第五十話 なろうで良作を見つける方法
まず、タイトルでよく聞く「一目でどういう話かわかる説明調」のタイトルはハズレ率が高い。
CMをばんばん打っていけば、知名度はあがる。
知名度とは、多くの人に認知されている度合いであって、中身は伴わない。
そのタイトル作品は「目立つ」というだけのものだと理解しないといけない。
タイトルで目を引いている作品は、中身はどうでも人の目は集めるわけで、PVは稼ぐわけだ。
そして、中身が当たり障りなければ、ほとんどの人は可もなく不可もなくと「まぁまぁ」の評価をくだす。
この「まぁまぁ」が積もってポイントとなるが、これは知名度で人数が多いせいだということ。
同じまぁまぁ作品でも、知名度低いと0ポイントなのだ。
逆に言おう。
君等が面白いと思っている作品の何パーセントかは、このマジックにかかっているだけの、本来は0ポイントの作品だ。そこら辺にゴロゴロ転がってる作品と同レベルだよ。(笑
多くの人が選択していたとしても、その選択の理由は「面白い」ばかりじゃない、という事だ。
無名の作品にも、その程度ならゴロゴロしている。
ゴロゴロしてる程度の凡作なのだから、満足がいかない、という事なんだ。非常に正直だね、人間の無意識というものは。(笑
では、どうやって良作を見つけ出すか?
逆を張ればいい。
タイトルで、模倣と思しきものには近寄らなければいい。
流行りのVRMMOの中でも毛色の違った面白いモノを読みたいと思っているんだろう?
だったら、タイトルで似たような臭いがしたらパスすればいいんだ。
目を引くタイトルはほとんどが似たようなテーマ、ギミックだとそのうち気付く。
タイトルでは、そういうのが良く解からないのが狙い目だ。
響きがカッコイイというように、流行りのタイトルをつけない作者には、人気よりも自身のセンスを優先したいという意気込みが強く感じられる。
そういう作品のほうが、技術はさておき、模倣ではないオリジナルに当たる確率は段違いに高いよ。
欠点は、そういう作者ほど、流行りのVRMMOという題材とかを選ばないのがね。(苦笑
彼等は人気取りのために流行りに迎合することはしないんで、読者とマッチしないんだ。
だから、読者の方で妥協してみるのも一つの手だ。
VRMMOといいつつ、アナタは何が読みたいのか?
SF的なギミックが凝らしてある作品ならば、VRMMOに拘る必要はない、という事だよ。
自分自身の欲求を分析することから始めたらいい。
題材で選ぶのではなく、テーマで選ぶ方が、良作を探しやすい。
1~5ページ読んでみて、テンプレ展開ならばわたしはもう読まない。(笑
世界観が同じということだからだ。
世界観やシステム(魔法の方式や社会の在り方)が同じなら、その後の展開も大した差など出しようがないので、期待はしない。(笑
オリジナルで面白い話は、最初からテンプレを外れているものだ。




