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第八話 ポイントが少ないことで凹むな。

第七話までで、「ポイントが少ない事で凹む必要はない、」という事を徹底して書いたつもりだが。

通じただろうかね?


ポイント=小説としての面白さ、と捉えてしまうと、日間ランキングあたりを見続けることで容易く心がへし折れる。だから、あえて最初に徹底的にコキ下ろして、気にするな、と伝えた。

ゴシップに大量ポイントが付くのが『なろう』だ。自分の審美眼をまずは信じろ。その作品は、単に見世物的な意味合いでウケているだけだ。

痛い作者が面白がられているか、痛い作品をニヨニヨしながら読んでいるか、自分よりヘタクソだと溜飲を下げているかのどれかだ。


今、エリュシオンタイアップ企画で一次選考発表で10作品が選ばれている。

あのページを、出来ればコピーしてお守り代わりに取っておくことをお勧めするよ。(笑


あの10作のポイント見れば解かるだろう? いかに、ランキングやポイントがアテにならないかが。


だが、これを読まれる方は曲がりなりにもプロを目指そうという方だ。

ポイントをまるまる無視していい、とは、わたしは言わない。

プロは面白い作品を作らねばならないからだ。人気を取らねばならない。

つまり、ここ、なろうでもある程度のポイントを取れたほうがいい。ノウハウを駆使出来たほうがいいからだ。

それが、なろうで流行りのテンプレモノとの摺り合せの技術というものだ。


目にした読者が思わず、流行りのテンプレモノと思って興味を持つ。

そして読んでみると、ちょっと他とは違うと気付く。が、その違いが面白ければ?

そして、出来れば、序盤が終わる頃には作者のワールドへ引きずり込んでおきたいところだ。(笑


テンプレと思わせて、読ませる。釣るわけだ。

その為には、テンプレモノに擬態せねばならないのだから、テンプレを理解していないといけない。


テンプレの差別化は、あくまでテンプレの範囲内での微細な違いに留まっている。それを踏まえた上で、テンプレ作品としても面白い出だしと舞台を用意する。

なろうの読者の大半がなろうテンプレしか読まないのであれば、なろうテンプレに似せた疑似餌を付けて、待機してればいい。

タイトルに惹かれ近付いて、あらすじに惹かれてまた近付いて、序盤の展開がテンプレだと安心する。

で、途中から正体現してパクっといくわけだよ。(笑


多数の読者がテンプレ疑似餌に釣られりゃ、そのうちの幾らかの読者には、正体現した後のアンコウと趣向が合ってる人も居るだろう。ミミズと思ってたらアンコウでした、けどいいや、と思ってもらえるように、する。

多くの読者は、使い分けている。なろうテンプレしか読めないわけじゃないのだ。

本体のアンコウが読者が普段、なろう以外で読んでいるモノと同じ程度には面白いものであれば、なろうテンプレからかけ離れていっても普通に読んでくれる。


なろうテンプレ抜きの、アンコウの部分で勝負できる。

そして、なろうテンプレと言いつつ、テンプレの数は、どんなストーリーにでも変化させられるだけの幅広いバージョンをカバーしているから、自分の書きたいストーリーに合う序盤のテンプレをチョイスすればいい。テンプレとの融合技術だ。


わたしはSFをやりたかった。一番の得意分野だからね。

そして、自身の売りは群像劇だろうと見ていた。

だから、なろうテンプレの「VRMMOデスゲーム」をチョイスした。

途中から正体現して、ポセイドンアドベンチャーにしてみた。パニック映画というジャンルに化けさせてみたんだけど、評判はいいよ。(笑


これ、最初からパニック映画のポセイドンアドベンチャーで始まっていたら、おそらく読者は食いついてくれなかったと思うんだ。騙すようなものだけど、反面、読者の方も「面白けりゃいい」とか言ってんだからおあいこだろう、と開き直ってみることにして。

実験半分で連載開始したら、やっぱり当たっていたというわけだよ。


読者が読みたいと思っていた本質は、騙しちゃいけない。

つまり、俺TUEEEとか、お色気シーンとか、VRMMOという舞台とか。ゲームや映画の主人公が強くてモテるのは当たり前のオプションだろう? だから、読者はその当たり前をごく当たり前に求めてるだけなんだ。色々と裏返したり日にかざしてみたり、考えすぎだったんだよ。


当たり前のオプションが、理由もなく外されていないこと。

そして、その上でオプション以外でも「おおっ!」とワクワクさせてくれる凄さを主人公が持っていること。

オプションを外すなら、当然、外すだけの意味と、あっと言わせる仕掛けがあること。

成長する主人公なら、成長の過程そのものがワクワク出来ないモノなら止めちまえ。


そして、読者が本当には何を求めているか、決めつけではなく、読者に寄り添って常にアンテナを張り巡らせて努力することが一番大事だ。お気に入りの増減、感想文で読者が本当には何を言おうとしてるかを知ろうと心掛けることが必要だ。そして柔軟にストーリーや味付けを変化させる。


読んでもらうには工夫が要る。

けれど、プロを目指すのであれば、その工夫がテンプレをいじくりまわす事に終始してるようじゃ先はない。もっと大胆なことをどんどん試してみるといい。ここは投稿サイトで読者は実社会に劣らない数だ。試作品をテストするに相応しい場所だ。


という話ですだよ、今回は。




最後にこれは忠告だが。

テストは一作一作最後まで書き上げていかないと読者に呆れられて正確なデータが取れない事態に陥る。読者に協力を求めても笑顔でNOと言われるようになるだろう。

(これ以上呆れられるのも怖いので本来の作品に立ち戻るべく仕上げを急いでいる。)

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