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一緒に魔王を討伐しよう!  作者: 純白
第二十章―ハググ上陸戦
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75 【システムメッセージ: 第二回王都戦争開始】

追放の島の海岸の断崖にて――


「ボス。そろそろ出発っすか!? もう待ちきれません!」

アビルは海岸線に立ち、遠くを見つめながら興奮気味に叫んだ。


「まあまあ~天が俺を求めてるんだよってやつだ。ちゃんと耐えろ」

荒道一狼は肩に手を回し、水平線を見据えながら豪快に言った。


「でも攻城戦は今夜からですよ? 参加しないんですか?」

アビルは驚いて問い返す。


「男なら、野心の一つや二つ抱いてなきゃな。俺たちはこの島で気ままに遊んでりゃいい。本土のくだらねぇ争いなんざ興味ねぇ。だが俺たちが上陸した瞬間、地獄の業火になって全部焼き払ってやる……面白ぇと思わねぇか? ははははは!」

荒道一狼の鬼面の奥から、狂ったような笑い声が響いた。


「絶対ヤバいっすよね! お前らはどう思う?!」

アビルは振り返って叫ぶ。


「アハッ!!!」

耳をつんざく雄叫びが後方から轟き、怒涛の波にも負けないほどの大音声が響き渡った。


岸辺には無数の巨大な逆十字が立ち並び、ボロボロの装束をまとった男女がそれを担いでいる。

その袍に刺繍されているのは経文ではなく、乱れた呪符のような落書きだった。

素手の者もいるが、右腕だけがかすかに炎を帯びている者もいた。


荒道一狼は遠くを見つめ、いやらしく笑う。

「俺たちH十字軍の聖戦、楽しみにしてろよ……本土の貴族ども」

……


「装備の耐久度、ポーション、スキル振り。最終チェックだ」

むぐち やよいが大声で指示を飛ばす。


Kanatheonのメンバーは出撃準備を整えていた。


輝く鎧をまとい、できる限り新しい武器を揃え、バッグには色とりどりのポーションや道具を詰め込んでいる。


いつもの軽口はない。全員が真顔だった。


パシュスはギルドの大旗を担ぎ、先頭に立って自軍を率い、ハググへ進軍する。


鉄靴がぬかるみに沈み、一歩ずつ進む。


教会周辺の小さな村を離れ、わずかな林を抜け、黄土の砂漠へ踏み込むと、緊張が走った。


木陰を失い、直射日光が降り注ぐ。砂粒は火のように熱く、踏むたびに痛みが走る。


砂丘を越えると、ハググの薄い鉄板の高壁が視界に現れた。その下には、プレイヤーが通れる巨大な裂け目がいくつも開いている。


二つの裂け目の前には、青いバッグと赤い音符の大旗がすでに立っていた――風の旅人と神曲のギルド旗だ。


「アンドリューの情報、正確ですね……どうして南側を選ばないんですか?」

ニフェトは眉をひそめて尋ねた。


「一方向を単独で攻めると、突発事態に対応する余力がなくなる。相手を視界に収めておくほうがいい」

むぐち やよいはあえて逆側を選ぶ行軍を決め、笑って言う。


Kanatheon全軍は黒いマントを羽織り、武器を下げたままゆっくりと前進し、最右の鉄壁の裂け目にギルド旗を突き立てた。


三つのギルドは互いに距離を保っているが、装備や姿ははっきりと観察できる。


隣の神曲は大きく緊張し、すぐさま武器を構えて警戒態勢に入った。


「神曲は約三十人。重装は十人未満。魔導士と狩人が多い」


「風の旅人は重装と遠距離の比率はバランス型。ただ三次職は少ない。会長は騎兵のはずだ」

アサシンたちはすでに隠身して職業構成を把握し、むぐち やよいのもとへ戻って報告した。


相手は自分たちが情報を晒していると気づき、慌てて黒マントを羽織り始めたが、Kanatheonはすでに優位な情報を得ている。


三勢力ともPK解放状態だが、互いに攻撃する気配はない。防壁の向こうに何が潜んでいるか、誰にも分からないからだ。


「どうして突入して先手を取らないの?」

まつみは足踏みしながら焦れたように尋ねた。


「分からない。他の二つのギルドも動いていないし、伏兵でもいるのかもしれないな。動かないのが最善だ」

むぐち やよいは周囲を見極め、待機を決めた。


黒く長いストレートヘアの少女が、ふいに空中へ現れる――

「皆さんこんばんは! GM05です。プレイヤーをご案内するのは初めてなんですよ~、よろしくお願いしますね。第二回王都戦争はまもなく開始します。現在ハググは獣人の族長 赤牙アカキバの支配下にあります。最初に赤牙を討伐したギルドがハググの支配権を獲得し、その時点で戦役は即終了となります。準備はいいですか? カウントダウンを開始します」

GM05はにこやかに告げた。


五!

四!

三!

二!

一!


【システムメッセージ: 第二回王都戦争開始。】



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