暗黒惑星ザー
彼らの母星ザーの保護施設に我々は連れてこられた。
巨大なドームで人類に適したガスで満たされている。
ザー星人も人間と同じ用に酸素を呼吸しているらしく、特にガスマスクの用な物はつけておらず、普通のマスクだけの用に見える。
暗黒惑星ザーには恒星、すなわち太陽が無いわけでは無く、太陽のエネルギーを全て利用する為に太陽全体をソーラーパネルの用な物で覆っているので惑星に光が届いていこないのだ。
地球なら人工衛星や地表に設置する程度だが、太陽全体を覆い全エネルギーを利用するなど人類には到底不可能な技術で有る。
惑星ザーの科学は、そのほとんどの分野で人類を上回っていた。
例外は2つ、現代のオーバーテクノロジーと言われているワープとナノマシーンで有る。
この2つの技術は彼らをも驚かした。
もちろん、科学以外にも宗教や哲学、日常生活や文化的活動などあらゆる分野に対して研究対象に成っているのだろう。
千年近く平和が持続している惑星ザーの人々にとって戦争は既に失われた文化で有り戦争が原因で逃げて来た事にも驚かれた。
然し戦争について聞かれても困るのだ、私達は被害者であり、知らない所でいきなり戦争に巻き込まれたのだ。
更に幾日か過ぎると、彼らの科学をして未だ実現不可能だったワープの為の技術を提供する事が決まった。