80年前の子供達
初投稿 初作品です。誤字脱字や設定不足ご容赦ください。コメントで指摘頂ければ誤字は直します。最後までこの作品を書いて見ようと思います。よろしくお願いします。
ある日、家の書斎を片付けていると隠し部屋を見つけた、そこには埃を被った大量の日記が出てきた。
そこで、自分は子供の好奇心から祖父にあの日記は、何なのか聞いてみた
すると祖父は、無邪気な子供の様に昔話をしてくれた。
――八十年前――
「おい聞いたか?」
「何をだよ?」
『ヘッジホック』の傭兵団仲間のユウマが聞いてきた。
「あれだよ、あれ地球宇宙平和記念80周年イベントの話しだよ」
「あー、あれか…」
そう自分が興味無さそうに返事すると。
「何だよあれかってマサキもそんな感じかー」
ユウマが不貞腐れたような態度でそう言った。
「だって実際そうだろ?俺たちはこんな宇宙の傭兵団に居て殆ど宇宙海賊達や他の傭兵団との殺し合いをしてるじゃないか」
自分がそう思っている事を言うと。
「でもよー、一度でもいいから行って見てみたいじゃんか地球の祭りってやつを、俺地球に行くのずっと夢何だよなー」
とユウマが何度聞いたかわからない自分の夢の話しをして来た。だから驚かせてやることにした。
「実は、この傭兵団に入って俺結構な貯金ためててさ」
「何だよお金持ちだーって自慢話か?そりゃ何回も地球に行きたいって話をしてきたけどあんまりじゃ無いか?」
ユウマが更に不貞腐れた態度を深めたので揶揄うのをやめ本題に入る事にした。
「そんなに拗ねるなよ、実は地球行きのシャトルのチケット買ってさ、ほらここに三枚あるんだよなー」
そう言ってマサキは、胸ポケットから三枚のチケットをヒラヒラさせながら取り出した。
「マジで!もしかして、僕の分も買ってくれたのか?」
「そりゃそうさ、毎回地球行きたいって話し聞いてりゃ行くまで言うだろうと思ってな奮発してやったのさ感謝しろよー?」
「もちろん、感謝するさ恩に切るぜ親友!でもあと一枚のチケットはなんだ?」
すると、マサキは恥ずかしそうに言った。
「俺が機械音痴で傭兵団のメタルフレームも最初の頃壊したの知ってるよな?」
確かに、マサキはここに来てすぐの時にメタルフレームを一機ダメにして団長に怒られたのは知っている。
「実は購入ボタンを三枚で押してしまったみたいで一枚多く買ってどうしようか悩んでるんだよ」
そこで俺達が悩んでいると…
「その話聞かせてもらったよ!」
俺たちの通路の後ろから元気な声が響いた。
「なんだ、サラかビックリさせるなよな」
「チケット一枚余ってるんでしょ?私も地球に行ってみたいから一枚ちょーだい」
「うーん… まぁいいか男二人で華やかさが足りてねーと思ってたところだしユウマもそれでいいか?」
「僕もそれでいいよ折角の地球だし人数が多い方が楽しそうだし」
「じゃあそれで決まりね!チケット譲って貰う代わりに団長の説得はしといてあげるから明日にでも出発ね!それじゃあ、また明日!」
まるで、嵐の様な速さでサラは去って行った。
「じゃあ、サラもああ言ってたし明日に備えて荷物の準備しとくか、また明日なユウキ」
マサキはそう言って自分の部屋の方へ帰って行った。
明日から起こる出来事が僕達の新たな運命(夢)を作ってしまうとは、まだ知らなかった。
人物紹介 (マサキ) この話の主人公、機会音痴ではあるがメタルフレームの操縦に慣れ傭兵団の中では上の方の実力者