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2014年/短編まとめ

ボクの中のボク

作者: 文崎 美生

愛想も外面も大事だから、それを優先して生きてきたんだ。


それから周りの目を気にして、本当の自分を殺すんだ。


周りに求められるままに自分を作り変える。


それがボク。


ボクはボクを愛せないから、ボクはボクに嫌われているんだ。


「ねぇ、今幸せ?」


そんなことを問いかけてくるんだ。


答えなんて君が持ってるんじゃないのか。


そう自分に向かって言いたいのに言えなくて…。


ボクはボクの問いかけに答えられずに黙ってしまう。


それを良しとしないボクは更に問いかける。


「ねぇねぇ、今笑えてる?」


あぁ…あぁ………うるさいなぁ。


黙ってくれよ、喋らないでくれよ、傷を抉らないでよ。


自分の声にすら耳を塞いで生きてゆくんだ。


だって他人も信じられないけれど、自分も信じられない。


ボクは今、幸せなんですか?


ボクは今、笑えているんですか?


ねぇ、ボク…答えてよ。


悲痛な叫びは自分に向けたもので、自分を傷つける為で……。


今日もボクは自らに問いかけ続けるんだよ。


「ボクは一体、何ですか」

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