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一緒に魔王を討伐しよう!  作者: 純白
第十八章―ギルド  vs  ギルド
67/194

66 特訓

「一週間も生き残れないと思ってたけどね。」

かなはからかうように言った。


ニフェトは、むぐち やよいと他の面々が、再会する彼らを気まずそうに見ていることに気づく。


「皆に紹介するよ。こちらはかな、俺たちの師匠だ。前回の城戦で俺たちを守るために戦死した。ギルド名も、かなを記念して改めた。……そして今、帰ってきた。」

ニフェトは熱心に、かなを皆に紹介した。


「うわ、会長の師匠か。」

「なるほど……あの人が……」


場内に拍手が沸き起こる。


「よろしくね、ザコども。」

かなは得意げに笑った。


「かな、こちらはむぐち やよい。君がいなくなったあと、彼女が俺たちの百科事典みたいな存在になって、今は副長だ。」

ニフェトはむぐち やよいを軽く前へ押し出した。


かなは顔を上げ、むぐち やよいをじっと見つめる。

むぐちは突然、恥ずかしさと同時に、強い圧迫感を覚えた。

「いい判断。」


「……何が?」

むぐちは聞き返す。


「ずっと連携の練習を覗いてた。気に入ったよ。はは!」


「光栄です。……って、今レベル168?!」

むぐち やよいは驚いた。


「それが?」


「さっきの魔導士は197だったけど……」


「PvPの経験差は、数十レベルじゃ埋まらない。まして、あいつは連携をまったく理解してなかった。そこが魔導士の本質だよ。」

かなは得意げに、鉄杖をくるりと回した。


「じゃあ、連携は分かるの?」

むぐち やよいは追及する。


「魔導士系は熟知してる。他の職は詳しくないけどね。」


「それで十分。ぜひ指導して。」

むぐち やよいは素直に頭を下げた。


「ふーん。私はレベル168の魔導士だけど、他のみんなはいいの?」


「問題ない!教えてください!」

皆が即座に答える。


「私はむぐち やよいより冷酷だよ。さっきのクズみたいに気に入らなかったら……自分の手で殺すから。」

かなは薄暗い笑みを浮かべた。


一同は一斉に鳥肌を立てたが、同時に胸の奥に闘志が灯る。


「よっしゃ!今夜は飲み明かすぞ!」

まつみは嬉しそうに、かなの腕を掴んで踊り出す。


「触るなって!」


GvGまで残り二日─────


【密信 アンドリア:3349──たった今。】


「天洪!」

「聖域浄化!」

「砕岩!」


人だかりの中で、緑と金の旋風が巻き起こり、地面から青い光球が無数に浮かび上がる。


パン、パン、パン、パン、パン。

かなは大岩の上に立ち、拍手した。


「成功!!!」

回復組が腕を突き上げて歓声を上げる。


「ほら。コツを掴めば難しくない。ただし―――」

かなは黒い外套を羽織りながら、魔導士たちを指さした。

「天洪は、神官の視界より前に置くこと。詠唱しやすくするため。」


「うぅ……分かった……来い、かな……」

回復組の面々は歯を食いしばり、互いの肩を支え合う。


「雷導術!」

かなは容赦なく、回復組に稲妻を落とした。


「よし!雷を浴びる感覚に早く慣れな。あれは最速の魔法だ。混戦の戦場じゃ避けられない。だから頑張れよ、ザコども。はははは!」


一方その頃、むぐちは二十名以上の火力組を率いて移動していた。


進路は極めて不規則で、左右に揺れながら、地面の罠を回避する動きを再現する。

「止まれ!」

二十人は一斉に急停止し、微動だにしなかった。


むぐちは再び動き、黒衣の人物へゆっくり接近する。

火力組は子ガモのように、ぴったりと追従した。


「バースト!」

号令と同時に、全員が木製武器を取り出し、黒衣の人物へ攻撃スキルを叩き込む!


ドォォォン!


【システムメッセージ: フレンド パシュス HPが20%になりました】


「もっと集中して。かみこが計算したところ、こっちの火力ならパシュスのHPをだいたい一七%まで削れる。もう一回!」

むぐち やよいはまだ物足りなさそうだった。


「はいっ!」

火力組の面々は息を切らしながら返事をし、目には闘志が宿っている。


「むぐち、このクソ……」

パシュスは黒いフードの下で怨念をぶつぶつ漏らした。


「もう少しだけ我慢して。」

ニフェトは苦笑しながら、パシュスを治療する。



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