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一緒に魔王を討伐しよう!  作者: 純白
第十三章―黒十字の仮面
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49 非情

アサヤは跳躍し、巨大な斧のように十字架を振り下ろす。


ドンッ!

砕けた石が飛び散り、六人の姿が消えた――隠れ身だ。


「分かってるぞ、鼠共がどこに隠れたか!!!」

アサヤは身をひねり、教会へ向かって十字架を投げつけ、大扉を叩き閉めた。


「うわっ!」

まこの手がちょうど青銅の扉に挟まれ、血が大量に流れ出す。


「この野郎!!!」

それを見た一同は、即座に振り返り、アサヤへ総攻撃に出た。


「ラロの栄光」

ことのはが金色の光を放つ。攻撃力はないが、強烈な吹き飛ばし効果でトリを弾き飛ばした。


「慈悲の涙」

アサヤの傷口から血は止まり、代わりに清水が流れ出し、同時にHPが急激に回復していく。


「痛いよぉ!」

まこは激痛に泣き叫び、視界が歪んでいく。


「耐えろ、まこ!」

パシュスは剣で扉をこじ開けようとするが歯が立たず、ニフェトはまこが失血死しないよう、必死に回復を続ける。


ことのはの聖なる加護を受けたアサヤが、ゆっくりと迫る。

退路はなく、彼らはまこの時間を稼ぐため、前に出るしかなかった。


アサヤは身を翻して斬撃をかわし、左のフックをパシュスの胸に叩き込む。


ドンッ――鈍い衝撃音。


息は詰まったが、致命傷にはならない。

深淵装備のダメージ軽減効果だ。


「これなら怖くな――ぐぁっ!」

装備に慢心したパシュスが蹴りを放つが、片手で脚を掴まれ、そのまま回転投げで数メートル先へ放り投げられた。


「まこ!」

むぐち やよいが叫び、駆け寄ろうとした瞬間、青い光の壁に阻まれる。


「聖光障壁」

術者は、ことのはだった。三次転職の主教が、これほど多くの拘束系スキルを持つとは誰も想像していなかった。


今、アサヤの前に立つのはニフェト一人。

彼女はメイスを握り、震える両手で、黒十字が近づいてくるのを見つめる。


「聖域浄化!」

叫びとともに足元に聖域を展開するが、アサヤは平然と踏み込み、HPは一切減らない。


「まこの手を切れ!」

光壁の向こうで、むぐち やよいが叫ぶ。


「剣なんて持ってない!」

ニフェトは手にしたメイスを見つめ、焦りのあまり泣き出した。


「お前たちも共犯だ……ここで――」

アサヤはまこの背後へ回り、地面に落ちていた十字架を拾い上げた。


「やめろ!!!」

息を切らしたトリがようやく戻り、短剣をことのはの喉元に突きつけ、彼女を人質に取る。


「ことのは!!!」

アサヤは動揺して叫び、十字架が激しく震えた。


「扉から離れろ! 中に入れろ! さもなければ、最後の仲間も殺す」

トリは真剣な声で言い放つ。


「アサヤ……行かせてあげて……」

ことのはは苦しげに懇願した。


「ことのは! 一緒に会長の仇を討つって約束しただろ! 敵は目の前だ!」

アサヤは信じられないという顔で問い返す。


「アサヤ、目を覚まして。あなたはもう三十人以上のプレイヤーを殺してる。だから漂白のために、ここへ連れてきたのに……それでもまだ赤ネームを狩り続けるの? このゲーム、楽しい?」

ことのはは嗚咽しながら言った。


「違う!! 俺は赤ネームしか殺してない! 黒の騎士団、夜勤O棟、紅の教条……全部裏切り者だ! 軽音部のために、皆殺しにする!」


「あなたは百レベルにも満たない初心者を十数人、八つ当たりで殺した。そのあと紅の教条を見てから、赤ネーム狩りに切り替えただけ。青ネームも赤ネームも、ただ殺した人数を示す称号にすぎない!」

ことのはは感情を抑えきれず、喉元の短剣のことさえ忘れていた。


「俺の職業はプレイヤーを殺せない。最後の一撃は、いつもことのはがやってたじゃないか! お前だって、たくさん殺してるだろ!」

アサヤは激怒して反論する。


「殺せば、あなたの怒りが鎮まると思ってた……いつか、普通のゲーム生活に戻れるって。軽音部の理念、覚えてる? 楽しく、気楽に、仲間と喜びを分かち合う?」

ことのはは泣き崩れた。


「幸せだ。正義を執行する俺は、幸せだ」

アサヤはプラスチックのように硬い笑みを引きつらせた。


ことのはは胸が張り裂ける思いで、失望のまま首を振る。

「さよなら、アサヤ。もう、あなたからのフレンドを切る」

そう言い終えると、ことのはは突然、自ら胸をトリの短剣へ押し当てた。


「おい、正気か?!」

トリは反応が遅れ、鋭い刃が一直線にことのはの急所へ突き刺さる。

彼女は血を吐き、その場に崩れ落ちた。


まつみ、パシュス、むぐち やよい、まこ、ニフェト……周囲の青ネームたちも、息をすることすらできなかった。


「ことのは…………」

アサヤは血溜まりに倒れる友を呆然と見つめ、やがて十字架のネックレスを引きちぎる。

銀の珠が地面に散り、彼は小さな銀十字を握り締め、掌から血が滲み出た。


「ラロよ……導いてくれ!!!!!!!!!!」


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