多分情報収集とか潜入に向いたスキルだと思うからチームのバランスを考えるとそうしてくれた方がありがたいからね」


明良「確かに、チーム全員戦闘系より誰か一人器用なやつがほしいな……涼夜はもう十分強いし」


確かに一利ある……


夏子「もちろん。強制はしないよ」


「そうだな……《スパイ》にするか!」


【狩人から《スパイ》へと転職しました】


【気配遮断スキルを獲得】

【潜伏が気配遮断に統合されます】

【気配遮断がSLv3となりました】

────────

気配遮断SLv3

→任意で気配を消し気づかれにくくなる。その場で一度認識されたら効果は薄い。

────────


へぇ


気配遮断は潜伏と違って物陰に隠れる必要はないのか……


そして、上位互換であろう【気配遮断】スキルが下位互換である【潜伏】スキルを統合して、少しSLvが上がったってところかな


俺はその事を二人に伝えた。


「じゃあ、お次は第三職業を選ぼうか」


俺達は書き記した選択可能職業を見た。


────────

職業/(未選択)

→【一つ選択してください】

市民、学生、職人、木こり、(破壊者)、泥棒、冒険者

────────


選択可能職業での変化は2つあった。


一つは【泥棒】と【冒険者】が追加されてたことだ。

廃墟となった店から物を回収したことと、ここ数日冒険って感じだったから追加されたのだろう。

聞いた話しじゃあ、遠征に行った生徒は皆この二つは選択可能らしい。


二つ目は最初【職人見習い】だった職業が【職人】へとなっていたことだ。

恐らく自分でアイデアをだして刀を自作したり矢じりを作ったりしたからグレードアップしたのだろう。



夏子「まぁ、ここは【冒険者】か今回は見送りって感じかな」

明良「そうだな」


確かに冒険者なら遠征時や戦いに便利なスキルが得られるだろう。

それに、強い職業が追加されることを期待して今回は見送ることもいいだろう。


だが!──


「いや、俺は【職人】にする!」


明良「どうしてだ?」


「職人なら今よりいい装備を作るのに最適なスキルを得られるかもしれないだろ!俺はすでにレベルが高いし【経験値倍】ですぐにレベルあげれるから、サポート役に徹したい」


夏子「だけど本当にいいの?」


「あぁ、それにもともと物作りが好きで工業高校きたようなもんだしな」


そう言って俺は二人に納得してもらい第三職業を【職人】に決め、【小物創造】スキルを手に入れた。

────────

小物創造SLv1

→MPを消費して手のひら大までの小物を創造する

───────


明良「なんかすごそうなスキルだな……さっそくためそうぜ!まずこれ」


明良は生徒会室の棚に飾られてあった3㎝ほどの陶器でできたパンダの置物を渡してきた。


「ああ、…………創造!」


俺はその置物の形状や色をじっくり見て【小物創造】を試みた。


明良「おお、すげ!」


俺の手には少し歪んではいるがほぼ同じパンダの置物ができていた。


夏子「ねぇ、それって素材は何でもいいの?例えばダイヤモンドとか?」


「わからない。試してみよう…………ダイヤモンド創造!……うわっ」


そして俺の手のひらには1㎜の小さなダイヤモンドの粒が出現した。

だが、MPが一気に減った感覚があったのですぐにステータスを確認すると─


「ヤバい、このダイヤモンドの粒だけでMPが半分になってる……」


明良「まじで!?」


夏子「つまり、希少な材料にするほどMPが消費されるってわけね。なんかごめん……」


「いや、あらかじめ知れてよかった」


ということがあった後、二人にはSPをどれに使うかも相談にのってもらった。

結果SPを全て消費し──


小物創造SLv1→4(より精密に)


収納SLv6→8(収納量アップ、範囲半径4m)


─────となった。



「まぁ、確認も終わったことだしそろそろ遠征に」


そう言って俺は椅子から立ち上がろうとすると──


「その前に報告があるわ」


「なんだ?」


夏子「昨日言ってなかったけど。私達もレベルが上がって転職と第二職業解放したのよ!」


「えっ!いつの間に……って俺が体調不良で寝てた時か」


夏子「えぇ、他の生徒達が牧場作りに参加している間にね」


明良「俺はLv9になって【剣道部員】から【剣士】へ転職、第二職業を【冒険者】にして、【強斬(スラッシュ)】【忍耐】スキルを手に入れたぞ!」


夏子「私もLv9。【弓道部員】から【弓士】へ転職、第二職業は【狩人】にして、【狙撃】【潜伏】スキルを手に入れたわ」


「へぇ。凄いじゃん」


夏子「それと、二人に報告したい事があるの……」


夏子が深刻な顔をして言った。


「「なんだ?」」


夏子「昨日の晩に報告があったのだけど、ネットで情報収集をしてた生徒が『いくつかの都市が壊滅、自衛隊歯が立たず』って記事を見つけたそうよ……」


「嘘だろ……」

「マジかよ……まだ5日目だぞ……」


俺達にもそのことの重大さが伝わった。

というかまだネット使えたんだ。


夏子「つまり、強くなったからと言って油断せず、これから現れてくるかもしれない強敵に備えてレベル上げを急いだ方がいいわ」


明良「……だな」



「それと、住民もレベル上げは厳しいか?」


避難民の大半が主婦や子供や中高年だがレベルさえ上がればスキルとかで色んな事に柔軟に対応できるかもしれないと思ったのだが……


夏子「厳しいわね。一部の住民は遠征に参加してるけど、ほとんどは【精神耐性】があるとはいえ魔物に立ち向かう勇気も体力もないから……」


「そうか……そうだよな」


明良「カキ工生は大抵男子だし体力があるからすぐに順応したけどな~」


「俺達が遠征で頑張るしかないか。」


「それと、今日の遠征出発は9時からね。会議で浴場は学校のプールがある場所に決まったから涼夜君はこっそり【収納】でレンガやセメント等の材料をプールに運んでおいて。私はその間に浴場作りを建築科の生徒と一部の住民を集めて頼んでみるから」


全部生徒会長任せな感じがするが先生方も活動してるのか?


「オッケー。わかった」


明良「俺は?」


夏子「涼夜君のサポートについて」


明良「わかった!」


ということで、俺達はそれぞれ別れて行った。


放送から夏子による生徒の呼び出しや遠征に行くにあたっての注意や呼びかけ等が校内に響き渡る中、俺はプールに物資を運び終えた。

明良が近くにいた人の注意を引いてくれてたおかげで誰にもばれなかったのでよかった。


学校のプール──


カキ工は武道場の上にプールが併設されている。

25mにはられたきらめく水をみると今にも飛び込みたくなる。

ここに浴場ができるってことはこのプールも見納めか~


そんな感慨にふけりながら俺は生徒会室へと戻っていった。




現在

──────────

名前/赤井涼夜

年齢/18歳

Lv15

職業/放火魔JLv6

職業/スパイJLv1

職業/職人JLv1

HP640/640

MP175/390

力/190

防/185

速/200


SP0

JP25


固有スキル

言語理解、神様の応援


スキル/

経験値倍SLv5

バリアSLv5

収納SLv8

瞬間移動

身体強化SLv5

加工SLv3

溶接SLv3

危険物取扱者SLv4

火魔法SLv5

精神耐性SLv3

気配遮断SLv3

小物創造SLv4

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