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まとめ本題第一弾

「なにが出来るか」「なにをやりたいか」「なにをやってきたか」

このみっつは、就活の際に必要とされる要素だ。注意すべきは、ここには学歴や学業成績は入らない、という事。

あくまでスキルとして、どんな事をどれだけ出来るかを問われる。


数学が得意というためには、出来合いの問題集を解く力ではなく、社会に存在する諸問題を数学的に解釈して解いてみせる姿勢が必要ということだ。提示された問題を教えられたとおりに解くというだけなら、コンピュータの方がよほど早い。

課題をいかに早く解くかという能力ではない、ということがミソだね。


まず、私が最初に挙げた就活のノウハウ6行、この意味が解からない人はさてどうしようかね。

ここから先は読んでも意味が解からないかも知れない。まあ続けよう。


同じことが、作家を目指す場合にも表れてくる。

「なにが出来るか」「なにをやりたいか」「なにをやってきたか」

これをまず、明確にすることから始めよう。


「なにが出来るか」

これは、貴方が書くスタイルだ。どういうものが得意で、逆にどういうものが嫌いなのか。

私を例にするなら、三人称の嫌味な話が得意で、ハリウッド系の会話が得意。そしてラノベが苦手だ。

ここを明確にするには、一度、なんでもかんでも手を出してみる必要がある。それに適した環境がある現在のわなび諸氏は幸せだと思うよ。(笑

手を出しても、作品に対する客観的批評をもらえなければ、得手不得手は測れないからね。(笑


小説の注意点としては、ラノベの文体と一般図書の文体はまるで違う、という事を感覚的に理解出来るかどうか、という事が挙げられる。これの違いが、なんとなしでもいいんで解かってないと、自身のスタイルも分析不可だ。

ラノベと他が違うことを肌で感じ取れるなら、他のジャンルの文体もそれぞれ特色があることが解かるだろう。ジャンルごとの特色、人称とかを飛び越したもっと大きな枠組みが存在する。


これを、解かるようになるのが、作家としての第一歩だ。


「なにをやりたいか」

これは、貴方が貫こうと思うテーマだ。貴方自身のモノの観方や価値観そのもの、ともいえる。

ちょくちょく言われる「主人公に感情移入」という言葉を、言われる意味で鵜呑みにしてたら作家は遠ざかる。

本を読むのに主人公に自分を投影して読んでるなんてのは、ごくごく一部だ。無視していい数だよ。(笑

本当のところは、感情移入ではなく、「共感」だ。主人公の考え方や行動に賛同できるか否か、だ。

そして、作品の根底に流れる作者の価値観やモノの観方ってのが滲み出てくるわけだが、これにどういう反応が生まれるか、ということだ。ご都合主義と言われるのは、作者の話の進め方に反発されたという事だね。

だから、作者自身のモノの考え方というのは重要だ。


世の中をナナメに見ている作者が、勧善懲悪モノを書いたってどこか歪んだモノにしかならないからね。

自分がどういう考えをしているか、主義主張を明確にしないと作品がブレブレになるって事だ。プレゼンの方法を間違ったら、総スカンを食らうのと同じ。


「なにをやってきたか」

実績、であるね。ただし、成果は関係ない。小説でいうなら人気は関係ない。完成度だけ。

人気はブームとかもあって、水物だからね。常にブームに乗れるというならそれも実績だけど。


どれだけの事にチャレンジしてきたか、どれだけ身に付いているか、という事で、量より質だ。

小説の場合、ただ適当に書き散らしてきた分はカウントされない。どこが悪かったか、どこが良かったか、きちんと分析して問題点を明確にする、その部分がカウントされる。

成長の余白があるかどうか、という事だね。(自身の成長のさせ方を知っているかどうか)


それから、文字通りの「実績」という意味もある。どんな作品を書いてきたのか、だね。

作品ごとの完成度を問われる。


考え方が二通りあって、迷うんだ。

一つは、実績にならない失敗作でも責任をもって仕上げるべき、という考え。

一つは、失敗と解かった時点で仕上げる価値もないのだから切るべき、という考え。

感情的には仕上げるべきと思う。だが、理屈でいうなら切ってしまうべきなんだよね・・・。


破り捨てて、新たに書き直すのが正しいとは思う。その昔、文豪たちは横の繋がりで、サロンを形成していて、内輪で批評を戦わせたわけでさ。これで失敗作を途中で破ったところで問題はなかったけど、今は批評者は読者でもあるわけで、失敗だー!と破り捨てることが気軽ではなくなったよね。

まぁ、この命題は脇へ置いておこう。(笑


Webでの正しい処置は「放置」かと思ってたけど、読者に放置作が敬遠の材料と見なされるなら、サクッと消した方がいいかも知れないなとも思う。自戒のために晒しておくべきかと思ってたけどね。(苦笑


とにかく、一作一作を、実績を積むのだという意識でクオリティの高いモノを目指して書かねばいけないってことだね。で、例えば編集さんに「過去作読ませて、」と言われて提出出来る作品が何本あるか、という事がここでいう「実績」ね。

これを積んでおけ、ということ。無駄なモノを書くなということで、最初に提示した。

小説は、仕上げるのに一年とか掛かっちゃうんだ、プロを目指すなら無駄をしてる余裕はないよ。(笑


以上。

筆を執る以前にするべき事柄ですた。


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