海の惑星
今回の補給のために立ち寄ったのは海の惑星だ。
水平線がどこまでも広がり海だけが広がっている。
ほとんど陸地が無いのだ。
しかし、この星で一番ビックリしたのは亀で有る。
とにかくデカいのだ!!
そう島亀と言うにふさわしいサイズだ。
亀と言ったが、実際にはクラゲに似た生き物なのだが、デカいので島亀と名付けた。
この島亀の体は透明で体内で植物プランクトンを育てて、栄養を得ているのだ。
もちろん、触手を使い外部からの餌も得るのだが、自身の体内で育てる植物プランクトンだけでも生きていけるだろう。
重力が地球の倍近くあるのだが、水の浮力を上手く利用してコレほどまでの巨大化を果たしたのだろう。
そして何より驚くことに、慣性保温により夜でも深部体温は温かいのだ、コレも植物プランクトンには住みよい環境なのだろう。
小型品種と大型品種では、体内に共生している植物プランクトンの種類が違うのも面白い。
小型品種は赤い系統の植物プランクトンを体内に共生させて深い場所に漂っているのだ。
恐らく、水が青色の光から吸収して行くので、深い場所にまで届く赤い光を光合成に利用しているためだろう。