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一緒に魔王を討伐しよう!  作者: 純白
第二十八章—血塗られたハゲグ
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126 絶命の暗殺者

ドォン、ドォン、ドォン、ドォン、ドォン!


城壁に硝煙が立ちこめる。円形のハググ城壁が全火力を解放し、砲弾、弩矢、魔法が豪雨のように湖上の上陸艇へ降り注ぐ。


攻撃側の連合軍も数で押し返す。城壁へ向け、さらに大量の魔法を撃ち返した。


城壁上では破片が飛び散り、複数の大砲が破壊される。獣人砲兵も甚大な被害を受け、死傷者が続出した。


戦火はハググ城内へと入り込む。


青蛇のギルマスは正体不明の方法で単独潜入し、内側から襲撃を開始していた。

守備隊の目には、歪んだ透明なゼリーの塊のように映る。獣人兵が反応する前に重撃を受け、即死していく。


「奴は中央だ! 押し込め!」

Kanatheonの狙撃手が偵察機で透明の敵影を捉える。


獣人兵は命令を聞くや否や陣形中央へ殺到する。その地点で血飛沫が弾けた。


青蛇のギルマスは左右に突破を試みるが、包囲を抜けられない。動きが鈍り始めると、姿が徐々に輪郭を持ち始めた。

「ちっ……くそ、仲間はまだ外にいるのに。」


一瞬の隙を突かれ、背後から鉄甲の獣人に体当たりされて倒れる。

他の獣人兵が一斉に飛びかかり、地面へ押さえつけた。


「敵を確保!」

獣人兵が即座に報告する。


「なぜ一人でギルド要塞に奇襲など……」

狙撃手は照準を敵の眉間へ合わせる。


ドォン!!!!!!


獣人兵団の中央で濃煙が爆ぜた。


「どこだ?!」

狙撃手は愕然とする。敵は影も形も消えていた。


「お前が撃ち抜いたんじゃないのか?」

大鉄槌を担いだKanatheonの狂戦士が隣に立つ。


「光の粒が出ていない。」

狙撃手は焦燥する。まるで部屋の隅へ消えたゴキブリのように、痕跡がない。


「気をつけろ……敵はもうすぐ上陸する。俺は迎撃に行く。」

狂戦士は大鉄槌を担ぎ、西側城壁へ走った。


砲声が轟く。連合軍の上陸艇はすでに湖の半ばを越えていた。


リオの火神機関銃は砲身が損耗し、射速も威力も著しく低下する。もはや司教の魔力盾も近衛兵の盾も抜けない。リオは標的を上陸艇へ切り替えた。


かずきは全身の力を失い、胸を押さえて倒れる。――地霊ちれいの力を生命力で無理やり引き出し続けた代償だ。限界に達し、舞を中断してバッグを開き、スタミナポーションを飲む。


二つの警戒を強いられ、判断に迷っていた。城内高塔への潜入を警戒しつつ、湖上の敵上陸も阻まねばならない。二つの思考が頭の中で衝突し、集中を乱す。


ゴォン!!!


西側のトタン屋根地区が爆ぜ、土煙が立ち上る。


【システムメッセージ: フレンド 脳筋無双 HP残り20%】


狙撃手は、味方の狂戦士が大鉄槌を振り回しながら屋根を駆けるのを見る。何かを追うように城壁下まで走り、やがて標的を見失った。


「司教はどこだ? 肋骨が痛え……」

狂戦士は傷口を押さえながら城壁へ上がり、狙撃手に尋ねる。


「ニフェト会長の命令で、あの技師に付ききりだ! 刺客を見たか?!」

狙撃手は焦りながら問い返し、偵察機の視点を最大限に集中させる。しかし透明ユニットは依然として確認できない。


「技師……その技師はどこだ? 司教に治療してもらわないと、あの刺客に瞬殺される……」

狂戦士は額に汗を滲ませ、苦悶の表情で訴えた。


「技師は城壁沿いの機関砲台だ! 司教はずっと横に張りついてる。待て……見つけた!!!」

狙撃手は西側の壊れたトタン屋根の上に横たわる人影を捉える。


即座に狙撃銃を構え、照準を合わせる。輪郭が徐々に鮮明になる――


――負傷した狂戦士、だと?!


