第2章 3節 折れた剣と原始の石
1. 持ち帰られた折れた剣
ケイとグロウは、リーガル王国へと戻った。
ケイは、グロウから託された折れたアルドリウスをメイリアに見せた。
「これは・・・アルドリウス?」
メイリアは、折れた剣を見て、驚いた。
「ああ、グロウから託されたんだ」
ケイは、グロウから聞いたアルドリウスの話をメイリアに伝えた。
「伝説の剣が・・・こんな姿に」
メイリアは、折れた剣を悲しげに見つめた。
「何とかして、修復できないかな?」
ケイは、メイリアに尋ねた。
「うーん・・・難しいわね」
メイリアは、首を傾げた。
「でも、やってみる価値はあるわ」
メイリアは、折れた剣を詳しく調べ始めた。
2. 時空ワープ、そして原始へ
数日後、メイリアは、ケイを呼び出した。
「ケイ、大変なことが分かったわ」
メイリアは、深刻な表情で言った。
「アルドリウスを修復するには、特別な石が必要なの」
「特別な石?」
ケイは、聞き返した。
「ええ、その石は、原始時代にしか存在しないの」
メイリアは、答えた。
「そんな・・・」
ケイは、絶望した。
原始時代に行くなんて、不可能だ。
しかし、メイリアは、諦めていなかった。
「ケイ、あなたには、特別な力があるわ」
メイリアは、ケイに言った。
「時空をワープする力よ」
「時空をワープ・・・?」
ケイは、自分の力を自覚していなかった。
しかし、メイリアは、ケイの力を見抜いていた。
「ケイ、あなたなら、できるわ」
メイリアは、ケイを励ました。
ケイは、メイリアの言葉を信じることにした。
自分には、時空をワープする力がある。
ケイは、そう信じた。
そして、ケイは、原始時代へと旅立った。
3. 赤い石ドリストーン
ケイが辿り着いたのは、原始時代の森の中だった。
木々が生い茂り、獣たちの鳴き声が響き渡る。
ケイは、ドリストーンと呼ばれる赤い石を探した。
ドリストーンは、アルドリウスを修復するために必要な石だ。
ケイは、森の中を歩き回った。
しかし、なかなかドリストーンは見つからない。
その時、ケイは、一匹の獣に遭遇した。
獣は、ケイに向かって襲いかかってきた。
ケイは、咄嗟に木刀を構えた。
獣は、ケイに襲いかかった。
ケイは、獣の攻撃をかわし、木刀で獣を打ち倒した。
獣は、倒れた。
ケイは、獣の死骸を見つめた。
その時、ケイの目に、赤い石が映った。
それは、ドリストーンだった。
ケイは、ドリストーンを手に入れた。
4. 名工ガルドリアス
ケイは、ドリストーンを持って、現代へと戻った。
メイリアは、ドリストーンを見て、喜んだ。
「ケイ、ありがとう!」
メイリアは、ケイに感謝した。
「さあ、これで、アルドリウスを修復できるわ」
メイリアは、ドリストーンを使って、アルドリウスの修復を始めた。
数日後、アルドリウスは、元の姿を取り戻した。
ケイは、アルドリウスを手にした。
その瞬間、アルドリウスが光り輝いた。
ケイは、アルドリウスの力を感じた。
「ありがとう、メイリア」
ケイは、メイリアに感謝した。
「これで、魔王軍と戦える」
ケイは、決意を新たにした。
その時、メイリアが言った。
「ケイ、もう一人、協力者がいるわ」
「協力者?」
ケイは、聞き返した。
「ええ、名工ガルドリアスよ」
メイリアは、答えた。
「ガルドリアス?」
ケイは、聞いたことがない名前だった。
「ガルドリアスは、古代文明の生き残りよ」
メイリアは、言った。
「ガルドリアスは、アルドリウスを作った人物でもあるの」
「そんな・・・」
ケイは、驚いた。
「ガルドリアスに会えば、アルドリウスについて、もっと詳しく知ることができるわ」
メイリアは、言った。
「それに、ガルドリアスは、あなたの力になってくれるはずよ」
ケイは、ガルドリアスに会うことを決意した。