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一緒に魔王を討伐しよう!  作者: 純白
第三十一章—決戦の玉座
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145 決戦の玉座

レックスは大剣を構え、一歩ごとに肝が冷える思いで、蕾の玉座の台座へ向かった。


最後の段を踏み、女王の凍てつく視線を一身に受ける。


「名を名乗れ。」蕾の血の瞳がレックスを射抜く。


「レックス。」レックスは唾を飲み込み、正直に答えた。


蕾の気配が鉛みたいに周囲の空間を埋め尽くし、息が詰まる。百戦錬磨のレックスですら、こんな緊張は初めてだった。


「プレイヤー レックス。タイラント。

殺戮数:197。

キャラ自己紹介:原力と我、重なりたり。

生涯の53%をレアアイテム収集に、17%をPVPに費やす。


称号:

【巨悪討つ者】異なるボスを50体撃破、

【孤高】ソロでボスを10体撃破、

【天下の秘宝】私財として竜貨10万を所持。


汝は単独行のPVE、PVP特化プレイヤー」

蕾は至極真面目な面持ちで問う。

「かかる者、何ゆえ王たり得る?」


「早く殴り合えよ!くだらねぇ!」アンドリアが地面から叫び、堪えきれずに口を挟む。


「なんと無礼な!選王という厳粛なる場で大声を上げるとは何事か。黙れ!」蕾は激昂し、双頭の神剣を台座へ叩き刺した。


空から一筋の淡い光が、突然アンドリアを照らす。


「な――」アンドリアは眉をひそめて見上げ、きらりと走る光芒を見た。


銀の光爆が弾けたが、異様なほど静かだった。


【システムメッセージ: フレンド アンドリア HP残り20%】


白い聖なる巨剣が、いつの間にかアンドリアの傍らに現れていた――そのまま身体を貫いて。


全軍が呆然とアンドリアを見つめる。針が落ちる音さえ聞こえそうな静けさ。


「****!」ノクスが叫び、数人を突き飛ばして飛び込み、倒れるアンドリアを受け止めた。

だが発言禁止で声が出せないことに気づく。


【システムメッセージ: 精霊白の女皇 蕾 選王の儀、雑音の発声を禁止】


蕾がシステムギミック「王権の威儀」でアンドリアを罰したため、HPは1%まで落ちたが、死にはしなかった。


全員が脚を震わせ、視線は一斉に女王の前のレックスへ集まる。


レックスは、ほぼ一撃で沈んだアンドリアを見て、思わず振り返って女王を盗み見る。

同格の四次転職の翼騎兵が一刀でこうなるなんて信じられない。しかも、アンドリアのほうが自分より格上のはずだ。蕾の力は――。


恐怖の渦に飲まれ、全身の筋肉が細かく震え出す。


「答えよ。」蕾の眼差しが鋭くなり、レックスは王権の威儀の副作用をまともに受け、息が苦しくなる。


「……精霊族の伝説武器が欲しい。」レックスは小学生みたいに正直になり、従順に答えた。


「精霊の秘宝を覗き、玉座に挑んで我が族の富を握ろうというか。胆力だけは認めよう。挑戦、受けて立つ。」


蕾が双頭の神剣を抜き、レックスへ突きつける。


【システムメッセージ: 蕾 挑戦を受理 制限時間20分】


「待て!」レックスが蕾に向かって怒鳴った。


「挑戦者レックス。時は刻一刻と減っている。私は一日中付き合う気はない。さっさと手を出せ。」

蕾は双頭の神剣をわずかに下げ、レックスを睨み据えた。


「お、俺……考えが変わった。辞退できるか?」レックスが唾を飲み込み、訊ねる。


「************!」

「*!」

「*****!」

台下は水を打ったように静かだ。だが実際は、全員が口汚く罵り散らしている――システムの発言禁止で、声にならないだけだった。


「それが貴様の決断か、挑戦者レックス?」蕾が厳しく問う。


「はい、女王。」レックスは九十度に腰を折り、冷や汗を数滴こぼした。


「承認する。去れ、敗者。」蕾は神剣を収め、姿勢を正して台下の下々を見下ろす。


【システムメッセージ: 王権競技 参加済み 2/15】


「この自分勝手なクズのクズ!」

「土壇場で逃げ出す四次職があるかよ、死ね!」

発言禁止が解かれた瞬間、広場は狂乱に包まれた。


何人もがレックスを指差して怒鳴り、地上へ戻った彼を押しのける者まで現れる。


「文句があるなら自分で上がれ!他人の攻略を待って情報だけ掠め取る気か?ここでやるか?何人来ようが皆殺しにできるぞ!」レックスは激昂し、バッグから黒衣を引き抜いて握りしめた。周囲の者たちは暴君から距離を取る。


「揉めてる場合じゃない!聖火の輪が縮んでるの忘れたのか!」むぐちが一喝し、無意味な内輪揉めを止める。


「俺が行く!!!」群衆の中から咆哮が轟く――アンドリアが迷いなく階段へ踏み出し、蕾の王座へ挑んだ。


「アンドリア様、さきほどの傷に後遺症はありませんか?」ノクスが不安げに声をかける。


だがアンドリアは耳を塞いだように無視し、視線は蕾だけを捉えている。


「名を名乗れ。」蕾が目を細める。


「アンドリア。」怒りを抑え込みながら答え、こめかみに青筋が浮かぶ。


「プレイヤー アンドリア。翼騎兵。

殺戮数:983。

キャラ自己紹介:地平のすべては我がもの。


生涯の44%を領主政治に、23%を王都戦争に費やす。


称号:

【初代城主】 初代城主となったプレイヤー

【戦争機械】王都戦争で敵100名撃破、

【万骨の死神】王都戦争で敵500名撃破、

【伝説の探検家】ムー大陸の65%を踏破。


偉大なる万能型プレイヤー。」

蕾は即座に巨神剣を掲げる。

「挑戦、受理する。」


【システムメッセージ: 蕾 挑戦を受理 制限時間20分】



皆さんなら、蕾に挑みますか?(; ・`д・´)

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