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まとめ本題第四弾

さて、書きたいネタを考え、テーマを絞り、マーケティングを済ませたら、いよいよ書こうか。


まず小説はラノベにせよ一般文芸にせよ、序盤が命。

最初の一文と一ページ目が肝心要。


では、具体的にはどうするのか?

『主人公の行動理念を明確にする』ことが重要だ。

例として、現在読書二週目に入った「13階段」を挙げてみるね。(引用しなきゃ大丈夫だろ)


主人公は二人だ。南郷という刑務官と川上という前科者の青年。

作品は終始、「無実の罪で処刑されかけている死刑囚を救う」という事を主題に進む。

だが、その陰に色んな要素が隠されている。まぁ、その辺は割愛。(興味あったら読んで)


これ、はっきりと物語の主軸があって、そこにそった一本道がまずあるんだわ。

で、その大通りに色んな要素の小道が合流していく。この手法って、基礎というか、すべての基本だ。

まず、読者が不安になるのは、主人公の行動のブレなわけで、目的が解からないと面白味が半減するってわけよ。書き手には解かってるけど、読み手には何も見えないから。

だから、最初に「主人公が進むメインの一本道」が提示されてる。


刑事モノだと、事件が起きて、その事件を解決するために動くわけよ、主人公側の陣営が。

ノワールだと、事件を起こすことを目的に、悪漢主人公は動いていく。

ここに解かりやすい「道」があること。それがまず一番重要。一番最初に示す項目。


そこへ、順々にどんでん返しとか不意打ちみたいなエピソードやらテーマやらがひょっこりと顔を出してくるのが、基本的な形態。

13階段だと、序盤は死刑が迫る無実のサブキャラのシーンで始まる。

けど、このシーンが非常に重い意味を持っていて、全編に影響を及ぼしている。唸るよ、ホント。(苦笑


構成のキモってのは、恐らくこの点に終始すると思っている。

そんで、書き慣れてきてんのにイマイチ人を引き付けられない作者さんの陥る穴ぼこ。(笑

初心者のうちはそんな捻りなんか加えたくても思い付きもせんから、自然と一本道になるんだよね、それが中級になって技術が出来てくると、構成をひねり始めて初心を忘れる。(笑

私も今日気付いて愕然としたよ。(苦笑


主人公が何を目的に動くのか。

    ↓

何を主人公にさせる物語なのか。


そう考えた方が混乱しなくていいと思うね。

自身の今までに書いてきた物語って、そう考えると一本道がちょっとぐねぐねと曲がりくねってるなぁ、と反省しきりです。(苦笑




さて、また別の話。


世界観を構築、て話。

色々と舞台となる世界を細かく考えるわけだけど、とりあえず「これだけはやっとけ!」な点を。


まず、舞台の世界がどの程度の重みをもつのか、これを把握する。

そんで、主人公以下、登場人物が同じ重みを持っているかをチェック。


なぜそんな事が重要かと言えば、登場人物は「その世界で暮らしている」前提があるからだ。

だったら、重苦しい世界観で生きてる人間がおカルい性質をしているというのは、おかしい。

おカルい人間を出したいなら、おカルくなる理由がなくてはならず、それを真っ先に提示しないといけないわけだ。

ミスマッチな人間像というのは、どの程度嫌われるものなのか解からないが、ネット小説では割と頻繁に見かけるんで、ネット小説に慣れてる読者はあまり気にしないかも知れない。


「シュタインズ・ゲート」の主人公なんかはこれが顕著で、しかも理由が明かされるのが後になったんで、最初はあんまり人気が振るわなかったと聞いている。

ミスマッチというのは、それだけ読者を遠ざけてしまう原因だから気をつけないといけない。



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