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生命誕生

今回補給に立ち寄った惑星は、生まれてから2~5億年しか経って無い新しい星だ、最大でも10億年位だろうか?



宇宙船から観測すると、有る点で生命の可能が有る波長を捉えた。



その場所は駿河湾と似た特長の有る場所で。



急激に深く沈みこんでいると言う意味だが………


雨は一気に土砂を流し、重い金属さえ運ばれた。



そう、重い金属を含んでいたのだ!!



鉄より重い金属は、超新星爆発により生まれた、すなわち恒星系の全ての鉄より重い金属はほぼ同時に生まれた事になる。

 

 

非常に若い星、そう、そういう事だ!



地球の生命誕生と酷使した環境がここに有る………



土砂によって大量に運ばれたウランやプルトニウムにより、核反応がおきた………



現代の地球では、半減期の短い放射性物質は殆ど残って無い。



もちろん半減期が長い放射性物質、例えば特に長いのはウラン238(半減期は約44億6800万年)などが有る。



今回は、詳しくは述べないがまだ色々とあるのだが、少なくとも今の地球で自然に核反応がおきる事は無い。



しかし、生まれ間もないこの星は、大量の放射性物質があり、雨や風で集まる程度でも、天然の原子炉の用な場所が出来るのだ。



 

 

恐らく、地球の昔の姿そのものだろう。



天然の原子炉で生まれた放射線はR型のアミノ酸やタンパク質を壊しL型のアミノ酸やタンパク質が残る。


 

又様々な物質が生まれ湾内へと流れ込んだ。



高温、高圧力、高エネルギーと言う奇跡の海で有る。



天然の原子炉で温められた水以外にも温泉水も海底には有るかも知れない。



地球での、現在の有力な説では、深海底に噴出する熱水の中で生命が誕生したと考えられている。



深海には地下のマグマによって熱せられた海水を、海に噴出する「熱水噴出孔」とよばれるものがある。



深海にある「熱水噴出孔」

では、生命誕生に好都合な環境が存在するのだ。



熱水と共に噴出するメタンやアンモニア、そして各種の鉱物が存在すること、更に高温度、高圧力の環境にあることである。



しかし、生命の誕生には、まだハードルが、いくつもある。



これでは、タンパク質やアミノ酸はができたとしても、生命とは言えないはずだ。



よってさらに複雑な化学反応を必要とするはずであるのだが、しかし!それにはエネルギー不足である。



ここはどうだろうか?



湾内と言う完全では無いにしても閉ざされた空間、すなわち高濃度のアミノ酸やタンパク質のスープに、様々な物質が混じりあい、

互いに反応し月の重力の影響で出来る波により絶え間なく混ぜられている。


 

打ちつけられる波による物か?或いは滝の用に水が落ちる場所でも有ったのか?細かな泡が出来るのだ。



細か泡の成分はタンパク質、或いはリン酸脂肪の用な泡だ、この中に閉じ込められた様々な物質の中から生命は生まれた。



それは一万回サイコロを降って偶然全てが1で有った程度の確率かも知れないが確かにそれは起こった。



どれ程の時をかけたのか?偶然その瞬間に居合わせた奇跡に感謝したい。



神の手が加えられた瞬間にDNAと、リボザイムが1つになった。



まるで初めから仕組まれていた用に、リボザイムはRNAを作り上げた。 


極めてシンプルにして美しい反応だ。


 

リボザイムはRNAの一種でも有る、すなわち生命が生まれた時、DNAとRNAが同時に存在し混ざり有った。



数学的に考えてもDNA、RNAのシステム以外では99.999%以上の確率で自然発生は考えられ無い。



それ程に安定している、実際に地球ではこのシステムでいや! 今まで調査した全ての星でこのシステムを採用し使い続けている。



人間の作ったシステムでこれほど永く続くシステムが無いのだ。



今後の調査のために無人調査機を特に多く設置して次の星へと向かった。

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