塩の惑星
地球へ帰る前に
立ち寄った惑星です。
今回補給に立ち寄る星は、地球型惑星で氷河期に入った星の様だ。
大陸移動の影響で、2つの巨大大陸に挟まれた海は干上がって、広大な塩の砂漠になっている。
調査を兼ねて、塩の砂漠へと着陸した。
見渡す限り塩でできた砂漠が広がっている。
こんな場所にも生物はちゃんと生きていた。
氷河期による寒さから逃れてきた生き物………
それはトカゲに似た生き物だった。
塩の砂漠に適応するために、肋骨を進化させた翼をもち飛行する物。
或いは、襟巻きトカゲの様に、素早く走るなどの戦略をとった様だ。
遺伝子のサンプルから、同じ種類の生き物から進化した事がわかる。
そんな彼らは、小さなカニやエビに似た生き物から進化した物を餌にしている。
この星に着いたのは、運の良い事に、翼を持つトカゲの繁殖期だった。
20センチ程のトカゲが、羽を広げ踊っている光景は、なかなか見れる物では無い。
交尾を終えたメスは、群をなして飛んで行く。
元々は、海に浮かぶ島だった場所や大陸へと、移動する様だ。
塩の砂漠に浮かぶ、島へと調査に向かった。
島で穴を掘り卵を産み落としている。
爬虫類と同じく、卵は振動を嫌うのかも知れ無い。
特に、蛇の卵は、軽く振動を与えただけで、卵からかえら無くなってしまうほどだ。
このトカゲの卵も余り強く無いのかも知れない。
そうで無くても、塩の上では、塩分が強過ぎて干からびてしまうだろう。
そんな卵を狙って、新たな生き物が姿をあらわした。
森にいたネズミに似た生き物から進化したのか???
足は長く、鳥の足の様に細い。
コレは、急激な乾燥が起こると地球の生き物もこの様に進化する事が多く、馬や鹿などこの様な理由で足が長くなった。
更に、乾燥が進み、硬い岩がゴロゴロと露出した地面に対応する様に、丈夫な蹄の有る足へと、進化した。
寒冷地に伴って、生き延びていくのは、どんな物でも食べられる、雑食性で有ったのも大きなポイントだろう。
補充が終了したと、コンピューターから知らせが届いた。
次の惑星へと出発する事にした。