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定番を覆す盗賊の強さ

「京雷7・帯電 同時発動」


 スキルも使わずに澄ました顔で勝ちたかったんだがなぁ〜そこらであった盗賊にしては強過ぎるぞ。

まさかこんな所で同時発動までする羽目になるとは、残りMP10・・・帯電を武器に纏うデメリットは耐久値が低下する。その為常に6割程しか纏う事しか出来ない。纏うメリットは一時的に鋭さ・攻撃力が上がる事と電気を纏っているため敵に当たるとほんの少し痺れる事。俺が本気で帯電を使用するとなると今の即席短剣だと1秒、片刃の凶手だと2秒って所だろう・・・仕方ない、片刃の凶手は若干錆びているし即席短剣に至ってはそこらで削った石だ。それに即席短剣は俺が木に投げたので随分ボロボロ、6割帯電でも10秒持つかどうか、逆によくここまで持ってくれたなと言えるほどである。


 つまり俺が両手に剣を持って本気を出せるのは・・・・1秒。


「駆け引きなんてしてる時間なんてないんでね、この状態になったら速攻で蹴り付けさせてもらうぞ!」


「これが最後の攻撃か、受けてやるよ」


 俺は京雷を肩と腕、そして足部に割り振り、武器に帯電を本気で纏わせる。そしてその京雷が乗った肩力で・・残り寿命1秒足らずの即席短剣放つ。


「オラっっ!!」


「甘ぇんだよ!!」


 俺の放った即席短剣を赤フードはギリギリでキャッチする。赤フードは今右手に剣、左手に俺の放った使い物にならない即席短刀がある。そしてその短剣には俺が本気で纏った時の帯電効果が消えていない、

帯電のメリットその2、相手に触れた場合()()()()()()()()

その1秒にも満たないスタン効果がここ1番で効果を魅せる。

俺は片刃の凶手をインベントリにしまい、一瞬の隙を見せた赤フードに京雷の乗った足部で踏み込み、拳を軽く握り締めながら・・・・即座に距離を詰める。


「なっ!!」


「俺は別にあれが最後の攻撃なんて言ってねぇぞ」


 そう、俺は別に速攻で蹴りを付けると言っただけでこれが最後の攻撃だなんて言っていない・・・・

俺は相手の剣が振り回しにくい位置まで近づき、事前に京雷を振っておいた腕に帯電を更にコーティングする。

相手の顔面をそのままの勢いで捉えながら、重力に沿って相手の顔面を地面に思いきり打ち付ける。


「がはっっ!」













 ふう〜〜、この盗賊本当に強かった。帯電で腕をコーティングしてなかったらこの程度の反撃じゃ済まなかったな。俺はインベントリの中から水袋を取り出し、節約など忘れてがぶ飲みする。


「おっと・・・腹の傷も洗い流さねぇと」


 俺の鳩尾ら辺に付けられた傷を水で洗い流す。俺が相手の顔面を殴る瞬間にでもつけられたのだろう。

帯電を素手で纏うメリットそれは、拳には本気で帯電を纏っても平気だという点だ。憶測だが、俺の横で気絶している盗賊には本気で纏った拳を打ち付けなきゃあ気絶しないどころか反撃すらしてきただろう。それだけの信頼があの戦いにはあった。


「護衛達の方は・・・・ははっ仕事が早いことで」


 既に4名の盗賊を片付けて俺たちの戦いを見ていたようだ。


「大丈夫か!? そこの、え〜と」


「上代祐一、上代でいいです」


「上代くん、その傷は大丈夫かい?」


「ああ、薄皮一枚しか切れてないから大丈夫だと思います」


「とりあえず応急処置だけでもした方がいい、馬車の中に治療師がいるから早く」


「ありがとうございまーす」


 こういう時の判断も早いんだな。















「で? 上代くんはなぜこんなところに?」


 俺は治療士の人に腹の傷を治して貰いながら、貴族の人に質問されている。


「ええ〜と、転移者というやつでして・・・・それでこんなところに」


「おお、転移者か」


 口ぶりからしてそこまでレアって訳でも無いのか。


「そういえば最近、王国での集団転移に成功したと言う報告があったな」


「転移人数などはわかりますか」


「5・・いや6じゃったかな?」


 俺のクラスメートだな、ほぼ確で


「あの〜その国ってこの整備された道の先にある国のことでしょうか?」


「そうだよ、これから行く国がその集団転移を成功させた国だよ」


 良かった、思ったより近い位置にあって。


「もしかしてその国に行きたいのかい?」


「はい、少し用事があって・・・」


 こんな所で一々説明するのが面倒臭い為用事と言っておこう。


「ふむ、どうせ行くなら私たちの馬車に乗って行きなさい」


「いいんですか?」


「私たちは君に命を救われた恩人だ、これぐらいは当然だよ、それに君が転移者と言うのも興味があるしね」


 いや〜正直あんな戦闘した後、歩きで10キロも離れてそうな国に行くのは億劫だったんだよな〜ここはお言葉に甘えよう。


「それで、転移前は上代さまはどんなところにいたんですか!!」


「地球って所で」


「なるほど!、上代さまはなぜあんなにも強いのですか」


「ええ〜と」


 転移者にあったことがないのか7歳ぐらいの女の子が目を輝かせながら俺に熱い目線と質問を繰り返して来る。多分貴族のおっさんの娘だろうな、身なりが良い上に宝石とか付けてるし・・・まあ人と話すのも1日ぶりだし嫌な気分はしない、元来話すのは好きな方だしな。

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