木の星
次の補給ポイントは、恒星が2つ有る。
1つの恒星系に2~3個の恒星が存在するのが最も一般的な恒星系と言われている。
地球の様に恒星、すなわち太陽が1つと言う方が少な無いのだ。
濃い大気の有る惑星に着陸する事になった。
厚い大気のそうを抜け着陸する。
巨大樹の森の切れ間に上手く着陸する事が出来た。
重力は地球と概ね同じでは有るが大気が濃い。
そのおかげでこの星全体がほぼ均一な温度となっている。
南極や北極の様に氷に閉ざされた場所は存在しない。
巨大樹は高さ1000メートル以上は優にあるだろう。
地球では重力の影響で約100メートルが植物の限界と言われている。
実際確認された木では140メートルの巨木があったらしいが現存してはいない。二番目の記録では120メートル前後の巨木が幾つか現存しているのみだ。
植物が水分を持ち上げられる高さが地球の重力のもとではこの程度と言う事だ。
では何故地球と同じ重力のこの星でコレ程の木が育ったのだろうか?
答えは、この濃密な大気だ。
海より吹く湿った空気から、その巨大な樹皮で水分を集め吸収し根からの水分に頼っていないと言うわけだ。
大量に降る雨にも巨大化の秘密が有る。
この雨にはミネラルがタップリと含まれているのだ。
ある程度成長したら根からのエネルギーを吸収する必要の無いと言う事になる。
遺伝子サンプルを採取していたら、突然警戒音が私の脳に直線送られて来た。
巨大昆虫のお出ましだ。
ここは逃げの一手だ。