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まとめ本題第三弾

今回、まとめということで、プロを目指すとなったらやるべきことを羅列している。(笑


本題1において、自分がどういうタイプの作品を作る傾向にあるかを探るという事を書いた。

オールマイティを目指すのは失敗の元だ。ラノベ作家とひと口に言っても、タイプの違いがある。恋愛をテーマにと言ってもピンキリある。根底に流れるカラー、作者独自のカラーを見いだせ、という事だ。

自分の『武器』を明確にする、という事を書いた。


本題2において、マーケティングの方法を具体的に書いた。投稿場所の特徴、そこの読者層を分析するということを書いておいた。投稿場所によって、レイアウトの方法まで変わる。

なろうではラノベ文体でなければそもそも読まれないが、文字数やレイアウトは割と自由だ。

ベリーズでは文体はなんでも読んでもらえるが、その分、文字数は700前後、一行開けが徹底している。

1にマーケティング、2にマーケティング、3、4がなくても5にマーケティング、だ。(笑


本題3、今回は序盤の試行錯誤、その具体論で。


まず、プロを目指すなら割り切って、いきなり長編なんざ書くな。

とにかく短編中編をどんどん発表していけ。


序盤を色々と工夫して、実験作として読者の反応を見る、ということだ。


短編や中編は、時間をあまり取られないことから、わりと気軽に読んでもらえたりもする。読者には敷居が低く、作者には敷居が高い、というのが短編中編の特徴だ。

思い付きのアイデアだけやテンプレ利用では書けないからね。(笑

起承転結を短い中へ落とし込むのはなかなか大変で、長編は飽きさえしなけりゃ誰にでも書けるが、短編中編は技量がない者には書けない。設計図を引く、ということが出来ないとマトモに終わらないからね。

見切り発進だと大抵は着陸失敗で大破する、長編はそこまでが長くて看破出来ないが、短編は大破した機体が目の前にすぐ出てくる。(笑


デメリットは、技量がないと書けないという点だ。

で、メリットの方は、時間がそんなに掛からないという点。

だからこの方法は初心者には完全に無理。初心者ほど長編を書いたほうがいいから。(最初から長編と決めて書くのではなく、長さを気にせず書けるだけ書く、という意味)


長編はやっぱ一年とかの単位で掛かってしまうんで、中級以上の人の練習には不向き。初心者なら、どんどん書いてるうちに技術が向上していく、という事なんでメリットだが、中級以上になると肝心の「序盤練習」で足枷になってしまう。時間がかかり過ぎるんだ。

中級者が頭打ちになる原因は、そもそもの「練習方法の間違い」だよ。


短編中編で、序盤の持って行き方、最初の一文の掴みを練習する。ついでに、ギミックなり伏線なりを一つ二つ混ぜ込んで、終盤で拾うような練習もすればいい。

とにかく作品を書いたら終わらせろ、というような言葉を聞いたことがあるだろうが、その前文として「短編や中編で」という言葉がなんで抜けちゃったかね。(苦笑


初心者のうちは長編で、エタろうがどうしようが「書いてるうちに文章技術が向上していく」事が重要だ。

中級以上になったら、短編中編で、「起承転結で書き終える」事を重点にするんだ。

ぐだぐだなし崩しだとか、尻切れトンボなんて作品は、ポイント加算されないからね。(笑


小説は序盤の出来で決まる。だから、序盤の練習を効率よくやる必要がある。

長編は時間ばっかり掛かってこの練習が疎かになるから、プロを目指すなら長編は早々に卒業して効率よく勉強していかないといけないという事だ。

だらだら書くなら誰でも出来る。

10万文字なら10万文字と最初に決めて、起承転結の割り振りを設定して、設計図を作れるようにならなきゃ駄目だということだ。(まー、10万と言って12万くらいならセーフじゃね?)


