第六話 読者はアテにするな。
週刊誌でね、マツコさんが言ってたよ。「最近の読者は”エグい”か”解かりやすい”ものしか見ない、」てね。ここで、ピンと来なければならない。
アンテナを張り巡らせて情報を収集するってのは、こういう情報をキャッチするためだよ。
『エグい』の意味は、ようはゴシップが好きなんだということだ。醜聞が好きなんだ。下種ってこと。
なろうでも、理解出来ない順位やポイント持ってる作品があって、「なんでこんな作品にこんな点数入ってるの?」と疑問に思ったことが、一度や二度はあるだろう。
嫌われるの覚悟で言うとだなぁ、ゴシップ好きがゲスな根性で入れたポイントなんだよ、それ。
正確には、下衆が入れたポイントの上に、「自分じゃ判断出来なくてステマに乗っかるアホウ」がポイントを加算してんの。読者は評論家とは違うわけで、その判断が正しい事なんてのはほとんど無いの。そういう大前提無視してランキングを見るから、「なんで???」て思うだけなの。
ランキング作品=面白いではないのね。面白いと感じる人が多いってだけ。で、その面白さにはゴシップ的に、見世物小屋を面白がるような面白さも含まれてんの。
哀しいことに、そういう醜聞好きってものすごく多いんだよね、絶望的な数が居る。
サイレント・マジョリティという言葉と合わせて、人は「よっぽど優れたモノ」か「平均点以下のモノ」しか評価しないことに、結果としてなってしまうんだよ。よっぽど優れたモノは滅多に出ないから、平均点以下が恐ろしく目立って、まるで普通の人々には審美眼が無いかのような結果になる。
優秀作>他作品二次>>凡作以下>>>凡作という順位でランキングに載りやすい。
はい、溜飲は下がりましたか?(笑
2chにある関連スレなんぞでも、すでに「ポイントはアテにならんから。」というのは常識ってくらいに知れ渡ってるよ。(笑
そして、本題にそろそろ行こうかね。
第四回で、なろうテンプレ書くな、と言ったよね? それの続きを。
なんでわざわざそれを言ったかについてね。
読者ウケするネタは、上記の「エグい」か「解かりやすい」の二択なんだよね。
でも、「エグい」の方は、逆立ちしたって賞には入れない。そして「グレー作品」も普通は入らない。
グレー作品に賞なんて取らせたら、その出版社の汚名になるじゃないか。(笑
盗作じゃなくても、グレーってだけで対象から外すよ、まともな会社ならね。たまーにグレーが賞を取ることもあるけど、選考者が原版を知らなかったからだよ。
アルファポリスの場合はまた別で、あそこのシステムは「読者が選んだものなので、盗作とかの問題は読者の責任です、」というスタンスなんだ。(名誉に関わる部分ね、)
だから、まともな賞に応募しようと思うならグレーになる範囲は当然解からなきゃいけないよ。
で、なろうに出てる作品は、さすがにランキング上位になると少ないけど、ポイント取ってる作品全体ではとても多いわけで、その辺りの作品がグレーである事は一目で解からなくてはいけないってことね。
グレーだと解かってないと、グレーを書いてしまうからね。
「優秀作>他作品二次>>凡作以下>>>凡作」と書いたけど、他作品二次と凡作以下は、賞に送っても「箸にも棒にも掛からない」という評価で返ってくるから。
そして、これはわたしの勘だが、他作品二次の作者は選考者の印象が悪いと思うんだ。
二次、つまり盗作に掛かるかも知れないラインすら解かってない、のレッテルだからさ。それを送るってのは。何度も送れば名前を覚えられる、そのたびに二次を送ってれば、根本が解かってないと判断されるのは目に見える。
ちなみに今企画でやってるエリュシオンのピックアップページに載ってる作品を見てみな。
言ってる意味が解かると思うよ。(笑
だから、グレーは作っちゃ駄目だといいました。はい、おしまい。