ボクの中のボク
愛想も外面も大事だから、それを優先して生きてきたんだ。
それから周りの目を気にして、本当の自分を殺すんだ。
周りに求められるままに自分を作り変える。
それがボク。
ボクはボクを愛せないから、ボクはボクに嫌われているんだ。
「ねぇ、今幸せ?」
そんなことを問いかけてくるんだ。
答えなんて君が持ってるんじゃないのか。
そう自分に向かって言いたいのに言えなくて…。
ボクはボクの問いかけに答えられずに黙ってしまう。
それを良しとしないボクは更に問いかける。
「ねぇねぇ、今笑えてる?」
あぁ…あぁ………うるさいなぁ。
黙ってくれよ、喋らないでくれよ、傷を抉らないでよ。
自分の声にすら耳を塞いで生きてゆくんだ。
だって他人も信じられないけれど、自分も信じられない。
ボクは今、幸せなんですか?
ボクは今、笑えているんですか?
ねぇ、ボク…答えてよ。
悲痛な叫びは自分に向けたもので、自分を傷つける為で……。
今日もボクは自らに問いかけ続けるんだよ。
「ボクは一体、何ですか」