小説は数字じゃないから、文字数という目安はテキトーでいいんだよ。(笑

ただ、起承転結、きれいに物語を始めて、終わらせる事が出来るようにしとけ、って事だよ。

で、余計なエピソードや説明を入れない強い心と勇気を持て、と。(笑


失敗する時はたいてい、途中で設計図と違う事を思いついてそれを実行するからだ。

キャラに愛着が涌いて、ついつい物語を引き延ばしてしまったり、とか。

説明が足りないかも?読者置いてけぼり?なんて感じて補強を思いついたり、とか。

どっかの作品に影響されて、自分の物語でも真似したくなってしまった、とか。(笑


そういう誘惑を断ち切って「思い付きで行動しない」ことが出来るようになるのが、中級の課題だ。


で、実験作は、常に技術目標を高めに掲げて無理めを狙った作品を心掛けたがいいよ。

無茶振りでしか人は成長しないものだ、とは福山雅治の台詞だったかな。(笑


短編中編は、そういう意味で縛りだらけのジャンルだから、あえてその縛りがキツくなるように書け。


ラノベ一人称で媚び媚び作品を書くなら、内容は媚び媚びにしつつ、一貫して主人公視点オンリーを貫く。安易なsideや別視点に逃げない!

キャラ小説で媚び媚びに行くなら、ヒロインを徹底的に研究してヒロイン人気のみに拘る、という具合だ。

媚びると言いつつ、技量では媚びない、ということ。それで読者が少なくても気にするな。


あ、でも、あんまり欲張って縛りを掛けすぎると雁字搦めで身動き取れなくなるよ。(笑


短編中編で、「タイトル」「最初の一文」の掴みを研究する。

ついでに、ちょっと高めの技術向上のギミックを投入して練習してみる。

くらいのバランスがいいんでないかな。(笑


短編だとあんまり深みのある話を作るのが難しいんだが、中編くらいの容量があればそれも克服できる。

一発芸的な作品でなく、ちゃんと読ませる中編作品を意識して、数をこなしてってください。

で、序盤と一行目に拘ってね。これを練習するのが本命だから。本末転倒になるよ。(笑


序盤の掴みが良いか悪いかは、PVで如実に表れるからね。(笑


多くの賞の、規定ページ数っての、あれがおおよそ中編の長さと思っていいよ。

100ページ以上300ページ以下?(笑

文庫本1冊分で起承転結、てことだね。(だから小説は数字じゃないから~)





捕捉)

最近、ラノベ界隈でも読者の成熟が起きてきて、なんでも喜んで買ってくれた時代は終わりつつあるね。

キャラクター小説の成熟は特に進んでいるように思う。

「けいおん!」で成功したからと同じ路線でもう一個作ったら、見事に爆死したアニメ制作会社は記憶に新しい。(笑


萌えキャラを出しておけば取りあえず「掴みはオッケー!」な時代は終わった。


キャラ小説の供給が足りてきたから、量より質に移行してきたんだ。

作為が鼻に付くような作品でも以前は我慢してた読者だが、最近は我慢しなくても済むようになった、てことだ。足りてるってことだ。選択できるほど豊かになったんだ。

買い手市場になってきたんだよ、キャラクター小説ってのが。(笑


じゃあ、これからはどんなキャラを作ってけばいいの? てな具合に、マニュアルが無いとなんも出来んのがそもそも問題なわけだが、言ってもしょーがねーから答えを。

ヒントはBL界にあり、だ。

BL世界の姐さん方がよく言ってる意見だが、「あざといキャラに用はない。萌えはこっちで勝手に掘り出して萌えるから、わざわざそれ狙いのキャラなんぞ用意するなよ、醒めるんだよ!」ここに答えが書いてある。(笑


姐さん方は、はっきり言って、相手がエンピツでも萌えられる。(笑

そこにキャラクター性を見出し、魅力を創造して「萌え」に繋げる。

作者が記号としての萌え属性など考えず、魅力ある一人の人間として描写した作品のキャラを求めているということだ。読者は勝手にその中に記号の萌え要素を見出して分類して、萌えてくれる、ということだ。


キャラクター小説が、一段、敷居が高くなったという事でもあるね。(笑

読者の求める水準が上がったんだよ。

今は最先端を走る一部の読者が声を上げ始めた程度だが、そのうち、全体がそう言い始める。

サイレントマジョリティーの声なき声は、ワンテンポほど遅れて、売り上げになって表出するだろう。(笑


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