「なに――」


「急所スキャン!」「断罪の刃!」


ザシュッ!


【システムメッセージ: フレンド 名もなき脇役 HP残り20%】


「変……変装……まさか四次職……」

狙撃手の視界が急激にぼやけ、戦場の喧騒が遠のく。


「正解だ。影鬼の四次職、夢葬者。死ねよ、配役。」

狂戦士の身体が黒煙に包まれ、破れた黒いコート姿の青蛇のギルマスへ戻る。冷笑しながら短剣を引き抜いた。


【システムメッセージ: フレンド 名もなき脇役 HP残り0%】


一撃で絶命。狙撃手は光の粒となって消えた。


「技師……どこだ……」

青蛇のギルマスは城壁上を疾走し、獣人砲兵を二人瞬殺する。倒れた死体に手を置く。


「面影写し。」

再び黒煙が立ち上り、今度は獣人砲兵の姿へ変わる。そのまま城壁を歩いても、誰も怪しまない。


「かずき! 早く移動だ! 砲身の緊急修理は終わった!」

リオが叫ぶ。


「休息」

泥の文字が答える。


「いいから、敵が一番多い場所へ動かせ!」


ゴン……砲台がわずかに震え、泥の層が崩れる。しかし景色は変わらない。

「おい! 全然動いてないぞ!」


その瞬間、司教は砲台内に半透明の人影が現れたのを見る。反撃しようと神杖を構えたが、空中で何かに掴まれた。


「ずいぶん楽しそうに撃ってたな?」

夢葬者が姿を現し、ゆっくり短剣を掲げる。


「うわああ! 助けてくれ!」

リオは悲鳴を上げ、短銃を抜いて発砲する。


だが夢葬者はその場から消え、弾丸はすべて泥壁にめり込んだ。


「ただの透明化だ! 撃ち続けろ!」

司教が叫ぶ。


パパパパパ――


リオは弾倉を空にするが、命中音はない。両手が震える。

「に、逃げたのか……?」


「夢葬者だぞ……」

声が泥壁の外から響く。黒煙となって内部へ滑り込む。

「地形を透過できる。お前たちの城壁を抜けたようにな……」


――冷光が閃く!


「神よ、我が最後の盾となれ!」

「急所スキャン!」


ザシュッ。


【システムメッセージ: ギルドメンバー リオ HP残り20%】

【システムメッセージ: ギルドメンバー リオ HP残り0%】


リオはその場で即座に復活する。夢葬者の二撃目は司教へ向かう――


「衝撃弾!」

リオは三人の足元へ手榴弾を放り込む。


「愚か――」


閃光。


ドォン!!!


砲台から透明な衝撃波が炸裂し、構造体は木っ端微塵に。部品が四散した。


リオと司教は同時に城壁下へ投げ出される。


ドサッ!!!


【システムメッセージ: ギルドメンバー リオ HP残り20%】

【システムメッセージ: ギルドメンバー 司教A HP残り20%】


二人はよろめきながら立ち上がる。砲台の制圧火力を失い、すでに数隻の上陸艇が河を越え、敵兵が上陸しているのが見えた。


その前に、夢葬者が音もなく立つ。短剣をゆっくり掲げた。

「砲台を自爆させて逃げるとはな。もう手は尽きたようだ。死ね。」


「やめろおおおお!!!」

リオは腕で必死に受け止める。


ヒュッ――パァン!


一発の弾丸が正確に夢葬者の短剣を撃ち落とした。


三人は同時に湖の対岸を見る――


二翼の魔導書を掲げたKanatheonの軍旗が、岸辺に翻っていた。

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