少年よ異界に挑め
「腕の痺れは取れたか?」
「ああ、やっと治ってきた、でこのウィンドウで何すんの」
「お主のせいで話が逸れてしまったではないか、全く・・・まあ良い、お主はこれから属性を選んでもらう」
「属性?」
そういうとウィンドウの画面が急に起動し、火 水 木 雷 土 光 闇と書かれる画面に切り替わる。
「お主には異世界で使える属性をこの中から決めてもらう」
「そういうこと」
属性を選ぶというのは納得したが少し様子がおかしい、よく見ると雷以外の選択肢が光っていないのである。
「なあ神様、これどういうことだ?」
「ん?」
「そうじゃったそうじゃった属性は共有しておるんじゃよ」
「共有?」
「お主が来るより先に来たクラスメート6人が雷以外の選択をしたってことじゃ」
「・・・・・てことはつまり、その、選択肢は」
「雷だけってことになるのう。昔共有無しでやってたんじゃがな、その時に火や水がとても人気でその他の属性が絶滅レベルで見ないから出来た対策じゃな、まあラッキーじゃないか、雷も火と水の次に人気の属性じゃぞ」
「確かに雷の属性は悪くない・・・うん、悪くない」
「無理やり飲み込んだのぉ」
別に俺は雷が不満ってわけじゃない、こういうのの醍醐味が『選ぶ』って行為のはずなのにその選択権がなくなっているのに少し凹んでいるだけだ。
「選べるのは属性だけか?」
「後は役職とステータスというのがあるのぅ」
「まずは役職から選ぶか、一覧を見せてくれよ」
「ホイホイ、神扱いが荒いのう・・・っと」
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・大剣使い
・日本刀使い
・魔法使い
・魔術師
・短刀使い
・鉄球使い
・鍵開け職人
・感知者
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なんか犯罪率が異常に高そうな役職も混じってんな。
「まあこんな所かのう、聖職者やら手品師やら他の役職もあるにはあるが雷属性は戦闘面が強い反面、役職が限られるんじゃよな〜」
確かに、雷で治療とかは難しそうだ。今気付いたがこれ役職選ぶ前にステ振り決めてからの方がいいな。
「悪いんだが神様、やっぱりステ振りの方から頼む」
「何を重視でステを振る?」
「そうだなぁ、雷のイメージはスピードだな、そしてスピードを出すためには筋力がいるから・・・うん決めた。速度・筋力重視でその他は必要最低限って感じのステ振りで頼む」
「ホイホイ、ではそれを踏まえて役職は何を選ぶのかのう?」
「う〜ん、そうだなこれも結構悩みどころだな」
せっかく速度・筋力重視にしたんだ、遠距離の魔法・魔術職は論外、日本刀は・・・これから行く世界にあんなもの作る技術があるかもわかんないから念のため除外しとくか、鉄球・大剣使いは大振りで俺のスタイルに合ってなさそうだし、感知はサポート寄りだから単純に俺が嫌で、鍵開け職人は・・・まあ言わずもがな。消去法で短刀使いになるな。
「まあ、俺のスタイルとも良さげだし短刀使いで」
「了解じゃ、これで選ぶものもないしそろそろ召喚主のところに送るぞ」
そういえばさっきから引っ掛かっていたが、召喚主って単語だ。言い方からして俺たちを読んだ異世界の人物って所だが、なぜ俺たちを召喚したのか。
「なあ最後の質問だが、何で転移する時にこの天界を経由するんだ? 簡単に言ったらルールとしか言えん。お主達の世界から来る人は簡単に死んでしまうから、死なないようにある程度の祝福を与えねばならないのが天界のルールなんじゃ」
なるほど、他にも気になるところはあるが、今ここで全部答え合わせってのは如何にも味気ない、別に現地の人に聞いたりすれば分かる事だしわざわざ聞かなくてもいいか。
「長ったらしい質問に付き合ってくれてありがとうな・・え〜と」
「そういえば名乗ってなかったのう、ワシの名はフトダマじゃ」
「色々とありがとな・・フトダマ」
「いいってことじゃよ。では送るぞ、転移先は王国になっとるはずじゃ」
定番っちゃ定番だがやはり召喚者は王国だったか、まあそれについては異世界に行った後に考えるとしよう、それより神様ってのは意外と気さくや奴だったな、また会う機会があれば是非会いたいものだ。そんなことを考えていると神様が指パッチンをする。すると俺の周りが急に光だし、そのあまりの光度に俺は瞬きをした。その瞬間俺は先程までいた白の基調とされた場所ではない建造物が見え・・・・見え? そう、俺の目から見えるのは建造物などではなく、明らか40mは超えてそうな崖が目の前に聳え立つのだった。
また会う機会があれば是非会いたい物である。マジで!!
上代のいたクラスが上代含め7人しかいなく少ないと思われがちですが、上代達の学園はそこら辺のアニメなんて生ぬるいような異常な訓練を受けます。そのため高校2年生時点で7人も生き残っているのは結構な異常事態です。




