宝石の裏表 中
話の構成が迷子だーどこいったー!
―アザリア孤児院前―
「おい…サラ本当にここなのか?」
「……」
マサキがそう聞くがサラは何も答えなかった。すると、建物の中から騒がしく二人が出て来た。
「またお前は人様から財布なんぞ盗みやがって、ほら他の子の迷惑だ外に出な説教してやる!」
「イデデデ、痛いよシスター、もうしないから許してよー」
「いーや、アンタはそう言って何回もして来ただろ、説教が終わったら返しに行くんだよ私も謝ってやるから」
「……」
サラが孤児院の中から出て来たシスターの女性とユウマの財布を取ったであろう子供の事を何処か寂しそうに見ていた。
「おい、お前ユウマの財布返しやがれ!」
「イッ、お前達さっきの…」
「なんだい?この子達から財布を取ったのかい、すまなかったね。ほら財布はこの通り無事さ返すね、ほらお前も謝んな」
「すいませんでした…」
シスターの女性とフードを取った顔に絆創膏を貼った男の子が謝罪をして来た。
「ハッ、そんなので許される…」「マサキ、いいよ財布も返って来たんだし」
まだ納得のいかないマサキをユウマが宥めた。すると、シスターの女性が
「そりゃそうか、ならお詫びも兼ねてご飯でも食べて行きなよ、私はアザリアって言うんだ」
「?!えっ、シスター…」
「大丈夫さ…」
男の子の方が何か言いたそうにしたが、シスターが男の子の頭に手で触れ力無い笑顔でそう呟いた。そうして孤児院の中に入ると中は清掃が行き届き、とてもキレイであった。
「中がキレイでびっくりしたろ?」
「俺とシスターが毎日掃除してんだ当たり前だろ…」
マサキ達三人はテーブルに案内され、昼食をご馳走になった。
「美味しかったかい?」
「はい、とても美味しかったです」
「悪くなかったよ…」
「マサキ失礼だよ…」
「ハハ、いいさね悪い事をしたのはこっちなんだ気にしなさんな、それにしてもアンタ達この辺では見ない顔だね何処から来たんだい?」
「火星のコロニーからです」
「火星の…なんだって地球へ?」
シスターは不思議そうに聞いて来た。
「地球の平和80周年祭を見に来たんです、いや凄いですねあそこまで盛り上がって、見るもの全部が新鮮でした」
すると、シスターが表情を暗くして聞いて来た。
「アンタ達何か変だと思うことは無かったかい?」
「変な事…いや特には…」
ユウマがそう言うとマサキが思い当たる事がある様な顔で言った。
「祭りの盛り上がり方が変だった」
「ほう…何が変だった、言ってみな」
「あんなに盛り上がっているのに皆んな視線が何処か上の空だったんだ」
シスターアザリアは、地球で何が起こっているか話し始めた。
「アレは、地球と宇宙の安全を守ろうと(ブルースペーシア)が出来て十年が過ぎたくらいの年だった。それまで何事もなく過ごせていたのに軍備の増強とかで徴兵が始まった。それに街にもアーマーフレームなんて物が練り歩きパトロールする様になり、何かがおかしくなり始めていた。極め付けは、ナノマシンなんて言うアーマーフレームの適正を高めるのと健康で丈夫な身体になるって言う薬が出回った事だ。アレを飲んだ人達は最初の頃は力が強くなったり、足が速くなったり、怪我がすぐ治るって喜んでたさ。でも段々とただ、働くだけの機械の様になり酒が好きだった奴も酒とかに金を使わなくなって。(ブルースペーシア)の為に寄付だと虚ろな目で言う様になっちまった…」
シスターアザリアの口から出た、地球の実態に三人は何も言う事が出来なかった。
人物紹介 サラ ヘッジホックの元気娘、アーマーフレームは大剣を用いたパワフルな戦い方。三人で地球に来てからさ-DATA消去済み-




