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一緒に魔王を討伐しよう!  作者: 純白
第二十二章—偽りの人
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90 全面陥落

【注意: フレンド アンドリア HPが20%以下に低下しました】


「アンドリア様?!」

グズの城にいる銀龍の刻印のメンバーたちは、動揺して隊列を乱した。


すでにピラミッド内部の麓まで攻め込み、内部で死守するハイエルフ軍と命懸けでぶつかり合っている最中だった。


戦場では破片が舞い、弾雨の中をかき分けながら誰もが必死に斬り結ぶ。


妖艶な大天使長はピラミッド内部頂上でエルフの大杖を掲げ、強大な範囲魔法を詠唱する。

グズの城内部が白日のごとく。


轟音。


【注意: フレンド … HPが0%になりました】

【注意: フレンド … HPが0%になりました】

【注意: フレンド … HPが20%以下に低下しました】

【注意: フレンド … HPが20%以下に低下しました】

【注意: フレンド … HPが20%以下に低下しました】


「ノクス様! 撤退を! アンドリア様が危険です!」

部下たちが必死に進言する。


銀龍の刻印の士気は、崩壊寸前だった。


「全員、前へ出ろ!!!」

ノクスは大天使長を指差し咆哮する。戦場の怒号と悲鳴をかき消すほどの声だった。


誰も逆らえない。だが恐怖は消えない。


「アンドリア様の命令は、大天使長の首を取ることだ! 我らを信じたからこそ、少数の騎兵を連れて救援に向かった! 手ぶらで戻るこそ最大の侮辱だ! そして我らは会長の力を信じろ! 突撃だ! 会長のために!!!」

ノクスは骸骨の杖を掲げ、怒号とともに無数のスケルトン兵を召喚し、欠けた戦列を補った。


銀龍の刻印は、歯を食いしばって前進するしかない。


「……いいわ。人間。」

大天使長は妖しく微笑み、再び大杖を振り上げる。天使守衛たちも一斉に戦闘へ投入された。


ピラミッド内部の長い階段で再び激突。

死力を尽くした殺し合いが始まり、黒と赤の血が滝のように階段を流れ落ちた。


……


「ドド! 歯を食いしばれ!!!」

荒道一狼は涙を流しながら叫ぶ。


逆十字は鉄の錨のように圧倒的な重厚感だが、それを羽のように軽々と振り回す。


轟ッ!!!


「きゃあっ……!」

アンドリアは悲鳴を上げ、竜ごと吹き飛ばされる。プラムスの塔へ激突し、大穴を穿った。


「ドド! 死ぬな!!!」

脂ぎった黒髪が垂れ、瞳は茶色へ戻る。過負荷状態は解除された――それでも倒れない。


荒道一狼は泣きながら、逆十字を担いでゆっくりと塔へ歩み寄る。


「貴様ァァァ!!!」

狐騎兵が槍を構え、突撃した。


ブシュッ。


修羅が一瞬で荒道一狼の前に滑り込み、衝撃を受け止める。騎兵は足止めされた。


「な――」

騎兵が息を呑む。左から黒い影が迫り――。


ボンッ。


水袋が弾けるような音。赤狐の身体は逆十字に叩き潰され、地面で痙攣する。


「アーメンは古臭いから言わないよ。」

荒道一狼は甘い笑みを浮かべた。


「卑怯者が……!」

騎兵は泥にまみれながら吐き捨てる。決して命乞いはしない。


銀白の鎧は泥で汚れ、誇り高い姿は地に伏す庶民のようだった。


「アーメン。」

荒道一狼は逆十字を振り下ろし、兜を叩き割る。


騎兵は絶叫し、壊れた金属をかきむしる。

兜の隙間から、鮮血が溢れ出た。


「ごめんね! 殺せないとは思わなかったんだ!」

荒道一狼は目を丸くし、慌てて騎兵を抱き起こして兜を外した。顔は豚のように腫れ上がっている。


「今すぐ治療だ。大地の精霊。」

荒道一狼が緑色の小さな精霊を呼び出し、騎兵の傷口に口づけさせると、傷は一瞬で塞がったが、HPはわずかしか回復しない。


「これは……?」

騎兵は呆然と荒道一狼を見つめる。


荒道一狼はにっこり微笑み、瞳を金色に染めると、逆十字をくるりと回し、まるでゴルフのスイングのような構えで騎兵を処刑した。


「ねぇ、殺しても死なないなら、何度でも治してあげるね~

忘れちゃだめだよ? 無理せず、ちゃんと死ぬのが幸せなんだから~」

荒道一狼は逆十字を担ぎ、鼻歌を歌いながらプラムスの塔へと歩いていく。

……


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