表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主人公物語  作者: でくすぎ こぼく
2/11

んじゃ旅立つよ

 街を出たところで、武藤さんはアドバイスをしてきたよ。


武藤さん「いいか主人公、ここからは目立ちたがりのモンスターから、金目の物目当ての盗賊まで様々な敵が襲ってくる。気を引き締めていけよ。」

オイラ「オッケー。」

武藤さん「ま、俺がいるからこの辺の敵ならどうってことねぇけどな。」

オイラ「あ、早速おいでになりましたよー。」


 目の前に、汚ならしい男三人が出てきた。どうやら盗賊みたい。


髭の盗賊「おいこら、金目の物を置いてきな!」

武藤さん「おいおい、馬鹿いっちゃあいけねぇ。怪我したくなきゃあ、かえってミルクでも飲んでな。」


 武藤さん明らかに格好つけてるよ。イタイタしぃ。


ハゲの盗賊「スライムが何イキッてんだよ。」

ブスの盗賊「スライム一匹に優男一人。こりゃあ楽勝だな。」

髭の盗賊「さっさとやっちまおうぜ。まずはお前からだ!」


 そう言うと、髭の盗賊がオイラに向かって剣を振りかざしてきたよ。

 オイラは持ってた剣を手に取り、力任せに弾いてやった。

 キィーンという金属音と共に、盗賊は数メートル後ろに飛んでいったよ。


髭の盗賊「こ、こいつ以外とパワーありやがる!」

オイラ「背筋力300キロオーバーだよ。」

武藤さん「お前カワイイ面してえげつねぇな。」

ハゲの盗賊「だったらこっちのスライムからやってやらぁ!」


 次はハゲの盗賊が武藤さんに向かっていった。


武藤さん「スーパーパンチ!」

ハゲの盗賊「おごっ!みぞおちにっ!まさかのパンチかよ!!」

ブスの盗賊「スライムのクセにどうやってパンチしてんだよ!」


「想像にお任せだぜ!」


髭の盗賊「なんだ急にハモりやがってこいつら!」

ハゲの盗賊「数じゃこっちが上なんだ、まとめていこーぜ!」


 今度は三人揃って向かってきた。


オイラ「主人公ビーム。」

盗賊三人「ぎゃあー!」

髭の盗賊「こいつら小説なのを良いことに好き放題やりやがって!」

ハゲの盗賊「想像にお任せって事の意味をはき違えてるぜ絶対!」

ブスの盗賊「こんな非常識な奴等と戦ってられるか!」

髭の盗賊「逃げるぞ!」

ハゲの盗賊「スタコラ」

ブスの盗賊「サッサー」


 三人とも逃げていった。楽勝だね。


武藤さん「お前つえーのな。見直したぜ。」

オイラ「よゆー。」


 その後もオイラ達は、パンチ、ビーム、想像にお任せだぜ!のコンボで、襲ってくる敵を片っ端から薙ぎ倒していった。

 そして戦利品のお金を使ってタクシーを利用したから、あっという間に西の王国に到着しちゃった。


オイラ「おじゃましまーす。」


 西の王国のお城に入ると、大臣さんが何だか慌ただしくさわいでた。


西の大臣さん「あー、どうしたものか。王様が釣りに行かれてから帰ってこない。あの湖には凶悪なモンスターが出るという噂もあるし。

 しかも今兵士達はインフルエンザで全員ダウン中。

 あぁ、強い戦士が都合よく助けにやってこないものか…。」


 何やら説明的な台詞を吐いてる大臣さん。

 これは何だか厄介事に巻き込まれる予感…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