んじゃ旅立つよ
街を出たところで、武藤さんはアドバイスをしてきたよ。
武藤さん「いいか主人公、ここからは目立ちたがりのモンスターから、金目の物目当ての盗賊まで様々な敵が襲ってくる。気を引き締めていけよ。」
オイラ「オッケー。」
武藤さん「ま、俺がいるからこの辺の敵ならどうってことねぇけどな。」
オイラ「あ、早速おいでになりましたよー。」
目の前に、汚ならしい男三人が出てきた。どうやら盗賊みたい。
髭の盗賊「おいこら、金目の物を置いてきな!」
武藤さん「おいおい、馬鹿いっちゃあいけねぇ。怪我したくなきゃあ、かえってミルクでも飲んでな。」
武藤さん明らかに格好つけてるよ。イタイタしぃ。
ハゲの盗賊「スライムが何イキッてんだよ。」
ブスの盗賊「スライム一匹に優男一人。こりゃあ楽勝だな。」
髭の盗賊「さっさとやっちまおうぜ。まずはお前からだ!」
そう言うと、髭の盗賊がオイラに向かって剣を振りかざしてきたよ。
オイラは持ってた剣を手に取り、力任せに弾いてやった。
キィーンという金属音と共に、盗賊は数メートル後ろに飛んでいったよ。
髭の盗賊「こ、こいつ以外とパワーありやがる!」
オイラ「背筋力300キロオーバーだよ。」
武藤さん「お前カワイイ面してえげつねぇな。」
ハゲの盗賊「だったらこっちのスライムからやってやらぁ!」
次はハゲの盗賊が武藤さんに向かっていった。
武藤さん「スーパーパンチ!」
ハゲの盗賊「おごっ!みぞおちにっ!まさかのパンチかよ!!」
ブスの盗賊「スライムのクセにどうやってパンチしてんだよ!」
「想像にお任せだぜ!」
髭の盗賊「なんだ急にハモりやがってこいつら!」
ハゲの盗賊「数じゃこっちが上なんだ、まとめていこーぜ!」
今度は三人揃って向かってきた。
オイラ「主人公ビーム。」
盗賊三人「ぎゃあー!」
髭の盗賊「こいつら小説なのを良いことに好き放題やりやがって!」
ハゲの盗賊「想像にお任せって事の意味をはき違えてるぜ絶対!」
ブスの盗賊「こんな非常識な奴等と戦ってられるか!」
髭の盗賊「逃げるぞ!」
ハゲの盗賊「スタコラ」
ブスの盗賊「サッサー」
三人とも逃げていった。楽勝だね。
武藤さん「お前つえーのな。見直したぜ。」
オイラ「よゆー。」
その後もオイラ達は、パンチ、ビーム、想像にお任せだぜ!のコンボで、襲ってくる敵を片っ端から薙ぎ倒していった。
そして戦利品のお金を使ってタクシーを利用したから、あっという間に西の王国に到着しちゃった。
オイラ「おじゃましまーす。」
西の王国のお城に入ると、大臣さんが何だか慌ただしくさわいでた。
西の大臣さん「あー、どうしたものか。王様が釣りに行かれてから帰ってこない。あの湖には凶悪なモンスターが出るという噂もあるし。
しかも今兵士達はインフルエンザで全員ダウン中。
あぁ、強い戦士が都合よく助けにやってこないものか…。」
何やら説明的な台詞を吐いてる大臣さん。
これは何だか厄介事に巻き込まれる予感…。




