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純文学・散文的短篇

流れ桜

作者: 赤良狐 詠

緩やかな川面の流れに乗り

数多(あまた)の桃色と白色の境界線がとても曖昧な花びらが何処かへ向かっている


咲き開いたソメイヨシノを

悪意なき風が散らす


五枚から四枚

四枚から三枚と散り散りになっていく桜が

過ぎていく人の時の流れを感じさせる


まるで

生き、そして死する生命(いのち)

母なる海へと帰るように


散れば

もう元に戻ることはできない花びらたち


川面を流れる花びらたちは

当てのない先に何を思い

何処に向かい

消えていくのだろう


孤独な魂が

また散って流れた


穢れ無き

川面を桜色に染める花びら

それはとても儚く

切なく

何よりも気高く美しい


そう思った


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― 新着の感想 ―
[一言] 美しいな、と思いました。 桜は散る毎に切ないですね。 >穢れ無き 川面を桜色に染める花びら それはとても儚く 切なく 何よりも気高く美しい この部分が胸にぐっと来ました。
[良い点] 桜の描写が印象に残りました。 [気になる点] ないです。 [一言] 良い点でも書いた通り桜の描写が印象的でした。 短い中にも切なさと綺麗さがありました。 私が今まで読んだ詩でも良かったです…
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